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【子育て】「ちょっと待って」を言わない子育て

佐藤ママというカリスマがいる。
お子さん4人全員が東大に進学したとかで、その子育て論や教育方法は数年前から支持を集め続けている。私の周囲にも、佐藤ママの著作を熟読している教育熱心なお母さんがいたっけ。
一方で、「やりすぎだよね」と軽く嘲笑うような友人もいて、どちらかというと私もそっち側だった。

あれは、新聞の連載だっただろうか。佐藤ママの偉大さにハッとさせられたエピソードがあった。佐藤ママは、自分の子どもに対して「ちょっと待って」とか「後でね」と決して言わないという。理由は、子どもの好奇心が萎んでしまうから、ということだったと思うが、心底驚いた。そんなことが可能なのだろうか? 私なんて毎日、毎時間、「ちょっと待って」を口にしている。もしかしたら、「おはよう」「こんにちは」「おやすみなさい」よりも多用しているのではないだろうか。私にとって「ちょっと待って」は、ある意味、挨拶みたいなもの。「ちょっと待って」を封印するなんて、120パーセント無理な話だし考えたこともなかった。

以前、子どもに対して「ちょっと待って」が「ちょっと」じゃなくなるくらい何度も「ちょっと待って」を連呼したことがあった。そうすると「ママ、さっきから何回も言ってて、もう〝ちょっと〟じゃなーい!」と言ってプイっとどこかへ行ってしまった。
「ああ、ごめんごめん!」と謝った。心底反省した、、、つもりだったが、「だから、、、ちょっと待って?」とまた「ちょっと待って」が口から飛び出し、自分でも呆れた。
すでに「ちょっと待って」は本来の意味を失い、物事を先延ばしにするための、ただの使い勝手の良い言葉になっていた。

佐藤ママは、子どもに話しかけられたら、何がなんでも手を止めて「はーい。なあに?」と応じるのだそうだ。子どもの「なぜ」とか「こうしたい」が芽生えたその瞬間を逃さない、子どもの好奇心が最大値のタイミングですくい上げるということだろう。伝えたいことを100パーセント受け入れてもらえる喜び、学びたいタイミングで何かを吸収できる楽しさが、東大へ導いたと考えるのは早計だろうか。

私の場合、「ちょっと待って」はすでに口癖なので、使わないというのはほぼ不可能。だからこれからは、〝ちょっと〟をきちんと守ろうと思う。
そもそも、「ちょっと待って」の〝ちょっと〟って、どのくらいの時間を言うのだろう。1分?5分?30分?
親と子にアンケートをとったら、どんな結果が出るのだろうか、ちょっと試してみたいなと思った。

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