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和歌ゲーム【毎週ショートショートnote】

平安時代、和歌はごく一般的なコミュニケーション方法だったという。
「憧れの女性に恋歌を送る」なんかは序の口だ。
別れの愁嘆場で、身も世もなく泣き崩れながら「五・七・五・七・七」の文字数をきっちり守った歌を詠む。
相手の浮気を暴く修羅場で、燃え盛る怒りを「五・七・五・七・七」のわずか三十一文字へ封じ込める。
バレた方も青ざめながら「五・七……」(以下略)

よくそんな余裕があるものだ。感心を通り越して呆れてしまう。
ちょっとした場面場面で歌が挿入されるなんて、まるで日常生活が音なしのミュージカルではないか。


「ミュージカルか、面白いこと言うね。でも意外とゲーム感覚だったのかもよ。『いかに相手より先に詠むか』とか」
「クイズ番組の早押し回答的な?」
「一人の姫をめぐって『俺の歌の方が上手い!』とか」
「愛より技を競うんかい」
「当時の人にしたら、和歌なんて今のLINEみたいなものだもん。間違えて恋人宛ての歌を妻に送ったとか、普通にあったらしいよ」
「誤爆LINEならぬ誤爆和歌か。一巻の終わりゲームオーバーだな」

(440字)


【あとがき】
実は中学の時、校内かるたクイーンだった秋しばです。
今はさっぱりですが(笑)
一方、その頃毎年勝負を競った友達は、今や競技かるた三段の腕前です。
まさに『ちはやふる』の世界ですね。かっちょええのう✨

*この記事は、以下の企画に参加しております。

なおTalesにて、創作大賞2025応募作品『栗と牡丹』公開中です!
長い物語ですが、よろしければどうぞお運びくださいませ!!


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