#22【極点ツーリング】_18日目:凱旋の路
2026/06/03(水)雨のち大快晴
(エッセイ調)
西日本の極点をすべて踏破し、ついに迎えた最終日。わずか18日間。しかしそれは「夏のように熱く、眩しい時間」として鮮烈に記憶された。
・静岡県浜松市 > 東京
・R1 → R150 → R52 → R469 → R246)
・走行距離:295km(累計 5,902km)

・朝、台風は通過したものの、外はまだ強い雨。チェックアウトの11時頃には雨が止み、青空が徐々に進行方向へ広がる予報だ。
ロビーで出発の準備をしていると、「福山ナンバー」のハンターカブを駆る青年と挨拶を交わす。彼は琵琶湖方面へ向かうとのこと、荷台に高く荷物をくくりつけ、一足早く元気よく出発、ご安全に。

・予報通り、時間が経つにつれて空の明るさが増し、鮮やかな青空が現れてくる。 旅の最後のハイライトとして、パワースポットと言われる「久難山東照宮」を訪れ、そこから富士山の裾野、御殿場を経て東京へと帰還となる。
最後のクルージング、あえてナビには頼らず、自身の野生の方向感覚と肌感覚を頼りに、交通量の少ない県道を選びながらゆったり進む。

🎵 Boston / Don't Look Back
・焼津のあたりから駿河湾の海岸線に出ると、そこには目にしたことのない光景が広がっている。まさに台風一過の快晴のもと、波消しブロックに次々と打ち付ける大波が打ち砕け真っ白なしぶきとなって辺りを幻想的に霞ませている圧巻の光景だ。


・久能山東照宮に到着、台風直後で参拝客は数えるほどだ。現地案内板をみると本堂に参拝するためには、1159段もの石段を登らなければならない。旅の最後の試練、意を決して重いライディングウェアを着たまま登る。汗が滝のように吹き出す。山頂から振り返ると、眼下には晴天下白く霞む駿河湾の先に伊豆半島が広がっている。




・清水を過ぎ海岸沿いの道から、最後の山あいのルートへ。 裾野市に向けて進むと、目の前に雄大な富士山のが現れる。旅の出発時の富士には冠雪が残っていたが、目の前の富士のそれはは消え去り、力強い夏の山の表情を見せている。まるで、長い旅路の無事の帰還を出迎えられているように思える。


🎵 Iron Maiden / 2 Minutes to Midnight
・夕刻の御殿場高原、夕映えにシルエットを増してゆく富士山を右手に真っ直ぐ進む。いよいよ東京へ続く国道246号だ。
”日没の国道246を進む。厚木を過ぎ、横浜を抜け、見慣れた多摩川の橋を渡り東京に入る。渋谷の喧騒をかすめ、六本木交差点で信号につかまる。足早に行き交う華やかな服の人々、車列に入り込みたいタクシーの忙しいウインカー、自己主張を止めない巨大なロゴ、散々見慣れた都会の喧騒だ。溜池を滑るように通り過ぎ議事堂の前を右カーブで下ると桜田門。そして丸の内の高層ビル群の合間を抜け、旅の終着点である東京駅へ到着した。
オフィスビルの窓から溢れる煌々とした光の群れ。長旅の景色には無かった、乾いた隙のない都会の息遣いに不思議と安堵感が湧き上がる。
東京も来月には長い夏がくる。“
西日本極点ツーリング無事帰還です。

残り6極点。「東日本編」をじっくり練るとしよう
