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にじいろのしずく(絵本)

この物語に
出会ってくださったみなさまへ


いつも、
やさしく見守ってくださり
あたたかなお気持ちを
寄せてくださって
心からありがとうございます。

皆さまからいただく優しさに、
何度も励まされ
勇気をいただいてきました。

感謝の気持ちを込めて
この小さな物語が生まれました🌿

    —はじめに—
このお話を書いているうちに、
いつのまにか

祈りのような
詩のような
絵本になっていました。

読んでくださる皆さまの
心にある
それぞれの色に
そっと
寄り添えますように。

よかったら
しずくと一緒に
この物語をのぞいてみてください🌈

にじいろのしずく🌈

ひろい空の片すみに

小さなしずくが

生まれました。

朝露のような。

光のかけらのような

小さなしずくでした。


しずくは

生まれたときから

ずっと

どこか

ひとりぼっちだと

思っていました。



ほんとうは

寂しかったのに



しずくは

いつも

わらっていました。



心の奥に

小さな

さびしさを

抱えながら。



しずくは

空の中を

漂うように

過ごしていました。


風にゆられたり。

空をながめたり。

雨になったり。

晴れたりしながら。



ときどき

胸の奥が

ぽつんとする

何かがありました。


なにが

足りないのかは

わかりません。


なにを

待っているのかも

わかりません。


つながりたい……


でも

ときどき

遠くを

見つめてしまうのでした。

ある日

しずくは

ひとつの

ひかりに出会いました。



そのひかりは

ただ

やさしく

ひかっていました。



しずくは

なぜだか

そのひかりが

忘れられませんでした。



近づいてみたい。



でも

少し

こわい。



そんな気持ちが

こころに浮かびました。


しずくは

ひかりの方へ

少しづつ

近づいてみました。


すると

不思議なことが

起こりました。



かなしかったこと。

せつなかったこと。

こわかったこと。

くやしかったこと。

いかっていたこと。



胸の奥に

しまいこんでいた

気持ちたちが

ぽつり

ぽつりと

顔を出し始めたのです。



しずくは

困ってしまいました。


「この気持ち……なんだろう」

「どうしちゃったのかな……わたし」


胸の奥が

そわそわして

落ち着きません。


なんだか

自分が

自分じゃないみたいでした。

しずくは

空の向こうへ

飛んでみました。


風に乗って

遠くへ


もっと

遠くへ



けれど

どんなに遠くへ行っても

あの気持ちを

思い出してしまうのです。



空を見ても

風にゆられても

わらってみても


なぜだか

胸の奥に

やってきます。


しずくは

ため息をつきました。


「わたし
もう、わからない……」


「どうしたら、
いいんだろう……」

しずくは

長いあいだ

しずかにしていましたが、

ふっと

耳をすませてみました。

はじめは

なにも

聞こえませんでした。



風の音だけが

やさしく

流れていました。



しずくは

もう少しだけ

耳をすませました。



すると

胸の奥から

小さな声が

聞こえてきました。


「わかってほしかった」

「だれかに
気づいてほしかった」

「大切だと
  感じたかった」


その声は

とても  とても

小さな声でした。



しずくは

びっくりしました。



そんな気持ちが

自分の中に

あるなんて

思ってもみなかったからです。



どうしたら

いいのか

わかりませんでした。


わからないまま

時だけが

流れていきました。



困ったしずくは

その小さな声のそばに

しずかに 

座りました。


すると

胸の奥が

少しだけ

やわらかくなりました。

やがて

しずくは

顔を上げて

まわりを

見渡しました。



赤いしずく

青いしずく

黄色いしずく

みどりのしずく

紫のしずく



みんな

思い思いに

違う色をしていました。


うれしい色

かなしい色

こわい色

さびしい色

やさしい色



どの色も

しずくの中にありました。


しずくは

その色たちを

しばらく

じっと

ながめていました。

どの色も

それぞれに

ちがう美しさを

持っていました。


しずくは

そのことに

少しずつ

気づいていきました。



心の中で

何かが

やわらいでいくのを

感じながら。



そうするうちに

色たちは

それぞれに

やさしく

ひかって見えはじめたのです。

しずくは

その光のそばで

しばらくの間

静かに

過ごしました。



風が

やさしく

通り過ぎるのを

心地よく感じながら……



なぜだか

胸の奥が

ふわりと

軽くなって

あたたかな光が

そっと

広がりました。



風にゆられて

ふわふわと

浮かびながら。



しずくは

なんだか

ホッとして

うれしくなりました。


どんな色も

消さなくて

いいのだと

思えたのです。



そして

気がつくと

わらっていました。   



まるで

おひさまのような

笑顔で。

— あとがき —
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
このお話は、私の心の中にある
「しずく」に
そっと耳をすませる中で
 少しづつ形になっていきました。

しずくと一緒に
旅をしてくださり、
ありがとうございます🌿

読んでくださった皆さまの心にある
それぞれの色が、
今日もやさしく
   ひかっていますように✨🌈💧✨

ひかりの祈りを込めて
— mimi おとのわ🌈 —


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