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#74【ウォーミングアップ】小さい筋肉、大きい筋肉。あなたはどこから動かしますか

『Question』

「とりあえず立ってスクワットいきましょうか」

その一言、
患者さんの血圧がストンと落ちる未来、見えてますか?

・離床直後にふらつく
・急に冷汗、顔面蒼白
・モニターで頻脈や不整脈

「運動が強すぎた?」
それとも――
“始め方”が間違っていた?


『運動に伴う循環動態』

運動時、心拍出量は安静時の約3〜4倍まで増加します。

でもここで重要なのは、
心臓に戻ってくる血液=前負荷です。

前負荷が足りない状態で
大きな筋肉(大腿四頭筋など)を一気に使うと

👉 筋の酸素需要だけ急上昇
👉 でも心臓に戻る血液は不足

結果として
・血圧低下
・不整脈
・最悪は失神や心停止

これは、
**“心臓が空打ちしている状態”**とも言えます。


『実際の臨床では』

だから急性期では、
小さい筋 → 大きい筋の順が鉄則です。

まず行うのが
👉 カーフレイズなどの小筋群運動

その意味はシンプルで深いです👇

① 前負荷の確保
ふくらはぎの筋ポンプで
下肢に溜まった血液を心臓へ戻す

② 循環のウォームアップ
いきなり全開ではなく
心臓と血管を “ 運動モード ” へ移行させる

③ 起立性低血圧の予防
特に廃用患者は
立つだけで血液が下に落ちる

→ 事前に筋を動かすことで
“ 落ちない身体 ” を作る


『まとめ』

ウォーミングアップで小筋群から始める理由は

👉 酸素需要を抑えながら
👉 前負荷を確保し
👉 安全に心拍出量を上げるため

つまりこれは単なる準備運動ではなく

**「循環を壊さずに攻めるための戦略」**です。

明日の臨床で
最初のカーフレイズを見る目が変わればOK。

その一歩が、
患者さんの“安全ライン”を守っています。


最後まで診ていただきありがとうございました。
いつもがんばっているあなたに、いいことが訪れるよう願っております🍀


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