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『眺望と優越感』 見下ろす景色と、見下さない心

物理的に高い場所にいると高慢にならないか心配になる。

私は平地の二階建てに住む、いわば民草である。
会社も同じようなもので、見上げるものもなければ、見下ろすものもない。

さて先日、自宅から車で一時間ほどの小高い公園に遊びに行った。
濃尾平野を一望できる素晴らしい場所である。
天候もよく、空気が澄んでいたため、名古屋都心の高層ビル群まで見渡すことができた。

「良い眺めだなあ」と思う一方で、少し不遜な気持ちも湧いてきた。
あまりにも見晴らしがよいため、足下に広がる広大な土地が、まるで自分のもののように錯覚してしまいそうになるのである。

タワーマンションは高層階が高級とされる。
希少性、眺望、プライバシー、静寂性などがブランド価値を生み出す。
そしてそこには、少なからず優越感も付随するのだろう。
「見下ろすこと」「見下すこと」に繋がらないのか、ふと気になってしまう。

平地の民草には分からない世界である。
高所に暮らす人たちは、日々何を思いながら暮らしているのだろうか。
そんなことを考えさせられた小高い公園での一日であった。

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