万年筆のメンテナンス(#797)
手帳会議が始まると、決まって万年筆が気になってくる。
最近は、万年筆を全然使っていなかった。私は15本くらいの手頃な値段の万年筆を持っている。案の定、インクが煮詰まって、ほとんど書けなくなってしまっていた。それらを分解し、超音波洗浄機で丁寧に洗った。指先がインクで汚れ、時間がかかる作業だけれど、これが楽しい。
これに似た楽しさが最近あったな……と思った。
そうだそうだ。鉛筆削りだ。
MUJIで「ハンドル式鉛筆削り」を二つ買った。一つは家用。一つは教室用。私が小さい頃に使っていた、古い型の鉛筆削りだ。今使ってみても、本当によくできていると感心する。見事に鉛筆が削れる。
生徒さんの鉛筆を取って、目の前で実演してみせる。出てきた鉛筆の先のとがり具合に、みんなびっくりして感動する。誰もこのタイプの鉛筆削りを見たことがないのだ。上の二つの突起をつまんで引っ張り、鉛筆を中に入れてぐるぐるハンドルを回すやり方も、見たことがない。だから、試させてあげると、みんな結構手こずっている。
それを見ている私は、なんというか、こそばい気持ちになる。こんな当たり前のことができないのを見て、こそばくなるのだ。
最近、日本へ旅行に行った生徒さんの一人が、日本から同じ鉛筆削りを買ってきたと話してくれた。彼女と私は同じ気持ちを共有しているのだとわかった。世界中の鉛筆を削って回りたい、という気持ちだ。まずは家中の鉛筆を削ったと、彼女は嬉しそうに話した。
うんうん、わかるわかる。こういうバイトがあったら、喜んでするよねぇ。
世界中の鉛筆を削って回りたい気持ちと似ているのが、これだ。世界中の万年筆を超音波洗浄機でキレイにしたい。満足感がとってもよく似ている。
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あなたが最後に鉛筆を削ったのは、いつ? あの削りかすの香りも、いいんだよね〜。
あなたの想像力が私の武器。今日も読んでくれてありがとう。

満足度が高い仕事だ
編みぐるみ
