僕の家族と、コロナで壊れた日常
僕の家族は、6人家族でした。
妻、大学生の長男、高校生の次男、中学生の長女、そして僕の父。
いわゆる二世帯住宅で、父は1階に、僕たちは2階で暮らしていました。
父は元気で、一人でも自立した生活を送り、
僕たち家族も、それぞれのペースで自由に暮らしていたように思います。
けれど、コロナ禍をきっかけに、その生活は大きく変わっていきました。
外出が制限され、学校行事も減り、日々の楽しみが少しずつなくなっていく。
その頃から、妻の体調が崩れ始めました。
更年期障害の影響もあってか、日常の中でイライラする場面が増えていったように感じます。
僕は福祉の現場で働いていたので、クラスターが起きても仕事は休めませんでした。
そして、とうとう僕も新型コロナに感染してしまいました。
その日から、僕の布団は「仏間」へと移されました。
治ったあとも、自室に戻れることはなく、家庭の中に見えない壁ができたままでした。
やがて、言葉を交わす機会も減っていき、
2階で暮らしていた家族は、ある日、本当に“いなくなった”のです。
コロナは、社会だけでなく、家庭の中にも静かにひびを入れていったのだと思います。
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