ドラマ日記『地震のあとで』(初回)
岡田将生さん、鳴海唯さん、渡辺大知さん、佐藤浩市さんを各4話の主人公に、年代も舞台も異なる4つの物語を通し、「地震のあと」の30年間の時間を描いていく『地震のあとで』の初回。
1995年1月、東京。阪神淡路大震災の発生以来、自宅でニュース映像を見続けていた未名(橋本愛さん)は、置き手紙を残し、家を出ていく。残された夫の小村(岡田さん)は、妻のいなくなった理由が分からないまま、後輩・佐々木(泉澤祐希さん)に依頼された「届け物」をするため釧路へ赴く。
その昔、村上春樹さんと村上龍さんが「W村上」と呼ばれた時代がありましたが、今では小説一本でやってきた春樹さんの方が、世界的にも評価されるようになっています。
とはいえ、ほとんど春樹さんの小説を読んで来なかった自分には、やや難解に感じられたドラマ版。ストーリーやセリフなど、割と原作に忠実だったようです。
冒頭、ニュース映像としての「地震」が繰り返し流れたあとは、特に「地震」は出てきませんが、妻を失った「喪失感」、「届け物」の箱の中が空っぽだった「空虚感」、そして遠くへ来たという「実感」という流れが、震災後の人々の心の動きを暗示しているんでしょうか。
「届け物」の相手は佐々木の妹・ケイコ(北香那さん)で、仲間のシマオ(唐田えりかさん)を同伴。少し変わった服装としゃべり方で、新興宗教系の勧誘目的なのかなと思いましたが(心の弱った小村をターゲットにすべく、佐々木も共謀とか)、そこは最後まで分からず。
宿泊先として、ラブホテルが用意され、小村が風呂を勧められ入っている内にケイコは帰宅。シマオが次にシャワー浴びて、上がってくると成り行きで二人は男女の関係に。唐田さんの地上波ドラマ本格復帰作。まさかベッドシーンがあるとは思いませんでした。
余談①:TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』には、有名無名の面白い人が毎回ゲストで登場しますが、白眉は歴史学者の磯田道史さん。2018年10月28日の放送回では、蛤御門の変の裏話と西郷隆盛の政治力、岡山藩出身の歯科医が多かった理由など、初めて聞く話が面白過ぎました。
余談②:朝ドラ『あんぱん』周りで、竹野内豊さんと反町隆史さんがW主演したドラマ『ビーチボーイズ』が話題になる今日この頃。そのタイミングで、広末涼子さん逮捕のニュース。
若い頃から特に思い入れはありませんでしたが、『おくりびと』は名作。
余談③:朝ドラ『カムカムエヴリバディ』神回のひとつ、第97話を『NHKプラス』で視聴。「稔さん!」と思わず叫びたくなります。娘・るい(深津絵里さん)にかけた言葉が、これまでのストーリーの積み重ねが効いていて、これまた素晴らしい。
「どこの国とも自由に行き来できる、どこの国の音楽でも自由に聴ける、自由に演奏できる。るい、お前はそんな世界を生きとるよ」
闇夜はいずれ明け、独裁者たちはいずれ滅びると確信しつつ、チャップリンの『独裁者』の演説を聴きましょう。彼が述べていることは、現代にもそのまま通じるという皮肉であり、希望です。
