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「脳のリソース」を意識することが回復に繋がるかもと思った話|パニック障害

ビジネス系YouTubeを観ていると、経営者の方などがよく「脳のリソースをそんなことに使ったらもったいない」とおっしゃるのが気になっていました。

最初は「脳のリソース?なにそれ?」と思っていたのですが、調べていくうちに、不安を感じやすい自分にも関係しているのではと思うようになりました。

有名な話だと、
・スティーブ・ジョブズは毎日同じ黒いタートルネック+ジーンズ
・マーク・ザッカーバーグは毎日同じグレーのTシャツ
・オバマ元大統領も「何を着るか・何を食べるかで悩む時間を減らしたい」と語っていたそうです。

最初は「まあ忙しい人たちだからね」と思っていましたが、そうじゃなかった。

小さな決断ひとつひとつが脳のリソース(資源)を消費すること、そもそも脳のリソースには限りがあることを理解していたんですよね。

私はこのリソースを意識せず、感情のままに考えたり不安や心配を野放しにしていました。

私の脳は「自動不安生成装置」だった

脳には2つのパートがあるそうです。
・意識的に使うパート
・無意識のパート(ぼーっとしているときに働く。デフォルトモードネットワーク=DMN

この「DMN」は主に情報の整理・新しい発想・ひらめきに使われる大切な場所です。

経営者たちは、ここを発想やひらめきなどに有効活用したくて、日々のささいな、重要でない決断を極力減らすよう工夫しています。

私は経営者じゃないので、まあ頑張らなくてもいいだろうと思っていました。

そんな自分のDMNはどう使われているのか?

人は1日に約35,000回、決断をしていると言われています。

朝起きてから夜寝るまで、「今日は何をするか」という大きな決断から、「足を組みかえる」といった小さい判断も含まれます。

そして35,000回のうち、約95%が無意識の決断で、大体がDMNで行われているそうです。DMN、負担多めだけど大丈夫そう?

AIに計算してもらったところ、約2.6秒あたりに1回、無意識の決断をしているということになります。

視線を変えたり、座り方を変えたり、声の出し方を調整したり。

人間は日々たくさんの決断をして脳のエネルギーを消費しています。そう考えるだけでなんだか疲れてきました。

その上、私は昔から「気にしい」な性格です。

こういう心配性、不安症の人の場合、このDMNが過活動になって、脳のエネルギーを大量に消費しています。

心配する行為は、自分を防衛したりショックを回避しようとして起きます。それをすることで安全になると脳が判断して、常に緊張させ続けようとします。

その結果、DMNが「自動不安生成装置」になり、どんどん不安が生成されてしまいます。

無意識な状態の時、ぼーっとしている時、雑に言ってしまえば「暇」な時に、すかさず不安が生み出されます。

これを知ったとき、ちょっとムッとしました。暇だと思いやがって!と。(そこ?)

通常はこのぼーっとしているDMNの時間に、考えを整理したり新しい発想に使われたりするのが本来の姿です。

でも自動生成装置のおかげで、隙あらば「今だ!」とばかりに不安が放出されています。

パニック障害は脳の誤作動、脳のバグだと聞きますが、この自動不安生成装置が大いに貢献していると感じました。

だからまずこの仕組みを理解することが大切だなと思いました。

今日お皿を洗いながら、「暑いけど用事があるから出かけなきゃ。具合が悪くなったら嫌だな」と思ったのですが、「あ、自動装置が動いた。今は暇だと思われてる」と気づいて、手元の作業に集中するぞ!と思いました。

そうしたら、不安はいつの間にかどこかへ行っていました。小さいことでしたが、この装置が隙を見せると不安を仕掛けてくる、それを理解して「今の作業にただ集中する」、この練習が必要なのかなと思いました。

よく言われる「今ここ」に集中することの大切さを、より実感しました。

脳はスマホの充電に似ていて、昼間だってこまめに充電できる

四六時中心配や不安で頭がいっぱいな人にとっては、自動生成装置がフル稼働しています。

脳のリソースは、スマホの充電に似ています。睡眠で充電して、朝が一番残っていて、一日の終わりに減っていくようです。

不安症の場合は、睡眠の質が下がりやすいようで、朝起きた瞬間からDMNが動き始めて不安が出てくることもあります。

朝から気持ちが重い日があるのも、そのせいかもしれません。だからうまく充電できず100%になっていない可能性があります。

ただ昼間でもこまめに充電ができるようです。短い休憩、軽い散歩、仮眠などで充電が可能、回復できます。

疲れてから休むのではなく、意識的に休みを入れる。脳も体と同じようにメンテナンスが必要なんですね。

脳の疲れは気づきにくいから、意識して休ませる

体の疲れは感じやすいです。脚が痛ければ座る。でも脳の疲れは気づきにくいです。

しかも不安症の場合、DMNが自動装置でフル稼働していて、目に見えないから永遠に頑張れそうな気がしてしまう。

私も普通にいろいろ頑張ってました。不安や心配が日々絶え間なくて、頭がごちゃごちゃしていると常に感じていました。

そして家に帰るとぼーっとYouTubeを観る。ただ受け身でぼーっと眺めることが休息でした。今考えると、脳がヘトヘトだったんだと思います。

この仕組みを理解し意識して脳を休ませることが大切だと実感しました。

ただ気をつけないといけないのは、奴(DMN)に暇だと思われて不安を仕掛けられること。

横になっていると不安が襲ってくるということもありますよね。せっかく休んでいるのに、全然休まらん!ということになりかねません。

DMNの過活動を調整するのに効果的だと言われていることがあります。

・瞑想などのマインドフルネス
・有酸素運動や筋トレなどの運動
・趣味や没頭する体験

どれも一時的な抑えじゃないのかな?と思ったのですが、長期的に見て、DMNの過活動にも改善効果が確認されているそうです。

これらによってストレス軽減、自律神経が安定、メンタル改善→過剰活動が穏やかになるという仕組みだそう。

運動と言えば私はジョギングとたまに筋トレをしています。どちらも集中している時は、不安が入り込みにくく、ストレス発散になるので結構好きです。

ただジョギングはゆるくですが3年続けていて、それなのに自動生成装置は元気なので、どうなってるの?とも思っています。

いや、ジョギングが無ければもっと不安が増強していたかもしれない。そう考えるようにします。

瞑想は難しくて挫折しましたが、メリットをよく聞くので練習してみたいと思っています。

そして瞑想ではないのですが、私は拭き掃除をすると自然と集中します。熱中に近いかもしれません。きれいになっていく様子が好きです。ただ気まぐれで始めるまで腰がなかなか上がらないのが問題ですが。

自分が自然と集中できる日常の作業を見つけることも、続けやすい脳の休め方かもしれません。

最初に話した経営者の人たちは、脳のリソースを意識して、DMNを不安や心配の自動生成ではなく、「創造的な思考」「アイデア発想」「重要な決断」に使いたいと考えているということ。

今までの私には無かった発想でした。

ふとした時に不安がよく浮かぶ人は、DMNが自動不安生成装置として活動しているサインかもしれません。

これからは小さい決断を減らしていったり、十分な睡眠、瞑想や運動の習慣でDMNに余裕を持たせてあげるようにしていこうと思っています。


私はパニック障害対策を5つの角度から取り組んでいます。そのひとつである『あたまの負担を整える』こととして、今回は脳のリソースを意識することを書きました。
他の4つの柱については、こちらの記事で詳しく書いています。

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