アイコンについて考えてみました
新年になって、
フォロワーさんの中に
アイコンを変えられた方が何人かいて、
それが少し気になりました。
ああ、もしかしたら、
気持ちが変化しているのかな、と。
年が変わると、
生活そのものはあまり変わらなくても、
心の向きだけが
静かに動くことがあります。
アイコンの変化は、
そんな心理の動きが
ふと表にあらわれたものなのかもしれない。
そんなことを考えていました。
私はnoteで初めてアカウントをつくったとき、
正直なところ、
あまり深く考えずに
とりあえずにアイコンを決めました。
ただ、振り返ってみると、
そこにはいくつかの
**「選ばなかった理由」**がありました。
① 最初、本当の自分からは遠い
男性のアイコンにしようと思いました。
でも、母目線の記事も書きたかったので、
読んでいる人が
違和感を覚えるような気がして、やめました。
(生物学的な性別と違うアイコンを使っている人を
否定する気持ちは、みじんもありません)
② 次に、動物も考えました。
かわいいし、親しみやすそう。
でも、喜怒哀楽や
細かな感情を出しにくい気がして、やめました。
③ 最後に、女性のイラスト。
「自分を表す」というより、
自分が見ていて落ち着くことを
基準に選びました。
だから私は、
あのアイコンを**「自分」だとは思っていません。**
感覚としては、
**「わが社のキャンペーンガール」**くらい。
(表現が昭和ですみません。
イメージキャラクターよりも
人間に近い感覚で、
ちょうどいい言葉が思いつきませんでした)
「ちょっと地味だけど、
わが社の社風には合っている」
そのくらいの感覚で、
前に出すぎず、
でも場にはちゃんと立っている。
そんな距離感です。
人のアイコンを選ぶ人。
動物や景色、物を選ぶ人。
正面を向いている人もいれば、
横を向いていたり、後ろ姿だったり。
それは「性格」というより、
今、どのくらい人と関わりたいか
どのくらい自分を前に出したいか
そんな気分の違いのように思えます。
心理学には、
心の動きを説明する
たくさんの考え方があります。
その中の一つとして、
人は
「近づきたい気持ち」と
「自分を守りたい気持ち」を
同時に抱えながら
人と関わっている、
という見方があります
(接近―回避の考え方;Nowak & Rauh, 2005)。
アイコンは、
そのときの自分にとって
無理のない距離を、
言葉の代わりに
そっと示しているのかもしれません。
たとえば、人のアイコン。
顔や表情があることで、
読む側は無意識に
「人がいる」と感じます。
研究でも、人型のアバターは
親近感や信頼感を
高めやすいことが示されています
(Nowak & Rauh, 2008)。
一方で、動物のアイコン。
親しみやすさはあるけれど、
人そのものではありません。
自分を前に出しすぎず、
感情や雰囲気だけを
やわらかく伝えたいときに
選ばれやすい形だと考えられます。
景色や物のアイコンは、
さらに一歩引いた立ち位置。
個人よりも、
空気や世界観、テーマを
前に出したいときの
選択なのかもしれません。
同じ人のアイコンでも、
向きによって印象は変わります。
正面を向いている人は、
関係に入る準備が
比較的整っている状態。
横向きの人は、
関わりたい気持ちと
慎重さのあいだ。
後ろ姿の人は、
語りすぎないことを
自分で選んでいるように見えます。
新年にアイコンを変えた
フォロワーさんたちの中には、
AIの進化によって、
よりリアルで、
より「しっくりくる」画像が
簡単につくれるようになったことを
きっかけにした方も
いるのかもしれません。
技術の変化は、
表現の選択肢を広げます。
その中で、
「今の自分なら、これがいい」
そう感じられるようになった。
それもまた、
心の向きが
少し動いた
ひとつの形なのだと思います。
よかったら、
みなさんがどんな気持ちで
今のアイコンを選んでいるのか、
無理のない範囲で
教えてもらえたらうれしいです。
※これは、心理学にある
数ある考え方の一つを紹介したもので、
診断や評価を目的としたものではありません。
参考文献(本文理解のため)
Nowak, K. L., & Rauh, C. (2005). The influence of the avatar on online perceptions.
Journal of Computer-Mediated Communication.Nowak, K. L., & Rauh, C. (2008). Choose your “buddy icon” carefully.
Computers in Human Behavior.

