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「豆炭あんか」

子供の頃の記憶

湯たんぽの後に
暖を取るためのものとして、
豆炭あんかだった気がする。

金属の小さな箱の中で、
じんわりと熱を保ち続けるあの感じ。

派手さはないけれど、布団の足元に置くと、
朝まで静かに寄り添ってくれる存在だった。

火を使うものだから、
どこか慎重に扱っていた空気も思い出す。

それでも、冬の夜には欠かせない、
暮らしの中の確かなぬくもりだった。