よもやま料理帖 お毛がに様、ございます。~丑の日に毛ガニ喰ったのと、定番のザンギ定食・揚げ浸し付き~
北海道は毛ガニ獲れるんでしょ?
まるで日頃食卓に並んでるかのように
聞いてくる方多いですが
あんな高価なもの
北海道の庶民は食べませんのですよ
毛ガニの相場を調べてみたら
400~500gの中くらいの毛ガニ1パイで
(大体このサイズで2人分かな)
4000~8000円なんだって
そんなもん喰う?
目をつむればカニカマで十分
北海道の潮風、感じられると思うんだけど
なんて言うとどこぞの偉い人から
怒られるかもしれませんが
易々と食べられるものではないのは確か
俺も10年以上、口にしてない気がします
山ちゃんの毛ガニの思い出といえば
長万部町の名物『かなやのかにめし』

札幌と函館間を結ぶJRの特急『北斗』
まだ車内販売があった頃
長万部駅を過ぎると
お姉さんが押す車内販売のカートの中に
このかなやのかにめしがあって
よく親に買ってもらってました
甘塩っぱく炊かれたカニのほぐし身が
みっちりと詰められ
割り箸で冷えたご飯をこそぎ取るようにすくい
口の中へと放り込むのです
時々、椎茸やグリーンピースが
アクセントになる
わずか10分足らずで食べ切ってしまうのですが
俺にとっては至福の10分
ふと車窓に目をやると
駒ヶ岳がどどんと現れて
どうだ、美味かっただろ?と
強気の問いかけをしいるようでした
最後のひと口は
カリカリ小梅のために
残しておいた冷飯を一緒に頬張る
フィニッシュ
このご飯とおかずの摂食配分
踊りを終えたような
音楽を奏でたような
美学とも言える
鮮やかな食べ方が確立していました
今だに謎なのは
缶詰のみかんが2つ添えられていること
これはあってもなくてもいいようですが
山ちゃんくらい手慣れになると
ないと完成されないわけです
儀式を納めるようにみかんを2つ
一気に口の中へ
これで山ちゃん流かにめしの儀
滞りなく終了となるわけでした
あれから、車内販売がなくなり
北斗乗車時の予約販売となり
なんとかなやが札幌進出し
我が街、新琴似に支店がオープンしました
ただ、俺の中のかなやのかにめしは
北斗の車両と駒ヶ岳の景色がセットで
完成されるんです
いつでも食べられるかにめしは
自分の中のノスタルジーを刺激しないのでした
さてそんな思い出話のあと
今回手にした毛ガニですが、正直
あのチマチマした食べ方が性に合わない
あのチマチマがいいんじゃない
と言われそうですが
そのチマチマの真髄を見出せず
この歳まで来てしまいました
そんな個人的事情とは裏腹に
今年、50年60年に1度の大豊漁
しかもカタガニという
身が詰まっているムチムチした
最高級の毛ガニが
バンバン獲れているんだそうです
まさに『お毛ガニ様』
値段も比較的お手頃とかで
しばらく北海道の太平洋側は
お毛ガニ様祭りに
わき上がっているらいいのです
父の伝で、小売りよか安く手に入るよって
母から連絡がきて
あらそう、祭りなら仕方がないから
友人宅に送りましょか
ということになって
6パイほど、購入しました


これは中くらいの毛ガニ
1折ごとの販売で、父が浜茹でするスタイル
父は知り合いの漁師のところで
タコを浜茹でしているので
慣れてるのでしょう
俺的には、丑の日だから
鰻を食べたかったけれど
ものは試しだ、ということで
俺もその『お毛ガニ様』
食べてみることにしました
昔、よく食べたけれど
もう何年も食べてないから
食べ方、覚えているだろうか


(かなりはしおりました)
思いのほか、デカいな
1番食べやすい腿の部分を
最初、2本ほど食べて
レモンサワー飲んで
あーやっぱりチマチマしてんなぁ、となり

ペロッと取れてくる



まとめて食べると、味と匂いが強すぎて
最後のひと口あたりで嫌気がさしてきました
もうこの人生で毛ガニ
食べなくてもいいかなって
ん?
なるほどこう言うことだったのか
チマチマの真髄とは
チマチマ食べて、毛ガニが飽きることなく
この先も幾度となく美味しい思いができる
ということだったのか
と、気づいたのでした

殻は出汁とって
明日のみそ汁にします


カニ出汁の出来上がり
腹ごしらえが終わったら
千鳥足で
近所の農家に野菜を買いにいきます

ここの農家は、すべて無農薬
なので虫が、、、ねぇ
さ、材料がそろったら
揚げ物もしてゆきますよ

時々、ザンギは内地でいう鶏唐揚げじゃない
っていう道民がいるんだけれど
あれは何を根拠にそう言ってるんだろうか
俺にはザンギという鶏唐揚げとしか
思えないんだけれど
何か基準があるんですかね

好物の揚げ浸しにする

大変おいしゅ~ございました

美味いよなぁ
じゃーねー
