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【身体の使い方 #2】なぜあなたは膝を痛めるのか?

スポーツをしていると、

「膝が内側に入っている。」

「ニーイン・トゥー・アウトだから危ない。」

そんな話を聞いたことがあると思います。

もちろん、それは膝の怪我を考えるうえで、とても大切な視点です。

私も評価の一つとして見ています。

でも、

私は最初に膝を見ません。



私が最初に見るのは、脛(すね)の角度です。

選手が止まる瞬間。

切り返す瞬間。

着地する瞬間。

私がまず確認するのは、

脛がどの角度で身体を受け止めているか。

です。

脛が前へ大きく倒れたまま減速すると、

ブレーキを膝で受けやすくなります。

一方で、

股関節を後ろへ引き、

ハムストリングスやお尻で身体を受け止められると、

膝だけに負担が集中しにくくなります。

だから私は、

膝だけを見るのではなく、

「どこで減速しているのか。」

を見ています。



でも、スポーツでは脛は前に倒れます。

ここで一つ誤解してほしくないことがあります。

私は、

「脛は立っている方が良い。」

と言いたいわけではありません。

ダッシュ。

切り返し。

素早い一歩目。

スポーツでは、

脛を前へ倒して前に進む能力も必要です。

だから、

脛が倒れること自体が悪いわけではありません。

大切なのは、

その前の段階です。

まず、

股関節で身体を受け止められること。

ハムストリングスやお尻で減速できること。

その土台があって初めて、

前へ倒れた脛をコントロールできるようになります。

私はこの順番を大切にしています。



だから最初に行うのは、ハムストリングスのストレッチです。

「膝の話なのに、なぜハムストリングス?」

そう思われるかもしれません。

私がハムストリングスのストレッチを行う目的は、

柔軟性を高めることではありません。

見ているのは、

座骨をコントロールできているか。

股関節を曲げた時、

腰で代償していないか。

座骨から骨盤を動かし、

股関節から身体を使えているか。

ここを確認しています。

私にとってこのストレッチは、

筋肉を伸ばす時間ではなく、

身体の使い方を学ぶ時間です。



今日、覚えて帰ってほしいこと

今日、一つだけ覚えていただけるなら、

それは、

「膝を見る前に、脛を見る。」

ということです。

もちろん、

これだけで膝の怪我を説明できるわけではありません。

でも、

身体を見る順番が変わるだけで、

トレーニングの選び方も、

身体の変え方も変わってきます。

私は、

そんな視点を大切にしています。



何をやるか。

ではなく、

なぜ、それをやるのか。

何を見るか。

それが、身体の使い方。

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