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相談支援専門員の日々 経営会議

相談支援専門員として現場を走り回る日々ですが、法人の代表として「経営会議」で数字と向き合うのも、私の重要な仕事の一つです。
「福祉はお金じゃない」という美しい言葉もありますが、私はあえて言います。
福祉を継続し、発展させていくためには、「お金」が必要です。
利益が出なければ、スタッフの生活を守ることも、新しい支援に挑戦することもできません。

今年の初夏にかけて、私たちの相談支援事業所にとって、嬉しいニュースがありました。国からの報酬である「加算」が新たにつくことになったのです。

4月と6月に始まる、新しい「加算」

具体的には、4月から「高次脳機能障害支援体制加算」がプラスされ、そして6月からは、待ちに待った「処遇改善加算」が相談支援にも適用されることになります。

【解説:事業所とスタッフを支える2つの新加算】
① 高次脳機能障害支援体制加算(4月〜):
交通事故や病気などで脳にダメージを受け、記憶や感情のコントロールが難しくなる「高次脳機能障害」。この専門的な研修を修了した相談員を配置し、支援体制を整えている事業所に対するプラスの評価(報酬)です。
② 処遇改善加算(6月〜):
福祉・介護職員の賃金向上や労働環境の改善を目的とした加算です。これまで相談支援専門員は対象外になることが多かったのですが、今回の改定でついに算定できるようになりました。

単価が少しでも上がり、事業所に入ってくるお金が増えるのは、経営的に本当にありがたいことです。

増えたお金の「正しい使い道」

さて、この新しい加算によって増えたお金を何に使うか。
私たちの経営会議での答えは、すでに明確に決まっています。事業所の内部留保としてただ貯め込むのではなく、「現場のスタッフへの投資」に全振りします。処遇改善はスタッフの給与に。
少しでも事務作業の負担が減り、効率よく仕事ができるように、デュアルモニターなどの「パソコン周辺機器」を最新のものに買い替えます。
そして、この広い地域を少しでも快適に、安全に駆け回れるように、訪問用の「社用車」を新しく購入します。
相談支援専門員の仕事は、想像以上に事務作業と移動時間にエネルギーを削られます。
スタッフの働く環境(ハード面)を快適に整えることは、心身のゆとりを生み出し、結果的にそれが「利用者さんへのより質の高い支援(ソフト面)」となって必ず地域に還元されるのです。これこそが、増えたお金の最も正しい使い道だと私は信じています。

次なるステージへ

パソコンや車という強力な「武器」を手に入れ、私たちの事業所はさらに次のステージへと進みます。
それが、「地域定着支援」「地域移行支援」の本格的な展開です。

【解説:「施設・病院」から「地域」へ繋ぐ支援】
① 地域移行支援: 長期間、精神科病院や障害者支援施設に入所している方が、住み慣れた地域(アパートやグループホームなど)での新しい生活へ移るための準備や手続きをサポートするサービスです。
② 地域定着支援: 地域での一人暮らしが始まった後、トラブルや体調不良などの緊急時に、24時間体制で相談に乗ったり、自宅へ駆けつけたりして生活の安定を守るサービスです。

長年社会から隔離されていた人たちが、再び地域で自分らしく生きていくための架け橋を作る。これは、相談支援の中でも非常に難易度が高く、同時に最高にやりがいのある仕事です。
体制は整いつつあります。

現場のリアルな課題に向き合い、この地域の相談支援を変えていく。

新しい収入が相談員のモチベーションに。
新しい車と共に。

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