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第239回: 「ALTAのテキストをつくろう」2 テストアナリストが焦点を当てるテストプロセス

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≡ はじめに

前回は主に「ALTAとALTTAの違い」について書きました。

簡単に言えば、「ALTAはテストの専門技術者、ALTTAはソフトウェア開発者が持っている一般的な概念をテスト設計に活用できる技術者(ホワイトボックステストなど、開発技術を理解してテストをつくることができる人)」でした。

今回はJSTQBのFLで学んだテストプロセスの中で特にALTAが担当する個所を明確にします。



≡ テストアナリストが焦点を当てるテストプロセス

以下の表は「テストアナリストの活躍が期待されるテストプロセス」を表しています。

テストアナリストの活躍が期待されるテストプロセス

左の列は「ISTQB FLにあるテストプロセス」ですから、ISTQB(JSTQB)が定義している7つのテストプロセスです。

昔にJSTQBの試験勉強をした人は『私が知っているISTQBのテストプロセスと違う』と思われたかもしれません。
以下に(昔のISTQBのテストプロセスが残っている)現行のJSTQBのALTMシラバスを引用します。

ALTMシラバス 1.1 イントロダクション

確かに違います。

これは、ISTQBが、“ISO/IEC/IEEE 29119 part-2”(ソフトウェアテストの国際標準)に寄せてきたからです。
活動内容を見ていけば昔も今もほとんど変わらないのですが、勉強会のときや、自組織のプロセス標準を決めるとき、あるいはJSTQBの資格試験を受験するときには、最新のシラバスや、最新の国際標準を参照することをお勧めします。

以下に、最新のISTQBのFL 4.0シラバス(2023/4/21発行)を確認します。ISTQBのサイトからダウンロードできます。
上記の表の7つのプロセスから変わっていませんので、安心してください。

ISTQB FL 4.0シラバス20ページより

テストアナリストは、この7つのテストプロセスのうち、「テスト分析」、「テスト設計」、「テスト実装」、「テスト実行」の4つのプロセスで活躍することが期待されています。

もちろん、残りの「テスト計画」、「テストのモニタリング、およびコントロール」、「テスト完了」についてもFLの知識を持っていることが期待されます。

というのは、前々回のキャッチイメージ(下図)のとおり、「ALTA」(赤枠)は「FL」(黒色の部分)を土台とした資格認定だからです。

前回、「FLは入門ではなく基礎」と書いていたことを思い出しましょう。

ALTAの位置づけ

さて、「テスト分析」、「テスト設計」、「テスト実装」、「テスト実行」の4つのプロセスで活躍することが期待されているということを一言いうとどうなるでしょう。

「ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)で認識されているテスト」となります。

『ASTERセミナー標準テキスト』p. 37

上図は、『ASTERセミナー標準テキスト』の37ページにあります。ISTQBが、定義している7つのテストプロセスのインプットとアウトプットがまとめられています。

ソフトウェアテストをしっかりと行うためには、「テスト計画」、「テストのモニタリング、およびコントロール」、「テスト完了」についても大切です。

しかしながら、ソフトウェア開発(SDLC)がテストとして認識しているプロセスはALTAが焦点を与えている「テスト分析」、「テスト設計」、「テスト実装」、「テスト実行」の4つのプロセスです。開発全体のスケジュール表(WBS等)には、「テスト計画」、「テストのモニタリング、およびコントロール」、「テスト完了」は載っていないはずです。それどころか、「テスト実行」しか載っていない古い組織も多いかもしれません。そんなスケジュール表をつくっているプロマネには「今は21世紀ですよ? テスト分析・設計・実装についてもスケジューリングして、開発全体で管理しませんか?」と相談しましょう。

「テスト計画」、「テストのモニタリング、およびコントロール」、「テスト完了」は、テスト分析からテスト実行までを上手くやるための支援プロセスと位置付けられます。

というわけですので、テストアナリストには、テストチームを超えてソフトウェア開発チームをスコープとして活躍することが求められます

具体的に何をどのように実施するのか?については次回以降のテーマとなります。



≡  JSTQB ALTA試験対策

この連載のWhy?は、「基礎レベル(FL)でストップしてしまった日本のテストエンジニアの多くが、アドバンスレベル(AL)にステップアップする」です。したがって、試験対策も書きます。

JSTQBの試験対策とは、「JSTQBの試験で何を確認されるかを知って、それに答えられることを確認すること」です。

「JSTQBの試験で何を確認されるか」については、当該シラバスの各章のはじめにある「学習の目的」に書いてあります。今回であれば、ALTAの1.1の個所です。見てみましょう。

1.1の学習の目的

今回については「学習の目的はなし」とのことです。つまり今回の1.1の範囲については試験に出ない・・・・・・ということです。

実は、各章のはじめにある「X.1 イントロダクション」のところは「学習の目的はなし」となっています。イントロダクションは、各章の導入部分(学習を助ける情報)だからです。

イントロダクションには「この章を学ぶために必要となる前提知識」と「学ぶことの概要」が書かれているため、直接的な問題は出ません。

本noteの連載では、毎回、JSTQBの試験の例題を出していくつもりです。今回の部分はJSTQBの試験では出ませんが、サンプルとして書きますね、、、。

答えは次回に書きます。

《例題》 以下のテストプロセスのうち、ALTAで焦点を当てていないものはどれですか?

 1. テスト計画
 2. テスト分析
 3. テスト設計
 4. テスト実行



≡  おわりに

今回は、テストアナリストが深く関わるテストプロセスの話でした。

以下に今回までのテキストを置きます。

7ページまでです。

パワポのノートについて、前回のnoteの記載をコピペしています。

次回は、「1.2 ソフトウェア開発ライフサイクルにおけるテスト」を書きたいと思います。


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