2024 5/5 16時 Jヴィレッジという巨大基地
いわき市を北に越え、「広野町」に入ります。
広野町はいわき市に比べて町域がはるかに
小さく、国道6号を走ってたらすぐに縦断してしまいます。
この町で一際目立つのは、北隣の「楢葉町」に股がって位置する[Jヴィレッジ]でしょう。

[Jヴィレッジ]とは、国内最大級のサッカー練習場です。


向こうの巨大な煙突は広野火力発電所

グラウンドが9面もあります。
眺めてるだけでも圧巻ですが、気になるのは需要です。
この日は使われていて、なかなか賑やかでしたが普段はどうなんだろう。
福島県という枠組みで見ると、かなり辺境に位置してる気がする。
しかし近くを常磐線が通っているから水戸や仙台からは近い。
東京上野から「特急ひたち」一本で来れると思えば、案外便利だったりするのかな?
Jヴィレッジの完成は1997年。
まだJリーグの黎明期です。
2002年のワールドカップ招致に向けて日本代表の合宿拠点として築かれた、日本最大のサッカー練習場です。
しかし、一度は事実上潰れました。
ここから20km北に位置する[福島第一原発]の事故によって…
2011年3月、福島第一原発が水素爆発を起こすと、広野町は半年だけですが全町避難指示が出ました。
楢葉町にいたっては4年半です。

そしてJヴィレッジは、原発事故対応の中継基地とされたのです。

当時の浜通りは瓦礫だらけの悪路であり、自衛隊の戦車や装甲車が持ち込まれました。無数の資材とそれを運搬する車両、消防車、それらをこの場所から事故原発に向かわせ、戻ってきたら除染する、そういう場として利用されました。


Jヴィレッジは事実上廃止されました。
それが、現在のように復活するきっかけとなったのが東京五輪です。
オリンピック選手の合宿所を目的に再整備され、2019年に再び国内最大級のサッカー練習場としてオープンしました。
しかしこれを「東京五輪のおかげ」とは喜べません。五輪の東京開催が決まって以降、公共工事は五輪が優先され、当時最も工事を必要としていた福島・宮城・岩手から人手が奪われました。
Jヴィレッジは優先的に整備されたものの、被災3県はインフラの再整備が遅れて人口流出に拍車がかかりました。
県知事の選挙では「人口流出」が必ず争点になっています。

現在のJヴィレッジからは、原発事故当時の悲惨な記憶はもう全く感じとれません。

すぐ北西にある「道の駅ならは」。
楢葉町の特産はさつまいもと柚子。
おやつに「ウンディーランド」でさつまいものジェラートをいただきました。
後日用のおやつに物産館で干し芋を購入。
「道の駅よつくら」ほどではないものの、この辺りはまだそこそこ賑わいがあります。
続く。
