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不安が消えない人ほど、実は現実を正確に見ている

「なんで自分だけ、こんなに不安なんだろう」

特別なトラブルがあるわけでもない。
生活は回っているし、致命的な問題もない。

それなのに、
頭のどこかにずっと残る不安。

多くの人は、
この状態を「メンタルが弱い」「考えすぎ」と
片づけてしまいます。

でも今日は、
少し違う角度から見てみます。

不安が消えない人ほど、
実は現実をかなり正確に見ている可能性がある。


まず前提として、
不安は悪者にされがちです。

・ポジティブでいよう
・考えすぎないように
・今に集中しよう

こうした言葉は、
一時的には効きます。

でも、
不安が根強く残る人ほど、
「それでも消えない感覚」を
どこかで感じています。


ここで、対立軸を置いてみます。

楽観 vs 現実認識

楽観は、
心を守るために必要な機能です。

・なんとかなる
・大丈夫だろう
・深く考えなくていい

でも、
すべてを楽観で覆ってしまうと、
見えなくなるものがあります。

不安が消えない人は、
その“見えなくなる部分”に
目が向いてしまう人です。


たとえば、こんな感覚。

・この働き方、ずっと続くのか
・今の安定は、たまたまではないか
・社会の前提、少しおかしくないか

これは、
妄想でもネガティブ思考でもありません。

構造を見てしまった結果、
出てくる自然な反応
です。


例え話をします。

船に乗っているとき、
波を見ない人は
安心して眠れます。

でも、
海の状態をよく見ている人ほど、
「今日は揺れそうだな」と気づく。

揺れに気づく人が
弱いわけではありません。

情報量が多いだけです。


不安が強い人は、
だいたい観察力が高い。

・空気の変化に気づく
・リスクを先読みする
・違和感を無視しない

これは、
社会ではあまり評価されません。

なぜなら、
集団は「安心して進む」ことを
優先するから。


ここで、
個人 vs 集団
という構図が見えてきます。

集団の中では、
不安はノイズ扱いされがちです。

・心配しすぎ
・空気を悪くする
・前向きじゃない

でも、
個人の視点では、
不安は重要なセンサーです。

問題は、
このセンサーを
オフにすることが
正解だと思わされている点です。


瞑想や内観をしている人ほど、
不安が増えたように感じることがあります。

それは、
不安が生まれたからではありません。

気づく解像度が上がっただけ。

・誤魔化していた違和感
・先送りしていた問い
・都合よく無視していた前提

これらが、
はっきり見えるようになる。

すると、
当然、不安は目立つ。


ここで重要なのは、
不安を「消す対象」にしないことです。

不安は、
あなたを困らせるために
存在しているわけではありません。

現実とのズレを知らせる
フィードバック
です。


もう一つ、
理想 vs 現実
の対立を見てみます。

理想:
安心して、迷わず、生きたい

現実:
不確実で、変化が早く、
正解がない世界

不安が出るのは、
理想が高すぎるからではなく、
現実をちゃんと受け取っているから。


多くのセルフケアは、
不安を「感じにくくする」方向に
向かいます。

それも大切です。

でも、
もう一つ別の方向があります。

不安と一緒にいられるようになる

・不安があっても、呼吸はできる
・不安があっても、生活は続く
・不安があっても、選択はできる

この体感が増えると、
不安は敵ではなくなります。


不安が消えない人は、
現実を直視している人です。

それは、
強さでも弱さでもありません。

感度の問題です。

感度が高い人が、
鈍感になろうとすると、
かえって苦しくなる。


大事なのは、
不安を減らすことではなく、

・どんな不安か
・何に反応しているのか
・どの前提が揺れているのか

を静かに見ること。

不安は、
あなたが間違っている証拠ではありません。

むしろ、
世界が不確実であることを
正しく捉えている証拠です。


不安が消えないからといって、
急いで直さなくていい。

不安があるままでも、
人生は進めます。

その事実を
体で知ったとき、
不安は少しずつ
“情報”に戻っていきます。


不安があるあなたは、
壊れていません。

現実を、
ちゃんと見ています。

それだけのことです。

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