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令和のご近所付き合いは、「島バナナ」が担うらしい

ある日、突然インスタのDMが届いた。
送り主は同じソーシャルアパートメント(SA)の住人だった。

SAはコミュニティがあるマンション。
シェアハウスよりプライバシー空間があり、人との距離感を自由に行き来できるのが良さである。

はじめまして!⚪︎⚪︎です。
noteをたまたま見つけて、こんな方だったんだと驚きました。
よかったら今度、3〜4人でご飯でもどうですか?

思わず「え、どういうこと?」と二度見した。

誰だろう?と思ってインスタの投稿を見ると、
引越し当初に少しだけ話をした見覚えのある顔があった。
「あ、たぶんあの人だなぁ」とわかった。

驚いたけど、嬉しかった。
女神かと思った。

その後、ご飯に行って他愛もない話をした。
こうしてSNS越しの小さなご近所づきあいが始まった。

島バナナのおすそ分け

数日後、「これ、沖縄旅行のお土産」と島バナナをおすそ分けしてくれた。

「4〜5日で熟すよ」と言われ、毎日写真を撮って熟すのを記録した。

が、2週間くらいかかった。
おかげでスマホの写真が島バナナだらけになった。

熟すのもマイペース、それが島バナナの魅力かも。

何気ない時間に、心がふっと軽くなることがある。

そんな小さなつながりが、暮らしをほんの少しだけ豊かにしてくれる。

久しぶりの共用リビング、そして屋上での雑談

また別の日、「話合うと思うよ〜」ということで、別の住人さんも紹介してもらった。

そのついでに久しぶりに共用リビングへ行った。

ゲーム、麻雀、すき焼き…みんな相変わらず楽しそう。
この各々が楽しんでいる雰囲気は好きである。

でも自分は、真っ暗な屋上でしっとり他愛のない話をする方がしっくりくる。

他愛もない話が、実は人を救う

人は解決策を求めすぎる生き物だと思う。

失恋したり、仕事のストレスがあると、なんとかしなきゃと押しつぶされそうになったりする。

でも、実は答えがなくてもいい瞬間ってある。

例えば、友達と他愛もない話をするだけで、
その場の空気がほんの少し軽くなることがある。

もちろん問題は解決しないかもしれない。
けど、心の重さは一旦下ろせる。

「問題解決」だけじゃなく、
一時的な「問題の解消」も、立派な救いのカタチである。

醤油の貸し借りは島バナナに進化した

斜め向かいの人とSNSで繋がるって、令和っぽい。

昔のご近所づきあいでの「醤油の貸し借り」は今、
「島バナナのおすそ分け」になった。

時代は変わっても、心遣いや勇気は変わらない。
そう考えると、島バナナがただの果物じゃなくて、ちょっと特別な存在に見えてくる。

自由の女神ではなく、島バナナを高く突き上げた女神様。

そして、すっかり私は餌付けされた猿だ。

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