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「商品を売る」のをやめたら、営業が心から楽しくなった理由——『営業の魔法』が教えてくれた大切なこと

【紹介作品】
作品名:『営業の魔法』——この魔法を手にした者は、必ず成功する
著者名: 中村 信仁



「なんで自分は、こんなにも営業ができないんだ……!」

誰もいない夜の車内。私はハンドルを握りしめ、悔しさと情けなさで声を上げて泣いていました。
その7年後。

私は社内で「トップ営業」と呼ばれるようになり、何より営業という仕事が面白くて、心の底から楽しく働いています。

暗闇の中にいたあの頃の自分に変わるきっかけをくれた、運命の一冊があります。

『営業の魔法』

私にとって、人生を変えてくれた宝物のような本です。

私が今の会社に入社したのは、いわゆる「就職氷河期」と呼ばれる時代でした。

どうしても営業職に就きたいという強い思いがありましたが現実は厳しく、30社受けてすべて不採用。絶望感の中で、やっとの思いで採用していただいたのが今の会社でした。

念願だった営業職。しかし現実は想像以上に厳しく、営業成績はいつも下位。パッとしない状態が続いていました。

いつの間にか、私は営業という仕事に真剣に向き合えなくなっていました。

仕事そのものから逃げ、職場の人間関係やコミュニケーションにばかりエネルギーを使っていたのです。

上司から食事会に誘われれば「行きます!」と即答し、2次会や3次会にも断れずに付き合う日々。

そうして自分の時間や体力をすり減らしながら、思うように成果が出ないことに対して「自分にはこの仕事が向いていないのかもしれない」と、転職のことばかり考えていました。

苦労して入ったはずの会社なのに、自分にあるのは甘さと逃げ腰な姿勢だけ。それが当時の私の全てでした。

暗闇の中で知った、妻の優しさと自分の不甲斐なさ

そんな自分を根本から変える出来事が訪れます。
実は、私の妻は同じ会社の同僚です。結婚前、彼女は私とは比べものにならないほど優秀な営業成績を誇っていました。

しかし彼女は結婚してすぐ、ふたりの将来を見据えて自ら営業の第一線を退く決断をしてくれたのです。

夫である私を立て、家庭とサポート役に回るために事務職への異動を希望してくれました。

自分のキャリアを置いてまで、私を一番近くで支えてくれていた妻。

それから3年が経ち、子どもを授かったときのことです。出産を目前に控えたある日、お腹の赤ちゃんに「重度の心臓病」があることが発覚しました。

医師からの説明を聞いた瞬間、頭が真っ白になりました。 

愛おしい我が子の命への心配と同時に、これからかかるであろう医療費や生活費という現実的な壁が重くのしかかってきます。

私の会社はインセンティブの割合が大きい歩合制です。成果を上げられなければ、家族を養うこともできません。

「このままの自分で、本当に家族を守れるのだろうか」

足元が崩れ去るような強烈な不安と恐怖が、私を襲いました。

どん底に突き落とされ、分かりやすく落ち込んでいた私に対して、妻は責めるような素振りすら見せませんでした。

それどころか、私が追い詰められているのを察し、「つらいなら転職してもいいんだよ」と、こちらの身ばかりを案じる言葉をかけてくれたのです。

妻は結婚した時からずっと自分を犠牲にして支えてくれていたのに、私は結婚から3年経っても成果を出せず、土壇場になっても妻に気を使わせ、心配させてしまっている——。

自分の不甲斐なさと申し訳なさで胸が締め付けられ、会社からの帰り道、冒頭の通り誰もいない車内で声を上げて泣き明かしました。

しかし、暗い車内で涙を流しきったとき、胸の奥で大切なスイッチが入りました。

「このままじゃダメだ。自分が逃げてどうするんだ」

自宅に戻り、私は妻に「もう少しだけ、営業を頑張らせてほしい」と素直な気持ちを伝えました。あの夜、私は「もう二度と逃げない」と心に強く誓ったのです。

そうして覚悟を決めたからこそ、のちに巡り会う『営業の魔法』の言葉が、私の心にまっすぐ突き刺さることになります。

衝撃の一文と、心の震え

それからの日々は一変しました。
食事会へのお誘いも丁寧にお断りし、これまで使っていた時間はすべて家族と仕事のために使うと決めました。

家族との時間を第一優先に守りながら、少しでも空いた時間を見つけては営業のオンラインセミナーに参加し、ビジネス書や自己啓発本を片っ端から読み込みました。

自分の中に足りないものを埋めるように、必死で学び続けました。

そんな中で巡り会ったのが、『営業の魔法』でした。

ページをめくっていた手が、ある場面でピタリと止まりました。

「営業とは、お客様の問題を解決するお手伝いをする職業です。そしてお客様と成長の感動を共有するという使命がある」

その言葉と本書が教えてくれた深い意味を知った瞬間、私はハッとして本を閉じ、天井を見上げました。

今まで自分は何をやっていたんだろう。

「どうやったら買ってもらえるか」「どうやったら自分の成績になるか」——そんな自分本位な考え方ばかりしていたことに気づかされ、雷に打たれたような衝撃と恥ずかしさで胸が震えました。

『営業の魔法』は、「営業とは上手く話して商品を売り込むものだ」という私の既成概念を根本から打ち砕いてくれました。

教えてくれたのは、単なる売るためのテクニックではなく、お客様の課題に向き合い、共に成長していくという営業職の本質・使命だったのです。

どんなテクニックよりも大切なのは、「人としてのマナー」という人間力であり、目の前の相手を想い、誠実に向き合うことなのだと、この本は私に教えてくれました。

遅すぎる決断などない

あの出会いから7年。
私は『営業の魔法』が示してくれた**【誠心誠意向き合う姿勢】**を胸に、行動し続けました。

お客様のお困りごとを一緒に解決し、「あなたに頼んでよかった、ありがとう」と言っていただける

営業の仕事が、今は本当に楽しくて仕方がありません。

あんなに苦しくて逃げ出したかった仕事が、自分の人生を豊かにしてくれる最高の職業に変わりました。

「もっと早く、この本に出会えていれば……」

そう思う気持ちが全くないと言えば、嘘になります。

それでも——私は「遅すぎる決断などない」と信じています。

あの暗い車内で泣いた夜があり、自分で変わると決めたからこそ、私はこの本の言葉を真っ直ぐに受け止めることができたのだと思うからです。

トップ営業と呼ばれるようになった今でも、私は毎日の仕事の中で『営業の魔法』から学んだ姿勢を胸に刻み、お客様と誠心誠意向き合い続けています。

あの日の私のように、営業の現場で結果が出ずに苦しんでいる誰かの背中を、この一冊がそっと押してくれることを願っています。


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命の危険と向き合った当時の葛藤や、我が子の手術を乗り越えた詳しいエッセイは、こちらのエッセイに綴っています。

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