ベランダ掃除も洗濯も終えた私が、Amazon直前に金縛りになった話
週末の朝。
息子の朝練に合わせて早起きして送り出す。
眠さはあった。
でも、久しぶりの晴れだった。
天気がいいと家事がはかどる。
おまけに風も強い。ついてる。
洗濯機を回している間に、
ベランダの床を薄めた洗剤で磨いて流す。
床が半分ぐらい乾いたタイミングで洗濯を干す。
その流れで、夕飯の仕込みもすすめる。
ここまでは絶好調。
買い出しは、Amazonの宅配を受け取った後。
宅配は日時指定はしていなくても、
たいてい午前中に来ることが多い。
少しだけウトウトしようかなと横になったのが、
悪夢の始まりだった。
まどろみの中で、寝ているはずなのに、
意識がある。
仰向けでガッツリ寝ている自分もわかる。
「ピンポン来たら起きないと」
ちゃんとわかっている。
なのに、指一本動かない。
声も出ない。
意識だけ残して、体がまったく動かない。
家のチャイムが鳴る。
(はーい!)
(出まーす!)
(出まーーす!!)
叫んでいるつもりなのに、
喉の奥で空気がかすかに鳴るだけだった。
一文字も、外へ出ていかない。
パニックである。
何度も何度も、体を動かそうとしたが、
……動かん!!
金縛りだ。
この一連のやりとりが、
ベッドの上で何度も再生された。
結局ピンポンは来たのか来てないのか…?
途中で、指が少し動いた気もする。
「おお……」とか、
「怖いぃ……」くらいは言えた気もする。
でも、そのへんの記憶はかなりあやしい。
しばらくして、
「ただいまー!」
部活から帰ってきた息子の元気な声が聞こえた。
聞こえてるのに、動けない。
夫と息子の会話が聞こえる。
それから、どれくらい経ったのか。
「……お昼がない」
夫に起こされた。
なんとか頑張って体を動かし、
時計を見る。
横になってから二時間が過ぎていた。
疲れを取るための仮眠だったのに、
心身ともに疲労困憊だった。
結局、Amazonは午後に届いた。
