無償でやっていることに本当の価値を見つけられるって話
僕たちが何かをするとき、有償で行うことが当たり前になってきました。
お金という対価を得ることは、悪いことではありませんし、それで生活できる人が増えているので健全なことだと思います。
でも、そのおかげで最初の動機が欲によって左右されて、やりたいことが分からなくなってしまう場合が増えているように思います。
知識を教えること、イラストを描くこと、音楽を作ること、誰かのめんどくさいことを代わりに行うこと。
こうしたスキルに価格設定をして誰でも販売できるようになったのは、社会を大きく変えています。
しかし、むかしの匿名掲示板の文化では、少し違うものがありました。
誰かも分からない匿名の人が、とんでもないクオリティのものを置いていくことがありました。
音楽、イラスト、すごい知識、プログラムなんかがそうですね。
当時は『プロの犯行』『才能の無駄遣い』と呼ばれ、その住民と一緒に喜びを分かち合って盛り上がるものでした。
プログラムで言えば、P2Pソフトである『Winny』が象徴的な存在です。
制作者は、著作権法違反で訴えられ逮捕されましたが、最終的に無罪となっています。
そこまでの情熱を持ってWinnyを開発したのは、技術者たちが自由に開発できるようにするためでした。
情熱を注ぐということは、何よりも価値があることだと思います。
何かを1時間行って、2000円ほどのお金を手に入れられるのなら、アルバイトと同じ感覚になりますよね。
でもお金にこだわりすぎた結果、大事なものを見失ってしまう可能性があります。
生活のためだけの活動は、価値があると思えるのでしょうか。
今回は『無償でやっていることに本当の価値を見つけられる』という話をします。
■褒め言葉は対価を受け取るな
褒めは無償でないと価値がありません。
キャバクラなどでは、よく下心のある褒めが使われます。
ワンチャン狙って褒めて、ワンチャンある関係になろうとするおじさんがお金を出す場所ですから、おかしなことではないのかもしれません。
ネット上で、キャバクラ感覚で褒めれば、価値のある褒めとは言えません。
褒めるという行為は、相手の自己肯定感を上げ、元気を与えることです。
元気を出してもらえるから、褒めてる側も嬉しいのです。
見返りが発生しては、元気も出ません。
褒めは一方的に発生するので、いちいち見返りを渡すようになれば、『当たり屋』のようなものになってしまいます。
自分の自己肯定感を上げてもらおうと思って、見返りを期待した褒めを使うのなら、お金を出して夜のお店に行くほうが気持ちよくなれるでしょう。
ビジネスなので絶対に、いやらしい褒めであっても喜んだように見せてくれますからね。
ほとんどのネット上は、完全な接客ビジネスではありません。
見返りを求めた褒めというのは、毒となって自分に返ってきます。
嫌な感じの評価をされてしまう原因にもなります。
■海外のレディーファーストに学ぶ
レディーファーストの国、アメリカ。
無償の褒めと、同じ文化がレディーファーストです。
聞いた話ではありますが、少し変わったレディーファーストを行うお店があるようです。
お店の見えるところに特別なところは何もなく、メニューも普通。
でも男性用のトイレと、女性用のトイレに差があります。
男性用のトイレは汚く、お金もかかっていません。
しかし女性用のトイレには、お金をかけ、綺麗でゴージャスにしてあります。
男性は女性のトイレに入らないし、女性は男性のトイレに入らないから気が付かない可能性もありますが、女性への気遣いとして粋なレディーファーストとなっています。
相手に気づかれなくても、見返りがなくてもいい、という考え方は『無償の褒め』と本質的に同じものです。
連れの女性に価値があることを示すのに、目立ってしまえば押し付けがましくなります。
「これだけのことをしてやってるのに!」と言うようなことがあれば、敬意も何もなくなってしまいますから。
アピールしないくらいが、ちょうどいいように思います。
最近の日本では、『してやってる』を主張する人増えたかもしれませんね。
レディーファーストを行うということは、相手の女性に『あなたは価値のある人ですよ』と伝えることです。
価値を正面から伝えることが苦手な日本人にとって、このようなレディーファーストは合うかもしれませんね。
こうした粋なはからいは、日本の文化から消えかけているところなのではないかと思います。
■至高の目標
外的な要因で、何かを始める人は多いです。
お金、名声、地位などから何者かになろうとして音楽を始めたり、YouTubeを始めたり、カメラなどの趣味に目標を定めることがあります。
たまーに、そういう理由でスタートしてうまくいくこともあります。
ほとんどの場合は、早々に挫折してしまうことでしょう。
内的な要因で始めた場合は、モチベーションが維持されて継続されやすいです。
それは目標となる、欲がないからです。
だから性欲、お金、ギャンブル、薬などは、至高の目標になりません。
結果が得られそうになければ、辞めてしまうからです。
自分が何らかの役割を果たそうと考えるとき、至高の目標が発生します。
その至高の目標こそが、ライフワークとなり、適性とも言えるでしょう。
他人や業界に貢献するため、自分は何を提供するのかを考えることができることになります。
至高の目標は、
1.誰かに喜んでもらい
2.自分を広めてもらい
3.業界を賑わせる
という成功ルートを辿ります。
人気が出る人は、積極的に業界への貢献を考えた行動を取っています。
自分だけの欲で何かを行えば、結果は出ませんし、モチベも続きません。
「好きだから」
「やってみたいから」
「興味があるから」
「知りたいから」
といった、内的欲求を軸に活動することを始めに抱いて、業界に貢献しながら突き進んでYouTubeなどの情報発信で成功している人がたくさんいます。
「10万円もらえるから」
「お金になるらしいから」
「美女と遊べるから」
「ワンチャン有名になれるから」
という動機では、すぐに辞めてしまって人気になる前に終わってしまう人も、星の数ほどいるでしょう。
自分が『無償でもやりたい』と思えることに、本当の価値があるのです。
まぁでも、やりがい搾取といった言葉があるように、無償でもやりたい気持ちを利用してお金を儲けようとする人もたくさんいるのは問題です。
最低限の金額設定をするのは、そうしたやりがい搾取を減らすための防衛策ですね。
自分の内的動機に目を向けて、適性や価値を持つ目標を見つけられるように生きていきたいです。
さてさて……。
今回も、お付き合いくださってありがとうございました。
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