見出し画像

クラファンより賢い?地域おこし協力隊が仕掛けた「空き家改修×ふるさと納税」がおもしろい

今日は秋田県大館市の地域おこし協力隊が始めた、すごく面白いプロジェクトについて書きたいと思います。

築80年の空き家を農家民宿に再生するんですが、その資金調達の方法がユニークなんですよね。

ふるさと納税を使って、返礼品は「空き家の復旧を手伝えるチケット」。
これ、めちゃくちゃ画期的だと思うんです。

空き家改修の「お金問題」って、本当に大変

自分も空き家を再生したい、空き家ビジネスをやってみたい…。
そう思っている人、実はすごく多いんです。

でも、たいていここで止まってしまう。
理由は明確で、お金がないから。

築80年の古民家を改修するとなると、軽く数百万円から場合によっては一千万円を超えることもあります。

銀行から借りるにしても、空き家って担保評価が低いし、事業計画を作るのも大変です。

「やりたい気持ちはあるのに、資金調達の壁で諦める」

これ、ぼくが一番もったいないと思っている状況なんですよね。

「補助金を使えばいい」というアドバイス

空き家活用の相談をすると、必ずと言っていいほど「補助金を調べてみては?」と言われます。
ぼくもそうアドバイスすること多いです。

確かに、自治体によっては空き家改修の補助金制度があります。
でもこれ、けっこう大変なんですよ。
まず補助金の情報を探すところから始まって、申請書類の準備、審査待ち、採択されても実際に入金されるまでのタイムラグ。
そして何より、補助金だけでは全額カバーできないことがほとんどです。

「結局、自己資金も必要か…」ってなる。

補助金は確かにありがたいんですが、それだけで解決するほど単純じゃないんですよね。
タイミングの問題もあるし、予算が尽きていることもあります。
それに、書類仕事が苦手な人にとっては、申請手続き自体がけっこうなハードルになってしまうんです。

大館市のプロジェクトが面白い理由

とはいえ、今回の大館市の取り組みは、この「資金調達の壁」に対して、すごく新しい答えを出していると思うんです。

ふるさと納税という、すでに多くの人が使っている仕組みを活用する。
これがまず賢い。

でも本当に面白いのは、返礼品の設計なんですよね。
普通、ふるさと納税の返礼品って、肉やフルーツなど地域の特産品とかじゃないですか。

でもこのプロジェクトは「空き家の復旧を手伝えるチケット」を返礼品にしている。

つまり、お金を出した人が、ただお金を出すだけじゃなくて、実際にその場所に来て、自分の手で改修作業に参加できるんです。
これって、寄付でもなく、単なる消費でもない、新しい関わり方だと思いませんか?

「千人が協力し、みんなで未来へつなげる古民家」という目標も素敵です。

一人で何百万円も出すんじゃなくて、たくさんの人が少しずつ関わる。
DIYが好きな人、古民家に興味がある人、地域おこしに関心がある人。
いろんな人がそれぞれの形で参加できる仕組みになっています。

これ、実は単なる資金調達じゃないんですよね。

「関係人口」を作りながら、お金も集める

ここで「関係人口」という言葉を出します。
これをものすごくざっくり言うと、その地域に住んでいないけど、何らかの形で継続的に関わってくれる人たちのことです。

従来の空き家改修って、お金を集めることと、人を集めることが別々の作業だったんです。
クラウドファンディングでお金を集めて、それとは別にボランティアを募集して、みたいな。
でも大館市のやり方だと、この二つが一体化している。

お金を出してくれた人が、そのまま関係人口になるんです。
レストラン型とバーベキュー型でいうと「バーベキュー型」です。

しかも、自分で手を動かして改修に関わった古民家って、愛着が湧くじゃないですか。
たとえば週末に家族で行って、壁塗りを手伝ったとします。
その後、その古民家が農家民宿として営業を始めたら、絶対に泊まりに行きたくなりますよね。
友達にも自慢したくなる。

こういう感情的なつながりが、その空き家と地域の未来を支える力になっていくんだと思うんです。

大館市のモデルは、資金提供者が、同時に参加者であり、応援者であり、場合によっては未来のお客さんにもなる。

この多層的な関係性が、事業の持続可能性を高めているんじゃないかと、ぼくは思っています。

クラウドファンディングじゃなく、ふるさと納税にした理由

ここで一つ、疑問に思う人もいるかもしれません。「クラウドファンディングでもよくない?」って。

確かに、空き家改修プロジェクトでクラウドファンディングを使う例は増えています。
でも、ふるさと納税にしたことには、実はすごく大きなメリットがあるんですよね。

一番大きいのは、やっぱり「実質負担が少ない」という点です。

クラウドファンディングで1万円支援すると、1万円がそのまま出ていきます。でもふるさと納税なら、2,000円の自己負担を除いて、残りは税金から控除される。
つまり、実質2,000円で1万円分の支援ができちゃうんです。
これ、支援する側にとってはめちゃくちゃハードルが低いですよね。

「どうせ税金払うなら、こういう使い方の方が楽しいよね」って思える。

もう一つ、信頼性の問題もあります。
クラウドファンディングって、プロジェクトによっては「本当に実現するのかな?」という不安がつきまとうんですよ。
実際、目標金額に達しなかったり、途中で頓挫したりするケースもあります。

でもふるさと納税は、自治体が関わっている。

この「自治体のお墨付き」って、けっこう大きいんですよね。
特に、古民家改修みたいな長期プロジェクトだと、途中で投げ出されないかという心配があります。
自治体が絡んでいれば、少なくとも一定の継続性は担保されるわけです。
安心感が違います。

それから、プラットフォーム手数料の問題も見逃せません。
クラウドファンディングだと、だいたい集まった金額の15〜20%くらいが手数料として引かれちゃうんですよね。
100万円集めても、実際に使えるのは80〜85万円。これ、けっこう痛いです。

ふるさと納税も返礼品の準備コストはかかりますが、現金が抜かれるわけじゃない。

しかも今回の場合、返礼品は「改修を手伝えるチケット」だから、物品を用意するコストもほとんどかからない。
集まったお金をそのままプロジェクトに使えるんです。効率がいいんですよね。

よく考えられているなあ、と感心します。

でも地域おこし協力隊という立場の人がいて、その人に熱意とスキルがあって、自治体も協力的で。
そういう条件が揃って、初めて実現できるものなんですよね。
誰でもすぐにできる方法ではないかもしれません。

でも、だからこそ価値がある。

あなたの地域でも、きっと何か新しいやり方があるはずです。
応援してます。


▼最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が少しでも良いと思ったら「スキ」や「コメント」「フォロー」をお願いします。

週末副業と平日複業でつくる“地域ハッピービジネス”のはじめ方
「あなたのビジネスが、“地域”を救うかもしれない」
空き家管理というと、不動産や建築の専門職を思い浮かべがち。
でも実は、さまざまな業種との相性がいいんです。
このシリーズでは、空き家管理と意外な化学反応を起こす“異業種”の仕事たちを紹介。
「異業種×空き家ビジネス」の中に自分のなかでひらめくものが見つかるはずです。
「ちょっと気になる」から始めてみませんか? あなたの感性が、地域を変える一歩になるかもしれません。


▼空き家にまつわる様々なトピックスが毎日読める協会HPはこちら↓↓
https://www.akiyakanrishi.org/
▼instagramでは「空き家フォトコンテスト」の作品も見られます↓↓
https:、/www.instagram.com/akiyakanrishi/
▼空き家管理舎では全国にビジネスパートナー募集中です↓↓
https://www.akiyakanrisha.net/
▼youtubeでポッドキャスト始めました↓↓
https://www.youtube.com/@user-ve5wl5gv7k/podcasts
▼LINE公式アカウントを友だち追加できます。ご質問、ご相談などお気軽にご利用ください。↓↓


いいなと思ったら応援しよう!

山下 裕二 空き家ビジネス展開中 よろしければ応援お願いします! いただいたチップはコーンウイスキーに使わせていただきます!