第313回: 「ALTAのテキストをつくろう」66 (参考文献と付録A)
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≡ はじめに
前回は、JSTQBのALTAシラバスの「6. テストツールおよび自動化」の「6.3 テストツールの種類」の後半について書きました。
前回の内容は「匿名加工情報」と「テスト自動実行ツールの目的とTIPS」でした。
「匿名加工情報」と「仮名加工情報」との違いを覚えていますか? Pマークの審査で確認されますよ。
日本の法律(個人情報保護法)の話ですのでALTAの試験には出ないと思いますが、仕事では必要な知識ですので顧客のデータを流すテストをするときには思い出しましょう。
前回の復習は以下で模擬試験問題の確認を通して行います。
今回はJSTQBのALTAシラバスの「7. 参考文献」と「8. 付録A」について書きます。
≡ 前回の復習
以下は前回出題したJSTQB ALTAの模擬試験問題を𝕏にポストした結果です。

投票の結果、選択肢1の「メンテナンスコストが高くなることもある」が86.7%と最も多く、正解も1です。
この問題は選択肢の語尾に注意です「こともある」(正解)、「にのみ効果がある」(不正解)、「に限って使用する」(不正解)。
「こともある」を不正解にするためには「そんなことは絶対に無い」ことを明らかにしないとなりません。
それは、通常難しいことです。
今回でいえば「メンテナンスコストが高くなることは絶対に無い」なんて問題の作成者は分からないですよね。
もちろん、語尾はヒントにしかならないのですが、4択試験で迷ったときには「限定しているものは誤りのことが多い」というTIPSは役に立つのではないかと思います。
正解率が高いので復習は以上として、今回のnoteのテーマに移ります。
≡ 参考文献
まず、「シラバス」という言葉ですが、私はJSTQBで知りました。
自分が大学生だった1981年~1984年の青学では、カリキュラムとは言っていた気がしますが、シラバスとは言っていなかったような気がします。
だから、JSTQBを始めるときに「シラバスを翻訳するぞ」って言われて(私は翻訳していないのですが)「シラバスって何?」と思いました。
以下は、TEFに流れた「[swtest 5377] JTCB基礎テスト技術者資格認定 トライアル試験のご案内」から抜粋したものですがシラバスを「学習事項」と書いていますね。(JTCBはJSTQBに改名される前の名前です)
●ISTQB テスト技術者資格制度 シラバス(学習事項)
・以下のURLをご覧下さい。
http://www.swtest.jp/certification.html#syllabus
・シラバスは不定期に更新されることがあります。ご注意下さい。
ということで、このnoteで、カリキュラムとシラバスの違いについてまとめよう、、、と思ったのですが、まとまった表があったので引用します。

文部科学省のシラバスの例をみると、シラバスにはだいたい以下の項目を書くようです。
授業のタイトル(科目名)/授業の種類/授業担当者
授業の回数/時間数(単位数)/配当学年・時期
教員の免許状取得
科目/施行規則に定める科目区分又は事項等
[授業の目的・ねらい]
[授業全体の内容の概要]/[授業修了時の達成課題(到達目標)]
[授業の日程と各回のテーマ・内容・授業方法]
[使用テキスト・参考文献]/[単位認定の方法及び基準]
「こんなことを学ぶ講座だよ。テキストはこれを使うよ」といった情報をまとめたドキュメントがシラバスということのようです。
それで、講義にて使用するテキストがJSTQBのシラバスでいうと「7. 参考文献」にリストされています。
それでは、ALTAシラバスの参考文献を学ばないと合格しないかというと、そういうことはなくて、参考文献の前までに書かれたシラバスの内容を理解していたら合格します。
ALTAのシラバスを試験会場で参照できて、時間制限が無ければ合格できると思います。
という意味でJSTQBのシラバスは、シラバスと言いつつもテキスト(教科書)の役割も果たしています。
※ ただ、昨今のシラバスと用語集の改定をみますと、講義テキストではなく、本来の学習範囲を示すものに変わりつつあります。講義用のテキストはISTQBの公認セミナーが独自につくるものという位置付けに変わりつつあります。
ですから、いま公開されているシラバス(日本語と英語)はダウンロードして手元に残しておくことをお勧めします。
きっと読みたくなるから。
とはいえ、ALTAシラバスを読んで疑問に思ったときに役に立つのは「7. 参考文献」です。参考文献は、「標準」「 ISTQB® とIREBのドキュメント」「書籍と記事」「その他の参照元」の4つに分類されています。
すごくたくさん並んでいますが、ALTAを受験するならテスト技法を使えるかを試験されると思うので「はじめて学ぶソフトウェアテスト技法」 (日経BP社, 2005年)は読んでおくことをお勧めします。
あとは、本よりも、ALTAシラバスに書かれている内容をしっかり答えられるように準備すると良いと思います。
≡ 付録A
付録Aには、「ISO/IEC 25010」と「ISO/IEC 9126-1」との品質特性の比較表が載っています。(下表)
無視していいです。
「ISO/IEC 9126-1」で品質特性の話を書いている古い本を読むときに使うかもしれないけど、、、。たぶん使わないです。
「ISO/IEC 25010」(JIS X 25010)のどこに着目するかにも使えないですし、ほんと無視していいです。

≡ JSTQB ALTA試験対策
この2つの章は試験範囲ではなく参考情報なので「学習の目的」はありません。だからここに書かれている内容は試験にはでません。
《問題》
ALTAのシラバスの「7. 参考文献」の使い方として正しいものを選びなさい
1. リストされた参考文献は全て熟読する
2. 「標準」とかかれた参考文献は熟読する
3. シラバスでは理解が難し事項(技法等)について参考文献を読む
4. JSTQBのFLとALTAシラバスに集中するほうが良い
答えは次回?に書きます。
≡ おわりに
今回は、「7. 参考文献」と「8. 付録A」がテーマでした。
これで、「ALTAのテキストをつくろう」の連載はおしまいです。66回かかりました。シラバスのページ数が76ページで、最初の7ページと最後の5ページの合わせて12ページは試験に関係のない個所なので、実質64ページ、、、ということは1ページ1回くらいのペースで進みました。
この連載を読んだ人も読まなかった人も、みんな合格してほしいなあ。
さて、次回は、箸休め回です。
テストと関係のない話になる予定です。
その後は、2025年ですね。何を書こうかな。
