【真夏のレビュー】SHOEIのJ-Cruise3を買おうか迷った時見て頂くとよいNote
2026年、8月。暑い。いや
熱い。。
とてもじゃあないがバイクになんて乗れやしねぇ。
が、今年の夏は諸々家庭の事情でそうも言ってられず
「男なら 危険を顧みず、死ぬと分っていても行動しなければならない時がある…負けると分っていても戦わなければならない時がある…」

そう、こんな気温で絶対にヤバいと解っていても、朝の天気予報で「外出を控えましょう」とか言ってたとしても、バイクで行動する必要がある夏なのですよ。。

で、そんな時、手持ちのヘルメットがフルフェイスだけだったとするじゃあないですか。
顎からぽたぽたと汗がこぼれ落ち、タンクに跡がつく体験をしちゃったりするじゃあないですか。
「こりゃあだめだ!最新の!ベンチレーションが効くジェットヘルメットを買おう!」
と思い至ったわけです。
で、21世紀の人類が何をするか?そう、Youtubeを見るわけです。
世の中のお父さんたちは家族のために身を粉にして労働に勤しみ、ギリギリの生活をしている。ギリギリのお小遣いで買える、そしてどうにか自分の利用シーンにフィットする、性能の担保されたヘルメットはないものか?と、藁にもすがる思いで動画を見にいくわけです。
が。肝心のYoutubeには実は有益な情報がありそうで、ないことがある。
「夏はバイクには乗らない」とか
「乗ってもナイトツーリングだよね」とか
「今朝5時です江の島まで来ました」とか
「僕はバイクを20台くらい持っていますだから夏は電動バイクに乗ればいいんです」とか
そういうことを堂々と言っているバイク系Youtuberおじさんたちの意見で埋め尽くされていたりするわけです。
基本、彼らはお金持ちで、バイクはレジャーであり、車や公共交通機関で移動するという選択肢があったうえでのバイクなわけです。動画、いつもとっても楽しませて頂いているんですよ。でも
世の中には様々な職業と生活環境があり、真夏だろうが日中だろうがバイクでシビアに時間管理しながら移動する必要がある立場の人の気持ちを、心の底から理解できているわけではない。
多分同世代で、イケメンで、バイク業界の中の人だったこともあるというアイキョウさんのレビュー動画などもよく見させて頂いているわけですが、アイキョウさんでさえ世の中に存在する全てのヘルメットをレビューしているわけではない。そして借り物を期間限定で、限られた時間とご多忙なスケジュールの中でレビューされているので、がっつり日常生活で使ってみた、というわけでもない。
ヘルメットの最も悲しいところは、「店舗で試着」してみたところで、わかるのは「サイズが合うか」だけであり、結局ヘルメットで要求される「通気性はどうなのか」「装着感はどうなのか」「高速走行でどうなのか」といった9割以上を占める「実践場面での印象」は、自分で買った後にしか得られないのです。
実は今回購入したSHOEIのJ-Cruise3というモデルについてはぽっかり虚無空間になっていて、発売から1年以上が経過しているというのに輪をかけてYoutubeに情報が少ないと思っている。アイキョウさんの動画も、その収録時の天候条件に左右されてしまい、絶妙に情報が惜しい!という感じ。名だたるモータージャーナリスト(自称含む)の皆さんも、J-Cruise3に関しては動画をあげていない。
色々理由はあると思うが、一つが「地味なヘルメット」だからなのだろうと思う。J-Cruise3はそのメーカーのフラッグシップモデルではなく、Z世代からの再生回数が稼げる見た目最高!なモデルでもない。どちらかといえば実用全振りな、ハイエースのような(もしくは軽トラのような)モデルだ。
これは、私こそ情報をあげて、知見を世界に発信・共有するしかあるまい!
ということでレビューを始めていく。
【新しく買ったモデル】
SHOEI J-Criuse3
色:パールブラック
サイズ:XL(3D P.F.S.セッティング済。詳細後述)

【前提】
これまで私はハーレーメインで乗ってきたこともあり、
・SHOEI Glamster

・BUCOのガーディアン(半ヘル)

・BELLのMOTO3

・BELL SUPER MAGNUM

こうした「見た目全振り」で、「ベンチレーション性能なんざ皆無」というモデルを入れ替わりしながら被ってきてしまった。Glamsterだけが、21世紀に開発されたモデルではありあとは全てリペアしてもらったヴィンテージヘルメットである。が、それもデザインを優先させたがゆえ口元左右のスリットとおでこの申し訳程度のダクトからは走行風が積極的に入ってくるという印象は…正直ない。だが、それでも良いのだ。あれはそういう見た目全振りモデルなのだ。BUCOやBELLのヴィンテージモデルは…もう問題外に「ただのヘルメット」。
よって、Glamsterを5年使ってきた印象との比較をメインに語りたいと思う。
【J-Criuse3を用いての走行シチュエーション】
住宅街
環七環八等の幹線道路
首都高環状線、横羽線・湾岸線
横浜横須賀道路
第三京浜、保土ヶ谷バイパス、東名(120㌔区間含む)
など トータルで500キロくらいを2週間くらい使った状態。
季節は梅雨明けの7月。天気は
・早朝 日の出直後
・37度超の午後2時頃
・夕刻(西日)〜日没後の完全夜間
・雨天(小雨~まぁまぁの土砂降り)
・雨天で夜間
…と、だいたいありえる日常の利用シチュエーションは制覇出来たと思う。
【ベンチレーション】
まず皆さんが気になるであろう、換気性能について。
なるほど、J-Cruise3におでこのところにエアインテークが3つも開いているのは、そういうことか!とはっきりと分かるくらいに空気が動くことを感じる。
しかしそれは「ドライヤーで頭を吹き付けるように、ビュービューと風が流れていく」わけではなく、「さ~っと換気がされ、熱がこもらない感じがする」という印象だ。しかしながらGlamsterとは確実に比較にならないレベルで、実践的ベンチレーション性能を持っていることが分かる。公表されてるデータでは前モデル比で『100km/h相当の環境下において約70%の排気性能向上』とある。この数字自体はともかく、私が体験した感覚のそれとしては、「確かに高性能!」と捉えて頂いて良いと思っている。
【エアロダイナミクス】
ベンチレーションよりも驚いたのは、実はこれかもしれない。Glamsterが「見た目全振り」と言われる所以が、5年目にしてやっと理解できた。高速道路を走行する際の静粛性と、空気がきれいに流れていくエアロな感じが、明らかに違う。フルフェイスではないのに、顎の部分がぽっかり開いているのに、シールドだけできれいに、むしろGlamsterよりきれいに空気が切り裂かれ、流れていく感じ。
『ヘルメットが上方へ浮き上がろうとするLiftが5.5%、前方から押し付けられるDragが4%低減』と謳われており、風洞設備を持っているSHOEIならではのブランディングなわけですが、数字的なところはともかく…これがほんとに楽なのよ。80キロ、90キロくらいで走っている時はもちろん、120キロとかの速度域でもGlamsterとの差を大いに感じる。いずれにせよテクノリジーの進化によってただの「丸さ」だけで空気抵抗を抑えるのではなく、積極的に「エアロダイナミクス」をデザインに取り入れている最新のモデルであるがゆえ、空力に優れる性能を獲得しているのだ。新幹線だって、0系からスタートしたそのデザインの変遷を見れば、先人たちが切り拓いた「空気の壁」を、次はさらに、どのように超えるか?の連続があって、今のN700系のあの顔があるのだ。うん、新しいものは、良いものだ。

【静粛性&風切り音】
そして、静かだ。Glamsterにプラス2枚くらいスポンジを頭に巻いて走っているくらいに、いわゆる「ビュービュー」「ゴゥゴゥ」という雑音、風の音、そして周囲の騒音をやさしく緩和してくれる印象。横浜ベイブリッジの一番右車線をそこそこの速度で走っても、極めて快適。数年前にできた、第三京浜港北から湾岸線方面に抜ける、5㌔ちかく延々と続くトンネルもその騒音はまぁまあだと思っていたが、ほぼ苦にならない。これはつまり長距離を走ったときの疲労具合にダイレクトに効いてくる、嬉しい要素だ。

Webとかの写真をみると、なんだかものすごく後頭部がとんがっているように見えるじゃあないですか?でもほら。不思議と現物を目にすると(カラーリングのせいもあると思いますが)それほどでもない。ほら。Araiのようにつるんつるんのまん丸とは行かないが、割とちゃんと丸いヘルメットしょ?



【風の巻き込み】
フルフェイスとの最大の違いが「顎のガードが無いのがジェットヘルメット」。「顎のところまでガードがされているのがフルフェイス」。間違いなくジェットの方が涼しいのは分かるが、高速走行中の風はどのようにそこに影響するのか?イエス!常に空気が動いていて、とても快適。「風が」というより「空気が動く」印象。かといって、風が巻き込んでしまい逆に疲れる、、とかも皆無。あまりに長時間走りっぱなしだと、少し目が乾燥する…かな…?くらいな感覚はあった。ただしそれは「まぁ慣れでしょ」くらいのレベルであり、決して運転ができないわけではない。全然OK。
【雨天(シールドのくもり)】
夏季ゆえ冬のように温度差で曇ることはそもそもなかったのだが、雨天下の高湿度下にあっても曇り止めシート「SHOEI DRYLENS」の効果で、極めて快適に、曇りゼロで走行できた。かつて採用・搭載していたピンロック®️と性能は遜色なし。
【内装】
「しっかり包まれる」感。GlamsterはPFSフィッティングサービスで「ゆったりめ」にしてもらったという点と、購入から5年が経過しそもそも内装がある程度ヘタってきている可能性もあるかもしれないのだが、よりきっちりと、それでいてサラっとした素材の繊維で構成されている印象。暑いことに変わりはないのだが、最大限快適な着用感が得られる。これなら夏でも積極的にツーリングにいくか!とか思える…かもしれない。
【インナーサンバイザー】
ハーレーに乗るときはれいのヴィンテージヘルメットにサングラスを着用していた。ゆえに、「そんなギミック、要らねーわ」と思ってたんス。そのせいで帽体がおっきくなってしまうのなんてダセーよ!くらいに思ってたんス。J-Cruise3を買うときも、この機能に対しては何一つ興味を持っていなかったわけです。
でも、買ったモデルに装備されているなら、そりゃあ使うわけです。。。
一度使うと…「あああこりゃあ便利ですわww」と思っちゃいます。。。

そして人は弱いもの。一度覚えた快楽からは…逃げられないのです。。
従来はサングラスで済ませていたのだが、その透過度にもよるのですがトンネルとか入った時正直怖いんです。そして両手が塞がっていますから、いちいち外すわけにもいかない。ちょいちょい地下を走ったり、地上に出たり、というシーンが繰り返される首都高などで、このインナーサンバイザーが大変重宝した。サングラスをかけっぱなしにして地下やトンネルに入ってしまうと、「なんとなく見えない(見えづらい)・・・」という恐怖心から、アクセルを若干緩めてしまう、、ということがどうしてもあったんですよね。それが全く無くなった。
トンネルに入ったら、さっとサンバイザーを上げればよい。また外に出、光を和らげたい状態にはいったらさっとサンバイザーを下ろせばよい。恐怖心なく走行できる、ということは極めて大きな価値です。
まとめ
帽体が小さいかといえば、正直大きい。いわゆる白バイの人たちが被っている、あのガツンとした雰囲気さえある。

最初は(昔は)「いやーそういうのはちょっと」とか先入観だけで毛嫌いしていて「帽体は小さければ小さいほどいい。偉い。長瀬アニキなチョッパーなテイストこそバチくそカッコイイ。」そう思っていた時期があります。

過去形ではなくその感覚は今も変わらないのですが、それよりも背に腹は替えられない。「こりゃあこの夏を乗り切るには、性能ファーストだな」と。
現代のヘルメットを被って姿見の前にたつと、なんともぶかっこうな印象を受けるものの、それはそこだけの話。実際はヘルメットを被り、バイクにまたがってしまえば案外バランスよく、サマになるのだということも解ってきた。そして何より性能・機能こそ大事。ゆえに、こうした現代の、最先端モデルに躊躇せず手を出せるくらいに僕は大人になりましたわよ。
結論:すげーいいぞ!J-Cruise3!

昨今の経済事情で値上がりしており、正直おいそれと、ポンと気軽に買えるお値段ではない。しかしながら、はっきり言ってその値段以上の価値と性能が本モデルにはある。絶対にある!買って後悔した人がいらっしゃったら、逆に何が不満だったか?こちらにコメントで教えて頂きたいし、いつか出るであろう、J-Cruise”4”に搭載されるよう、SHOEIにぜひフィードバックして頂くことをお勧めします。
ここまで空力と性能で「快適さ」が手に入るのあれば、フラッグシップモデルのX-Fifteenなんか被った日にゃあ、どんだけエアロが効くんだろうか?と気にもなってしまう。ツアラーモデルのZZRに乗っている間に、ぜひ一度手にしてみたいと思いました。貯金するぞー!

ちなみに今回購入したお店は、SHOEIギャラリー横浜さんにて。ありがとうございました^^
【3D P.F.S.サービス開始】
— SHOEI Gallery YOKOHAMA🏍️🪖【公式】 (@SHOEI_YOKOHAMA) April 16, 2026
●施工可能店舗
SHOEI Galley Helmet Park
SHOEI Galley TOKYO
SHOEI Galley YOKOHAMA
SHOEI Galley OSAKA
※その他、Gallery は随時導入予定
●施工料金
導入記念価格:3,850円(税込)#SHOEI #shoeigallery#SHOEIhelmet #3DPFS pic.twitter.com/E4TeBezyVI
この、3D P.F.S.サービスつーのがすげーんだわ。レーザーで頭蓋骨の形を360度ぐるっと測定し、それと各ヘルメット内装データを突合し、隙間になルであろう部分を補うスポンジを等高線になるようレーザーカッターで切り出す。
断言します。量販店も魅力的だが…SHOEI買うなら絶対SHOEIギャラリーで3D P.F.S.サービスやってもらったほうがいいと思うんだわ。
お店のスタッフさんも「従来のアナログ測定テクニックももちろんアリなのだが、ワンランク上のフィッティングを提供できるようになった」と熱く語っていらっしゃいましたよ。
