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三田文學 新同人雑誌評に「お迎え」が取り上げられました

『三田文學 2025夏・秋合併号』の新 同人雑誌評にて、『閑窓』Vol.7に寄稿させていただいた「お迎え」を少し取り上げていただきました。もう以前の名前で書いた作品が評されることはないと思っていたので、前世の話をされているよう感覚になりつつ、嬉しかったです。

「お迎え」は、私にとってかけがえのない短編小説です。初めて小説寄稿の依頼をいただいた作品でしたし、多くの方にご感想をいただいて、そのすべてをよく覚えています。直接伝えていただいたものも、ポストしていただいたものも、お手紙をいただいたものも。今回のことも、きっと忘れないでしょう。

自作の他にも『閑窓』Vol.7から二作品取り上げられています。私は全作品読みましたが、本当に本当にどの作品も面白かったです。とってもいいアンソロジー、また読み返したい。

友人たちの活躍もありました。同じ新 同人雑誌評に染水翔太さんの作品も取り上げられているし、第1回永井荷風新人賞の最終候補に残った田沢成琉さんの作品は選評が書かれています。他にも、Xでフォローしている方々のお名前が見られて、楽しかったです。


さて、新 同人雑誌評は非常に重要な取り組みだと思っています。ご存じの方も多いでしょうが、元々は『文學界』にて同人雑誌評という形で掲載されており、同人雑誌の作品が芥川賞の候補になったり、受賞したりすることもあったそうです。しかし、そういったこともなくなっていき、2008年,2009年に『三田文學』が引き継いだとのこと。地方同人雑誌『北方文学』の編集長・柴野毅実さん曰く、

「故中上健次が『岬』で芥川賞をとったのが、最後の同人誌からの受賞ではないか。いつのまにか、芥川賞も商業主義になってしまった」

https://www.niikei.jp/463454/

商業主義への移行の他にもいろいろ理由があるのだと思いますが、変わったことはたしか。こちらの記事も参考になります。

その他、『文藝』などでも同人雑誌評は連載されていたようです。私の手元にある『文藝』1982年10月号にも、田畑麦彦さんの評が載っています。しかし、いつからか無くなったようです(いつからなのか調べても分からないから、文藝古本巡りをして突き止めようかな)。

同人誌を創るものとして、私はただ自分たちの本を創るだけでなく、同人誌全体の盛り上がりにも貢献したいという思いがあります。盛り上がりの形はいろいろあると思うのですが、とにもかくにも同人雑誌評のような取り組みが存在することは非常に大きなことです。ありがたいことです。
もっともっと盛り上がれば、また『文學界』や『文藝』でも同人雑誌評が復活するかもしれない。あるいは『GOAT』でやるなんてのはどうですか。


ということで、引き続き書いていきます。創っていきます。

『閑窓』Vol.7はこちらのオンラインショップからも購入できます。

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