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壮大に広がる自然映像美が圧巻!タイBLドラマ『Lost In The Woods』。

正直、観始めた最初は、「いわゆるタイのBLっぽくないな」と感じて、馴染みのない俳優さんだし…。特に森林警備員のヘムは、ビジュアルの派手さはなく、寡黙で泥臭くて、失礼だけど「ちょっとタイプじゃないかも、無理かも……」なんて思っていたんです。
しかし、圧巻の映像美に引く寄せられ、気が付けば一気観していました(笑)。

タイBLドラマ『Lost In The Woods』(2025年)

フィーファー役:トンホン・タンティウェーチャクン(Tonhon)
ヘム役:アーム・ワロット・マカドゥアンケオ(Arm)
原案:ฤดูหลงป่า(Rue Du Long Pa/ルドゥー・ロン・パー)theneoclassic 作

【Story】
高校を卒業し、夢だった日本の芸術大学への留学を目前にしていたフィーファー。 しかし、家長である祖母から突然その計画を止められてしまう。 交換条件として出されたのは、祖母が運営する「ポックパー自然公園」で3か月間働くことだった。

しぶしぶ森へ向かったフィーファーを待っていたのは、視界一面に広がる大自然。 自然と動物を愛し守る人々に囲まれて生活し、成長することを期待されていたが 自信過剰な性格が裏目に出て思わぬトラブルを引き起こしてしまう。

そんな彼の指導役となったのは、公園を熟知するスタッフのヘム。 最初はぶつかり合い、反発しながらも 共に過ごすうちにフィーファーの中に特別な感情が芽生えていく――。

キングレコード アジアBL公式チャンネルより

物語の舞台となるチェンマイの「大自然の映像美」がとにかく圧倒的なんです! 映し出されるのは、スマホの電波すら届かない「ポックパー自然公園」。見渡す限りの深い緑や、朝霧に包まれる幻想的な森、自由に象が暮らす風景や川のせせらぎが、信じられないくらい綺麗なカメラワークで切り取られています。まるでヒーリング映像を観ているみたいで、ただ画面を眺めているだけで心がじわじわ洗われていく感覚になりました。

そして、この作品が描いているのは、まさに交際一歩手前の「恋愛未満の恋」。
2人の距離が縮まっていく様子を、セリフじゃなくて「目線や仕草、かすかな空気感」だけでめちゃくちゃ丁寧に描いているところです。安易に「好き」と言葉にしたり、派手なスキンシップに頼ったりはしません。見つめ合う視線の長さや、ふと触れ合いそうになって引く指先の戸惑い……。
そんな言葉のない「沈黙の時間」にこそ、2人の溢れそうな想いが全部隠されているんです。
最初は好みのタイプじゃなかったはずのヘムのフィーファーを見つめる瞳の優しさや、フィーファーの心が変化していく様子に、どんどん引き寄せられていきました。

だからこそ、ストレートな「好き」や「愛してる」といった言葉ではなく、作中に出てくる「月がきれいだね」という日本のあの表現が、驚くほどしっくりくきました。

最後の別れの時も、決定的な言葉は交わしません。フィーファーが寝ているヘムにそっと唇を重ねますが、ヘムは寝たふりのままでした。
一見、切ない別れに見えるけれど、きっと二人は数年後に再会し、そして「大人の恋愛」へ進展するだろうと思わせる、本当に粋なエンディングでした。

最初はビジュアルで少し構えていた自分を叱りたいくらい…ヘムごめんなさい(笑)。
圧倒的な大自然の美しさと、二人の繊細な演技に心から魅了されました。
きらびやかで濃密な恋愛絵巻を描くことが多いタイBLですが、本作は恋愛までに至らない、淡い恋を描いた物語…いつものタイBLとは違った世界観で癒されました!


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