神経過敏になってわかった「間取りの常識」って、何?
2022年12月、私は神経過敏のような状態になりました。
パニック障害や不安症、自律神経失調症など発症後で一人で家事もできなくなり実家に帰ることになり
ご飯作ってもらったり
洗濯してもらったり
買い物行ってもらったりと
私は、寝て過ごさせてもらってました。
音や光にとても敏感になり
テレビを見ることも音楽を聴くことも
本を読むことさえ
つらい時期がありました。
それまで当たり前だと思っていた暮らしや、
仕事として関わってきた「間取り」についても、
そのとき初めて、全然ちがう見え方をするようになりました。
今日は、
神経過敏になったからこそ気づいた「間取りの常識って何?」
というお話をしたいと思います。
・音が響いて気が狂いそう
・静かにして!と言いたいけど言えない
・もっと断熱性のいい家だったら、、
・なんでこんな音にも耐えられないの、、
・自分から出してる音は気にならないのに、、
・人と話したいけどしんどくて無理
・話しなんて聞ける状態じゃないけど聞いてあげなきゃ
・こんな音でしんどくなる自分はおかしい
そんなことを思ったことはありませんか?
間取りを通して私が特に伝えたいことは、3つあります。
① リビングと和室は「続き間が当たり前」じゃなかった
広く見せるために、
リビングと和室を続き間にする。
これは、間取りの中ではかなり一般的な考え方だと思います。
実際、私も以前は間取りを作る時にそうしてきました。
廊下をできるだけ無くせば、その分他の部屋の床面積に有効に使えるし、
コスト削減になるので
その気持ちは今でもよくわかります。
でも、神経過敏になってから、
廊下があることの価値を初めて実感しました。
廊下を挟んだ独立した和室は、
リビングのテレビの音や、家族の話し声がかなり和らぎます。
当時の私は、
テレビも見られない
音楽も聴けない
本も読めない
そんな状態で、ただぼーっとするしかありませんでした。
2ヶ月ほどはそんな状態でした。
だからこそ、
音が入ってこない空間があることに、ものすごく救われました。
続き間じゃない和室。
それは「不便」ではなく、
自分を守るための場所でした。
② 吹き抜け・リビング階段は「逃げ場がなくなる」こともある
1階がリビング、
リビング階段で2階へ。
開放感があって、素敵な間取りだと思います。
神経過敏ではないときなら、きっと快適です。
でも、体調が悪くなって
「ちょっと休もう」と2階の部屋に入ったとき。
1階で子どもたちがわちゃわちゃしている音が、
全部そのまま響いてきました。
布団に入っても、布団に頭を突っ込んで被っても
音は聞こえる。
料理の音、
食洗機の音、
お湯が沸いたときの「パチッ」という音、
話し声。
音楽で紛らわすこともできなかった時期だったので、
本当に、気が休まらなかったです。
だから思いました。
音のことだけを考えるなら、
リビング階段よりも、
廊下に階段がある昔ながらの間取りの方が安心だな、と。
いつ体調が変わるかは、
誰にもわからないからです。
改めて間取りの普通は、普通ではないのかもしれないと
考え始めるきっかけとなりました。
③ 6畳・窓なし和室が「怖くなる日」が来るなんて思わなかった
突然、不調になり、
パニック障害や不安症のような症状と同時に、
閉所恐怖症も出てきました。
家の中に、
6畳で窓のない和室がありました。
その部屋にいると、体が緊張して、こわばったり、怖くなる感覚がありました。
でも、ちょうどその和室が2部屋続きになっていて、
襖を開けると、その向こう側に窓が見えました。
冬で暖房を効かせなければいけないので、
本来は扉を閉めたほうがいいのですが、
そのときは扉を開けて、窓が見えるようにして、できるだけ空間を広く使うようにしました。
それが、当時の私にとって大きな救いとなったのです。
昔、田舎では人が集まるために必要だった続き間。
今の新築では、あまり見かけないプランです。
私自身も以前は、「リビングと和室はつなげて、開けっぱなしで使うのがいい」と思っていました。
でも、それは、誰にとっても正解な「常識」ではなかったのです。
体調が変わってから、
家族と一緒にご飯を食べられず、
一人で個室にこもって食べることもありました。
音や光から、自分を守るために。
最後に
世間一般で言われる
「みんなこうしているから」
「これが正解だから」
そういう理由だけで、
間取りを決めなくてもいいと思います。
こうなるかもしれないから、こうしておこう。
それも大事です。
でも同時に、
こうなっても、別の使い方ができる。
状況が変わっても、対応できる。
一つの使い方に縛られない間取り。
それを選んでいくことが、
これからは、もっと大切なんじゃないかなと思います。
私は以前、
工務店で間取りを作っていました。
だからこそ、
この体験を通して感じたことを、
これから少しずつ言葉にしていきたいと思っています。
もし今、間取りで迷っている方がいたら、
「自分たちの感覚」を
一番大事にしてほしいです。
