好きな仕事だった。でも「ちゃんとしなきゃ」の世界には、もう戻らない。
「頑張ってるのに、なんでこんなに苦しいんだろう」
そんなふうに感じながらも、
「ちゃんと」働いて、
家のこともこなして、
毎日を必死に生きてきた。
苦しくても、
それが「大人になる」ってことだと思ってたから。
ふと、クリスマスリースを作ろうと思いました。
なんで急に作ろうと思ったのかは、
正直よくわからないけど。
ただ、ショッピングモールの大きな
クリスマスツリーを見て、
「娘と、リース作りたいな」
って、なんとなく思っただけ。
丸くて、
それっぽく見える簡単なやつ。
すぐに100均で画用紙購入。
いざはじめてみようと
緑の画用紙を切ってみたら、
思ったよりガタガタで、
内側の穴もズレているし(笑)
あー……下手(笑)
昔の自分だったら・・・
もっと丁寧に型取りして、
完璧にきれいなものじゃないと
たぶん納得してなかったなぁ。
でも、今回は「ま、いいか」って思った。
これでいこう、って。
その方が、娘も「いまこの瞬間」を楽しめるはずだしね。
娘に渡すと、嬉しそうにシールを貼っていた。
1枚貼っては眺めて、
貼っては位置を変えて、
また貼る。
「もっかい?」
そう言って、
同じシートからまたシールを取る。
1シートに6枚くらい。
数えきれないくらい「もっかい」をして、
気づいたら、用意したシール、ほとんどなくなっていた。
「もうそれくらいでいいんじゃない?」
昔のわたしだったら、
たぶんそう言ってた。
でも、この日は言わなかった。
満足するまで貼らせてあげよう。
今日は、そうしたかった。
リースを作りながら、
ふと考えた。
わたしが
リースを作ろうと思ったのは、
保育そのものは、今でも好きだから。
でも、
もう戻れないな、とも思ってる。
少なくともバリバリ正規で、は無理かな。
もしまた保育士として勤めに出たら・・・
きっと毎日、
「ちゃんとしなさい」
「時間守りなさい」
そんな言葉に追われていただろう。
そしてその空気を、
無意識のうちに、
娘にも背負わせてしまう気がしている。
ちゃんと座りなさい。
ちゃんと聞きなさい。
ちゃんと片づけなさい。
ちゃんと周りに「合わせなさい」って。
それが悪いわけじゃないけど、
今のわたしには、
その「ちゃんと」が少し苦しい。
保育士をしていた頃のことを、
いまも、ときどき思い出す。
真面目だから、「できて当たり前」。
少しミスをすると、
「珍しいね」って言われるタイプだった。
休みをとりたいというと
「具合悪いの?」前提だったし。
同じことをしても、
褒められる人と、
何も言われない人がいる。
わたしは、
だいたい後者。
産休に入る前。
2日だけ有休使って
早めに産休入りたいって申し出た。
「正規だから示しがつかない」って
言われたこともあったなぁ。
あのとき、
「あ、わたしは守られる側じゃないんだな」
って、静かに傷ついて。
張ってるお腹を「だいじょうぶ」って
さすりながら夜道を歩いていたな。
そんなことを思い出しながら、
目の前の一生懸命シールを貼っている娘を見る。
娘は、
歪んだところにもおかまいなしで、
シールを貼っている。
色も位置も気にしてない。
ただ、楽しそう。
それを見ていたら、
胸の奥が、少しゆるんだ。
ああ、そうか。
わたしがずっと苦しかったのは、
生きにくい人間だったからじゃない。
ずっと「ちゃんとした形」を作ろうとしていただけだったのかもしれない。
社会のルールを無理やり当てはめようとすると、
しんどくなることだってある。
「ちゃんとしなきゃ」じゃなくて、
「いまは、これでいいかも」で生きるほうが、
わたしにはちょうどよかった。
歪んでたらダメ。
遅れたらダメ。
評価されなきゃ意味がない。
そんな世界で、
必死にやってきただけ。
でも今は、
この娘との時間が、たまらなく愛おしい。
「もっかい?」って何度も言う声も、
貼り直されるシールも、
思い通りに進まないこの時間も。
全部、今しかない。

リースの土台は、正直下手。
でもその上に、
娘が好きなだけ貼ったシールがある。
それで、いい。
今年のクリスマス、
このリースは、
いちばん目につく場所に飾ろうと思う。
「これでいい」って、
毎日思い出せるように。
歪んでたって、遅れたって、評価されなくたって、
今しかないこの時間を、笑えてるなら、それでいい。
ちゃんとしてなくても、大丈夫。
きっと、あなたも。
ちなみに、完成したリースはこんな感じ↓

娘と一緒に作る時間を共有できた世界一愛おしいリース
少し早いですが、
素敵なクリスマスをお過ごしください🎄🎅
あころん
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートお願い致します。
いただいたサポート費用を活かしてどんどん良いコンテンツを作っていきます。