イライラを起こしているモノの正体
「そこ、間違ってます。」
嫌いなヤツからの指摘ほど、ムカつくことはない。
まぁしかし。そこで取り乱し、ブチギレるようなことは、私はしない。だから、ストレスがたまるのだろうか。いっそのこと、ブチギレたら気が晴れるのだろうか。
そう考えてしまうのは、ムカついたときの情景が、頭の中で。何度も、何度も。くり返し再生されてしまうHSPの特性に、嫌気がさしてきたからだ。
目をガン開きながら、いつもより激しく泡のたつスポンジで、食器の汚れを削ぎおとす。
排水口へ流れていく泡を、見つめながら思った。
「なぜ、こんなにイライラするのだろう。」
深く、考えてみた。
ミスを指摘されたのがムカついた。
失敗したくないと、常に思っていたのに。
ミスをすると、怒られる。
新入社員のころ、上司に怒られていた。
「給料泥棒」と言われたのが、悲しかった。
私は、新入社員のころに上司から言われた言葉で、「ミス=給料泥棒」だと、意識の中にすりこませていたようだ。
イライラした気持ちが、スッとほどけるのを感じた。なんかいい感じだ。
もしかしてと思って、嫌いなヤツをなぜ嫌いなのか考えてみた。
新人のころ、「仕事がうまくできない。」と自分を責めていた。そのころの自分にそっくりだから、かも。
仕事がうまくできないと、なぜ、ダメなのだろう。
だって、自分の居場所がなくなるから。
私には、人よりも勝るところがない。小学生のころ、すでに絶望していた。
おばぁちゃんが、「それなら、頭で勝てばいい。」って言ってくれた。
勉強がんばって大学まで行ったけど、友達とあまり話が合わなかった。
バイトは楽しかった。普段なら、絶対に仲よくならない人とも、「仕事」という揺るがない共通の話題があるから。
そうだ、「仕事」を私の居場所にすればいい。
私は、仕事でミスをしたことで、自分の居場所を失う不安を感じていたということだ。そして、自分を責めていた日々の自分に、そっくりな人から指摘された。不安をさらに膨らませてしまったのだろう。
怒りの根底には、不安や悲しみがある。
そこから自分を守るために、心がめいいっぱい頑張ったら、怒りになる。
ありがとう、私。
いつもより散らかったシンクが、いつもよりキレイに見えた。
