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空き家が急に倒壊する理由。知らないと損する「かくれ特定空き家」とは?

今日はちょっと怖い話をしたいと思います。「かくれ特定空き家」という言葉、聞いたことありますか?

最近、見た目は普通なのに突然倒壊してしまう空き家が増えているんです。

「大丈夫そうに見える空き家」の落とし穴

「うちの実家、まだまだしっかりしてるから大丈夫」

こんな風に思っている方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
外から見ると屋根も壁もちゃんとしてるし、窓ガラスも割れてない。
近所の人からも特に何も言われてないし、まあ大丈夫だろうと。

でもこれ、実はとても危険な考え方かもしれません。

ぼくがこれまで見てきた空き家の中で、一番ドキッとしたのがまさにこのパターンでした。
築50年以上の木造住宅で、外見は本当に普通だったんです。
ところが中に入ってみると、土台がシロアリでボロボロ、柱も腐食が進んでいて、正直「いつ倒れてもおかしくない」状態でした。

これが「かくれ特定空き家」です。

実はこの言葉、去年の取材中にぼくがぱっと口から出た造語なんです。

思えば10年前、第1回の空き家管理士研修で資料を作った時に”65歳以上の単身・夫婦のみ世帯”のことを「空き家予備軍」という言葉で初めて使ったんですが、こういう新しい言葉って、現実をリアルに表現するのに必要になってくるんですよね。

「特定空き家」って何?まずはここから

特定空き家というのは、ざっくり言うと「このままだと危険だから何とかしなさい」と行政から指定される空き家のことです。

倒壊の危険がある、衛生上有害、景観を著しく損なうなどの条件に当てはまると、この指定を受けることになります。

指定されると固定資産税の優遇措置がなくなったり、最悪の場合は行政代執行で解体されてしまうこともあるんです。
費用は所有者負担で、数百万円かかることも珍しくありません。

つまり、かなり大変なことになるわけです。

見た目では分からない「かくれた危険」

とはいえ、多くの人が勘違いしているのが「特定空き家 = 見るからにボロボロの家」という思い込みです。
確かに、屋根が落ちて壁が崩れているような家は分かりやすいですよね。

でも実際には、外見上は問題なく見えても構造的に危険な状態の空き家が増えているんです。

例えば、こんなケースがあります。
雨漏りが長年続いていて、屋根裏や壁の中の木材が腐っている家。外から見ると普通でも、台風や地震で一気に倒壊する可能性があります。

また、シロアリ被害が進行していて、土台や柱がスカスカになっている家も同様です。

「コップにすこしずつ水を注いで表面張力ぎりぎり、あと一滴で溢れる瞬間がくる」みたいな感じでしょうか。

所有者の心理的なハードル

「でも、近所からも苦情は来てないし...」

そう思う気持ち、すごく分かります。

実家を手放すって、感情的にも経済的にも大変なことですから。
それに、外から見て問題なければ「まだ大丈夫」と思いたくなるのも自然なことです。

でも、ここに大きな落とし穴があるんです。

近所の人って、実は「気になってるけど言いにくい」というケースが多いんです。
明らかに屋根瓦が飛んでいたり、ガラスが割れていたり、草がぼうぼうだったりすると連絡しやすいです。

特に日本では、他人の家のことに口出しするのは気が引けますよね。だから表面的には何も言われなくても、内心では心配している場合があります。

あと、最近の傾向としては、雑草対策として防草シートやコンクリートで固めて草が生えないようにするケースが増えました。

これで草の苦情は減るのですが、それに安心してついつい足が遠のいてしまい、家の中のことまで注意がいかなくなる。

久しぶりに実家に帰ったら雨漏りとシロアリで、天井や床、柱まで腐食が進んでいた…という事に。
気がつくのが遅れた分、手おくれになってしまうケースもあるんです。

現実的な対策を考えてみましょう

とはいえ、「すぐに専門家に調査してもらえ」とか「今すぐ解体しろ」なんて言うつもりはありません。そんなの現実的じゃないですよね。

まずは「自分でできる簡単なチェック」から始めてみませんか?

年に2〜3回、家の中に入って写真を撮るだけでも違います。

前回と比べて雨染みが増えていないか、床がふわふわしていないか、壁にひび割れが出ていないか。そういう変化に気づくことが大切です。
シロアリの場合、木のくずや羽が大量に落ちていたりします。

「まるで家の健康診断みたいなものですね」と言った依頼者の方がいましたが、まさにその通りです。

また、地域の空き家相談窓口に「隠れ特定空き家について心配なんですが...」と相談してみるのも一つの方法です。
多くの自治体で無料相談を実施していますし、専門家を紹介してもらえることもあります。

気持ちが軽くなる考え方

ここまで読んで「うちの家も危険なのかも...」と不安になった方もいるかもしれません。でも、そんなに不安になる必要はないんです。

大切なのは「知っておくこと」と「早めに気づくこと」、つまり「常に気にしておくこと」です。

「かくれ特定空き家」の問題は、放置すればするほど深刻になりますが、早めに対処すれば選択肢はたくさんあります。
解体でなく、部分的な補修や売却、賃貸など、色々な道があるんです。

それに「年に数回、様子を見に行く」「変化に気づいたら専門家に相談する」、これだけでも十分です。

というわけで

というわけで、今日は「かくれ特定空き家」についてお話ししました。

外からの見た目では分からない危険があること、でも早めに気づけば対策はあること。この2つを覚えておいていただければ十分です。

空き家の管理って、完璧にやろうとすると大変ですが、「気づく」こと「興味を持つ」から始めれば意外とハードルは低いものです。
まずは次に実家に行く時、いつもより少しだけ注意深く見てみてください。

それだけで、あなたの空き家は「かくれ特定空き家」になるリスクがぐっと下がります。

▼最後までお読みいただきありがとうございました。
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