3分で消えたクッキーと、残り続ける香り
※約800字程度です。
家族で奈良に行ってきました。
自分へのお土産に選んだのは、
可愛い鹿のクッキー缶と、
「奈良の香り」というアロマオイルです。

鹿のデザインが奈良らしくて素敵で、
クッキー缶は見た瞬間に
「かわいい!」となり、
ほぼ即決でした。
缶を眺めているだけでも
嬉しくなるような、
そんなお土産です。
そして、もうひとつ気になって
手に取ったのが「奈良の香り」。
名前に惹かれて、
思わず手に取ってしまいました。

私はアロマが好きで、
「いい香りだな」
と思うものには時々出会います。
でも、
“ドンピシャで好き”
と思う香りには、
なかなか出会えません。
これは、まさにそれでした。
どう表現したらいいのだろうと考えてみたら、
思い浮かんだのは
奈良の空気です。
静かで、
少し湿った自然の香り。
木々の間を歩くときに感じる、
あのひんやりとした空気。
ふっと深呼吸したくなるような
香りでした。
旅先で感じた空気って、
その場では
「気持ちいいな」と思っていても、
日常に戻ると
少しずつ薄れていってしまうものですよね。
でも、この香りを嗅ぐと、
お香が漂う東大寺や、
奈良の静かな空気が
ふっとよみがえる気がします。
奈良の空気を、
少しだけ持ち帰れたようで
嬉しくなりました。
そして、
クッキー缶も大当たりでした。

たくさんのクッキーが詰まっていて、
まるで宝石箱みたい。
家族で蓋を開けた瞬間、
「おおっ!」
と声が上がりました。
我が家は男三兄弟。
本当は紅茶を淹れて、
旅の思い出に浸りながら
ゆっくり味わう予定だったのですが――
紅茶のお湯を沸かしている間に、
クッキーは
あっという間になくなりました。
体感3分。
気づいたときには空っぽです。
早い🤣笑
クッキーの余韻は
一瞬で消えてしまいましたが、
奈良の香りだけは
今も残っています。
旅のお土産というと、
つい「物を持ち帰ること」だと
思いがちです。
でも、
こうして香りを嗅いだ瞬間に、
奈良の静かな空気や、
そこで過ごした時間がふっとよみがえる。
香りは、
記憶を呼び起こすだけではなく、
そのときの気持ちまで
連れてきてくれるような気がします。
奈良の香りを嗅ぎながら、
そんなことを思いました。

