日本は豪雪地帯⁉空き家倒壊で見えた、地方に眠る「管理ビジネス」という金脈
今日は、秋田県で起きた空き家の倒壊のニュースをきっかけに、雪の降る地域の「冬の空き家管理」についてお話します。
秋田県といえば空き家管理に関して歴史のある県でもあります。
ぼくが20年前に空き家管理舎のHPを作った時点で、秋田県にも空き家管理を提供する団体がありました。
それだけ空き家が古くから問題になっていたという事なんでしょうね。
また最近、ゲリラ豪雪や警報級の大雪が降るというニュースを耳にすることも増えました。
ということは、これまでの雪対策ではダメになっているという事なんですよね。
今回は特に、実家が豪雪地帯にある方や、雪国で空き家活用や空き家再生を考えている方には、ぜひ知っておいてほしい話です。
そういえば、以前にも空き家の雪対策については書いたことがありますね。
「倒壊するかも」が現実になった瞬間
秋田県仙北市で、木造平屋の空き家が雪の重みで半壊しました。
幅15メートル、奥行き5メートル。これ結構な規模ですよね。
近所の方が「倒壊するかもしれない」って聞いて様子を見に行ったら、目の前で崩れたそうです。
自分の家の隣の建物が、目の前でガラガラと崩れていく光景、想像しただけで怖い光景です。
「雪下ろしすればいい」だけど…
雪国の人なら誰でも知っています。雪下ろしの重要性を。
「定期的に雪下ろしすれば倒壊しない」って、これは間違いなく正論です。
でも、想像してください。
所有者は秋田市の会社で、建物は仙北市にある。
つまり離れた場所にあるわけです。
冬の間、定期的に誰かを派遣して雪下ろしをする。これ、現実的だと思いますか?
人件費、移動コスト、そもそも誰が登るのか。
屋根の雪下ろしって、慣れていない人がやるのは危険です。
毎年、雪下ろし中の事故で亡くなる方がいるのが現実なんです。
「放置していた所有者が悪い」で終わらせていいのか
こういうニュースが出ると、必ず出てくる意見があります。
「ちゃんと管理しない所有者が悪い」って。
ぼくは、これだけで片付けるのはちょっと違うんじゃないかと思うんです。
もちろん、所有者には管理責任があります。
これは法律でも定められていることです。
でも、責任があることと、実際に管理できることは別の話なんですよね。
相続で突然所有することになった遠方の物件。
使う予定もない。
売ろうにも買い手がつかない。
解体するにも数百万円かかる。
こういう状況に置かれたとき、あなたならどうしますか?
「ちゃんと管理したい」。でも、どうやって?お金は?時間は?
実は、ここにビジネスチャンスがある
というわけで、ぼくが言いたいのはこういうことです。
「管理したくてもできない所有者」が、日本中にたくさんいる。
特に雪国では、冬の管理がネックになって放置されている空き家が山ほどあるんです。
これ、見方を変えたら大きなニーズですよね。
空き家管理ビジネスを考えるとき、多くの人が「空き家を活用する」方向ばかり見ています。
カフェにする、シェアハウスにする、民泊にする。
もちろん、それも素晴らしい。
でも、その前段階。「ただ適正に管理する」だけでも、困っている人を助けられるし、収益にもなるんです。
月に1回の見回り。
雪が降れば雪下ろしの手配。
簡単な修繕の対応。
これだけで、所有者は安心できます。近隣住民も安心できます。
そしてこういったニーズは地元の人にしかわからない部分も多いと思うんです。
今回のような倒壊が起きたら、所有者は賠償責任を問われる可能性もあります。
幸い今回は怪我人が出なかったけれど、もし誰かが怪我をしていたら?
隣の家を壊していたら?
そう考えると、年間数万円の管理費用って、実は安いんですよね。
今回の秋田のケースも、誰かが定期的に見ていれば防げた可能性が高い。「そろそろ危ないですよ」って連絡できていたはずです。
空き家ビジネスって、華やかなリノベーションや活用事例ばかりが注目されがちです。
でも、こういう地味な管理業務にこそ、本当に必要とされているニーズがあるんです。
雪国ならではの視点を持つ
特に雪国で空き家ビジネスを考えているなら、この「冬の管理」は大きな武器になります。
なぜかというと、参入障壁が高いからなんです。
雪下ろしのノウハウ、信頼できる業者とのネットワーク、冬の空き家特有のリスク把握。
これらは、その土地に住んでいる人じゃないと難しいんです。
東京の大手企業が簡単に参入できない領域。
地元の強みを活かせる領域なんですよね。
というわけで、空き家ビジネスを考えているあなた。
活用だけじゃなく、「管理」という選択肢も考えてみてください。
地味だけど、確実にニーズがある。
そして、誰かの困りごとを解決して、地域の安全も守れる。
そういう仕事って、意外と悪くないと思いませんか?
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