学位論文について
概要
2009/4/1に入学し、2013/3/末に卒業した香川大学大学院工学研究科 信頼性情報システム工学専攻の学位論文です。
近頃は、大学のウェブサイトで公開してくださるところが増えているようなのですが、私の時には、まだ、製本して国会図書館に納品するパターンでした。今回、元ファイルを探してみたのですが、Word版はすでにみつからずです。あれから6年経つとはいえ、いかに興味がないかがわかろうというものです。しかたがないので、かろうじて製本屋さんへ送ったメールの添付に残っていたPDFを公開します。
論文
こちらです。
雑文
今回、論文を公開したのは、「大学院って論文を書くの大変なんじゃない?」と思って、入学をやめてしまう人がいたらもったいないなと思ったからです。
1962年生まれの私は、46歳の時に入学し50歳のときに卒業しました。(3年で卒業する計画が一年延びました)
その間も普通に会社員を続けていたというと「すごいね」、「頑張ったんだね」とほめてもらえます。それには「ありがとう」とこたえるのですが、大変なのは学位論文の執筆ではなく、学会誌に論文を投稿し、査読をパスし掲載まで持っていく方(それも一つではなく、日本×2、海外×1、海外のシンポジウムで発表×1とか……)です。学位論文を書くことよりも査読付き論文を通す方が大変なのです。
大学によっては学位論文の方も大変なのでしょうが、うちは投稿した論文をまとめるだけでしたので楽でした。ページ数も見ての通り、62ページです(一般には80~100ページ程度だそうです)ので、本(だいたい200ページ)の3分の1くらいの大変さ(丸2日程度)でした。
学位論文をまとめるコツ
コツなんかありません。しいて言えば、研究室に論文用のスタイルが定義されたファイルがある場合が多いので、それを使うと楽なくらいです。
参考文献はたくさん載せます。書籍だけだと調査不足と思われますので論文(英語の方がベター)を多めにリストします。もちろん、既存研究の調査をいつ行うのが理想的かと聞かれれば、
テーマ選定 → 【既存研究の調査】 → 実験 → 論文の執筆
です。でも、確かに、そういうジャンルのテーマもあるとは思うのですが、社会人の場合は、
仕事の問題 → なんとか解決する → その方法を一般化し論文化することが多いのではないでしょうか。
特に博士課程はテーマ自体を自分で見つける必要がありますので、既存研究の深化でないことの方が多いのではないかと思います。
私はそうでしたので、論文を書いているときになって、『既存研究との差別化ポイントも書かなければいけないなあ』と、論文を探して読みました。もちろん、それが良いプロセスとは思いません。でも、初めから、汎用性の高い基礎研究で名をあげようという気も能力もありませんし、論文を書く前は、やってみて直していく試行錯誤の繰り返しでしたので。
ですから、個人的には、論文は他人が読んで同じ結果が得られるように書ければ十分かなあと今でも思っています。
査読付き論文
上の方で査読付き論文を通す方が大変と書きましたが、こちらは、リジェクトされた論文です。論文を学会に投稿したことが無い人は、リジェクトされた論文を見る機会は少ないと思いますので恥ずかしいことだけれど、悪い例として掲載します。
ファイルを開くとヘッダーで情報処理学会へ投稿したものとわかります。先生と一緒に一生懸命考えて、市販ツールにもこのアルゴリズムでフィーチャーのひとつとして搭載し、実際のテストで活用しているものなので、正直、なかなかあきらめきれませんでした。
(投稿先の学会を変える手もあるようですが、テストの場合、査読を行う人が限られているので、そうする気にはなりませんでした)
この論文ですが、条件付きで戻ってきて、その条件に対応したつもりだったのですが駄目だったのです。←くどいですね。
その後、商品に組み込む際に、会社で特許申請して特許になったので、もう論文として投稿する必要はないし、公開情報になったので論文投稿できなくなりました。
うらみごとではないのですが、時間も思いれも深い論文だったので、あきらめが悪かったんです。提出→査読戻り→修正→査読戻り……。の
流れは数カ月単位で時間を奪うので、だめなものはとっとと諦めるが吉だと思います。その見極めが難しいところなのですが。
