天声人语|ライカとアルテミス⁽²⁰²⁶⁻⁰⁴⁻⁰⁵⁾
かつてライカと呼ばれた犬がいた。旧ソ連の宇宙船スプートニク2号に乗せられたメスの犬である。地球の軌道を周回した最初の動物とされたが、かわいそうに、元々、地球に無事に戻るのを想定しない計画だった▼
米ソ冷戦の時代である。両国は宇宙進出の分野でも激しく競い合った。当初はソ連が先行した。ライカの犠牲もあって、とうとう人類初の有人宇宙飛行を成し遂げる。ガガーリンは言ったとされる。「地球は青かった」▼
挽回(ばんかい)を狙って、米国が始めたのがアポロ計画だった。初めて月に着陸した船長、アームストロングの言葉が残る。「小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ」▼
半世紀を経て、再び、月を目指す―。米国主導のアルテミス計画である。飛行士4人が乗る宇宙船が先週、打ち上げられた。約10日間の飛行で、歴史上、地球から最も遠いところに人間が到達する予定だという▼
遠くへ、もっと、遠くへ。私たちはなぜ、はるか彼方(かなた)を目指すのか。所詮(しょせん)は大国の覇権争いか。資源開発や移住のためか。いや、そうではあるまい。宇宙を知れば、人は気づく。地球のことを。故郷の素晴らしさを。何が一番、大切なのかも。それこそが、人が宇宙に行く最大の意味ではないのか▼
もしも誰かが、何百万の星のどれかに咲く一輪の花が好きだったら、とサンテグジュペリは『星の王子さま』に書く。「その人は星空を見つめるだけで幸せになれる」。花はどこだろう。星々を見上げ、愛犬との散歩を思う。
将莱卡与阿尔忒弥斯
曾经有一只名叫莱卡的狗。它是一只被装载在前苏联宇宙飞船“斯普特尼克2号”上的雌犬。人们认为它是第一个绕地球轨道飞行的动物,但不幸的是,这项计划从一开始就没打算让它平安返回地球。
当时正值美苏冷战期间,两国在进军太空探索领域也竞争激烈。最初是苏联领先一步。莱卡的牺牲也为苏联最终实现了人类首次载人航天飞行做出了贡献。加加林曾如此说道:“地球是蓝色的。”
为了扭转局势,美国启动了阿波罗计划。首次登月的舰长阿姆斯特朗留下了这样一句话:“这是个人的一小步,却是人类的一大步。
半个世纪过去,人类再次踏上奔月的征程——这就是由美国主导的“阿尔忒弥斯计划”。上周,搭载了四名宇航员的宇宙飞船成功发射。据称,在这次为期约十天的航天任务中,人类将抵达有史以来距离地球最远的地方。
飞得远些,再远些——我们为何总是执着于那遥不可及的彼岸?或许有人会说,归根结底,这不过是大国之间的霸权之争;亦或是为资源开发、为未来移民做准备。但,或许并非如此。当人类了解宇宙,才会蓦然发觉——关于地球的可贵,故乡的美好,以及什么才是最重要的。这或许才是人类奔赴宇宙最深邃的意义。
正如圣埃克苏佩里在《小王子》中所写:“如果有人爱上了一朵花,而那朵花恰好开在百万颗星星中的一颗上,那么只要仰望星空,他便会感到幸福。”那朵花,如今又在何方呢?抬头仰望满天繁星,我不禁想起与爱犬一同散步的时光。
