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【#51 酷暑日が当たり前に?】なぜ日本の夏はここまで暑くなったのか。「暑さを前提とした社会」に変える必要性

【#51 酷暑日が当たり前に?】なぜ日本の夏はここまで暑くなったのか。「暑さを前提とした社会」に変える必要性

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①なぜ近年の夏は暑くなっているのか?

2026年7月中旬から下旬前半にかけて日本列島を襲った記録的な暑さについて、東京大や京都大の研究者でつくる「極端気象アトリビューションセンター(WAC)」は3日、人間の活動による地球温暖化がなければ「発生し得なかった」とする分析結果を公表した。気候変動が極端な高温の発生確率を大幅に押し上げたことが示された。
今回分析したのは、2026年7月11~25日に西日本から東日本南部にかけて続いた高温現象。気象庁の分析では、7月中下旬の気温は西日本で歴代1位の高温となった。最高気温が35度以上になる猛暑日を観測した地点が連日200カ所を超え、22日には298地点に達した。国内で初めて、40度以上となる酷暑日を5日連続で記録した。
WACはイベント・アトリビューション(EA)と呼ばれる手法を用い、温暖化が厳しい暑さに与えた影響を定量的に評価した。その結果、今回と同程度の高温が発生する確率は、温暖化している現在の気候条件では約2.7%で、37年に1回程度の頻度と推定された。

酷暑日5連続の7月中下旬、「温暖化なければ発生し得なかった」(朝日新聞) - Yahoo!ニュース

近年の夏は段々と暑くなっています🥵
最高気温35度以上の「猛暑日」は当たり前で、2026年から最高気温40度以上の「酷暑日」と言う正式な気象用語も新設されました。
すると”待ってました!”かのような感じで7月に「酷暑日」を観測する地点が多発し、中には5日連続と言う地点もありました。

「この夏、各地で40度以上の酷暑日を記録したのは述べ157点に及んでいます」
「午前11時から午後3時までは外出自粛令が発令されました。保育所や幼稚園は休園です。屋外での運動も厳禁です」
日本気候リーダーズパートナーシップやNHKエンタープライズからなる「2050年の天気予報」製作委員会 が2026年8月3日「2050年の天気予報(Ver.2)」を公開。
「このままのペースでCO2を出し続けた場合に2050年8月に起こりうる気象の姿です」と警鐘を鳴らした。
(以下省略。続きは下記リンクから)

【Yahoo!ニュースコメンテーター名義で述べた。生活様式の見直しが必要だ】
「実際にそうなる可能性が高いだろう。それも2050年を待たずにもっと早くに。酷暑が当たり前と言う前提で、社会や生活様式を早急に見直さないといけない。梅雨明け以降の2ヶ月程度は特に昼間に屋外で作業する事は避ける方向で制度設計した方が良いかと思う。その代わり夜間に振り分けるという必要は出て来るだろう。それはそれで労務管理とか労働時間と言う意味では問題で議論や精査の余地は生じるが。 一部では2034年頃から地球全体が氷河期に入って温暖化自体が発生しなくなるという指摘もあるがエビデンスがない。昨今の各国での異常気象(例えば6月の欧州における熱波など)発生実績を見れば温暖化が原因と考える専門家は多くエビデンスも揃っている。夏をどう安全に過ごすか?は早急の課題である。」

このまま行くと、日本の夏はどうなる?外出自粛令、水不足、スーパー台風...「2050年の天気予報」がリアルすぎる(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース

↑つまり、地球温暖化などの理由で段々と夏は暑くなっているわけです。
暑くなる理由は1つだけではなく複合的な要因です。酷暑日が観測された日にYahoo!ニュースのコメント欄で複数の気象予報士が解説していましたが、酷暑日になるには複数の条件が重なったためです。単に強い日射だけではなく、その日の気圧配置、大気の流れ、雲の有無、風の入り込み状況、地形などです。

栃木県の「那須烏山」アメダス観測点。JR烏山線小塙駅から徒歩数分の場所にある。那須烏山市の街の中心部からは遠い。観測機器は地上から約150センチ上にあり、日陰+風通しの良い所に設置している。2024年8月11日撮影

↑ちなみに、気象庁が公表している気温はアメダス観測地点によるデータ。必ずしも市役所の前、各市町村の代表駅の前などの人が多く集まる場所に設置しているとは限りません。
気象庁の観測値は一定の基準に基づいて観測された気温であり、実際に人がいる場所では、路面からの照り返しや建物からの放射熱、風通しなどによって、同じ気温でも体感温度は大きく異なります。

話はそれましたが、夏の気温が高くなっている主な要因としては…

  1. 地球温暖化によって、そもそもの気温の土台が上がっている

  2. その上に、夏に太平洋高気圧が日本付近へ張り出す

  3. 上空ではチベット高気圧(亜熱帯高気圧)が張り出す

  4. 高気圧による下降気流・晴天・強い日射などが重なると、極端な高温になりやすい

という構造です。

↑外国のサイトになりますが(パソコン等で日本語に翻訳出来ます)、実際、2025年の日本の記録的な暑さについて2026年に発表された研究では、太平洋高気圧の日本への張り出しに加え、上空のチベット高気圧の張り出しが極端な暑さを強めたことが指摘されています。
さらに、地球温暖化や日本周辺・北太平洋の高い海面水温も寄与したとされています。IPCCも、温暖化が進むほど極端な高温の頻度・強度が増加することはほぼ確実と評価しています。
つまり、近年の日本の夏は、地球全体的に地球温暖化等によって高温傾向であるにもかかわらず、そこにプラスして「太平洋高気圧」と「チベット高気圧」(と言う暑い性質を持った高気圧)も7月や8月に張り出したため、大規模な大気循環も重なったため、結果として極端な暑さが発生しています。
なお、2026年夏は冷たい性質を持つ「オホーツク海高気圧」が北海道から東北を覆っており(いわゆる「やませ」)、そちらでは猛暑日が少なくなっているほか(猛暑日の発生そのものは皆無ではない。例えば北海道の北見市や津別町では8月7日に36度を観測)、関東にも一部流入しているため30度前後で留まっています。ネット世論では「西日本が暑くなければ、そのぶん関東ももっと涼しいのに」と言う意見もあります。

②個人の感覚として「猛暑日」、「酷暑日」が当たり前になっている気がするが?

気象庁が「猛暑日」と言う言葉を使うようになったのは(正式な用語として用いるようになったのは)2007年です。
この頃から”待ってました!”と言う感じで猛暑日が多く観測されるようになり、その回数も年々増加していると感じていました。「酷暑日」もその傾向で2026年(今年)から正式に使うようになってから、実際の観測でもそれを記録する事が続出しています。
もはや「猛暑日」、「酷暑日」は当たり前になっていて、2000年代前半までは真夏日(30度以上)までならば”普通の夏”と言う感覚がありました。
しかし、「猛暑日」や「酷暑日」が当たり前になると、この気温が”普通の夏”と化している所があって、「真夏日」の方が”涼しい夏”と言う感も出て来ました。これは怖いですね。「真夏日」でも熱中症のリスクは十分あるわけで🥵

③2030年以降は地球が氷河期に突入?

(質問者)
2030年ぐらいにミニ氷河期がくるって 本当なのでしょうか? もしもミニ氷河期が来たらどうなるのでしょうか?《北海道や東京、鹿児島とか》

(回答者A)
来ませんね・・氷河期もミニ氷河期も・・・ ただ信憑性のある学説は 過去に氷河期と温暖期を交互に繰り返した痕跡が 地球に認められるそうですが 交互にと言ってもそのスパンは数億年規模の 話だそうで 数十年単位での変化などは 例年に比べて少し高めとか 低めとかの話です。
今年(2026年)の冬は暖冬傾向で 冬物衣料の売れ行きが悪いとか 冷夏でエアコンの売れ行きがイマイチだったとかの 他愛の無いレベルの 話であって 生物(人間も含めて)が絶滅するとか 地球全体が氷に覆われるとかの話じゃありません。

(回答者B)
自分もそれ調べた事があるのですが・・ 学会の受け止めは・・気象学者は元より天体学者でさえ、ミニ氷河期はおろか太陽活動の大幅な低下そのものが疑わしいと、かなり冷ややかなのが実情のようです。 太陽活動は複雑怪奇な要素が絡み合い、千年単位で変動しいます。
対して、太陽磁場を詳細に観測できるようになって、まだ数十年しか経っていません。
つまり、データ蓄積が圧倒的に足らず、気象学のような予測モデルを作るには到底不可能と言う事です。
実際に、当該教授は2015年にその予測モデルを発表していますが、現在の第25周期の非常に活発な太陽活動をモロに外しています。これが現実です。
当時は、温暖化ではなく寒冷化に向かうのだと言う、温暖化否定論が活況で、この流れに乗り様々な説が飛び交っていた背景もあります。ここでも否定論者は多かったです。結果的には全て撃沈しましたけど・・。

2030年ぐらいにミニ氷河期がくるって本当なのでしょうか?もしもミニ氷河... - Yahoo!知恵袋

↑これはYahoo!知恵袋から見つけた内容ですが、Yahoo!ニュースに付いたコメント(先日それを読んだが、記事を作成する時に記事を探したが見つからなかった)にもその旨の指摘がありました。
正直真偽不明でエビデンスも示していません。

差し迫った「ミニ氷河期」は存在しない
「部屋の中のピンク象」の時期:今後数十年で太陽のエネルギー出力が減少すれば、「氷河期」や「ミニ氷河期」は訪れません。
(説明が長いので続きは下記リンクで。パソコン等で日本語訳にすることが出来る)

差し迫った「ミニ氷河期」は存在しない - NASA科学

”天下のNASA”は明確に否定しています。
つまり、将来太陽活動が弱まったとしても新たな氷期・ミニ氷期が迫っているわけではないと説明しています。
仮に「グランド・ソーラー・ミニマム」と呼ばれる太陽活動の長期的低下が起こったとしても、地球を冷却する効果は人為起源の温暖化を逆転させるほどではなく、せいぜい温暖化を一時的に弱める程度とされています。
氷河期に入るというエビデンスがないので、2030年以降に太陽活動の低下によって、地球が大幅に寒冷化するという説を裏付ける十分な科学的根拠(エビデンス)はありません。

④昼間は活動しない!夏の生活様式・社会活動の見直しは必要だ

「Can! Odakyu Carbon Newtral 2050」を車内に掲げる小田急5000形クハ5055。企業の社会的責任として2050年の脱炭酸・二酸化炭素の排出実質ゼロを目指すカーボンニュートラル経営が必須となっている。それは企業だけではなく我々の生活様式・社会活動の見直しも必須と言う事も示す。2026年1月21日撮影

2026年の夏になって思ったのが、昼間の暑い時間帯に外仕事するのは適切なのか?と。道路工事ひとつとっても「いや、暑い昼間にやらなくても。涼しい夜にやれば」と車を運転中に思った事です。
とは言っても「何が何でも夜に屋外作業をやる」と言うのは現実的ではありません。上記①の引用でも述べていますが、2050年には暑すぎるため昼の11時~15時までは”外出禁止令”が出るかもしれません。仮に将来、昼間の屋外活動を大幅に制限しなければならないほど暑くなれば、社会活動そのものを時間帯ごと見直す必要が出てくるでしょう。
代替として涼しい夜間に行えば良いのですが、労務管理・労働時間・人員確保と言う面では諸々検討しないといけない課題はあります。
例えば夜間工事だと

・騒音
・照明
・人員確保
・労働時間
・深夜割増
・交通規制
・周辺住民への影響

などが出ます。
そこは生活様式の変更も密接に関連してきます。急に始める事は出来ません。猛暑日、酷暑日が当たり前になりつつある今のうち(2026年)から、「真夏は”昼間は活動しない!”」と言う考え方に改めた方が良いでしょう。そのための運用上の事は検討した方が良いです。むしろ、(個人的には)そうなってほしいと思っています。

例えばとしては…
・真夏の日中に屋外活動を集中させない(特に工事関係)
・学校・スポーツ・イベントの開催時間を見直す(夏の甲子園が既にそうなっているが試行錯誤の感もある。プロ野球は7月や8月は原則ナイターとなっている)
・鉄道・バスなど公共交通機関での暑さ対策(駅によっては異常に暑い事があるので、せめて有人駅の改札口や乗り換え通路付近にはエアコンを設置する。”強冷房車”導入の検討等)
・高齢者などへの熱中症対策(自宅へのエアコン設置強化など)
・エアコンを「贅沢品」ではなく生命維持設備として考える
・建物・住宅の断熱性能を高める(役所の金額的な助成を強化してもらいたい)
・都市部のヒートアイランド対策(これは街づくりとも関連するので時間がかかる)
・夏休みの過ごし方そのものを考え直す(昼間はエアコンの入った屋内活動に限定する、可能であれば北海道や長野県などの”避暑地”へ行く)
・クーリングシェルターの導入拡大(一部ドラックストア等で導入が進んでいるがまだまだ少ない)

⑤最後に

日本国民の平均的な感覚として”普通の夏”と言うのがまだまだ根強いです。猛暑日が続出してから20年ほどたちますが、猛暑日の回数は2007年以前と比べれば急速に増えています。
例えば大分県日田市では2025年に観測した猛暑日は62日で、国内最多記録と並んでいます。年間62日ですから、単純計算すれば1年の約6分の1(率に直せば17%)にあたります。1年のうち2ヶ月は猛暑日という事です。真夏日を含めればもっとあるでしょう。
そういう実態からして”極端に暑い夏の対策”と言うのは必須となっており、COVID-19で一気に社会の在り方、生活様式が激変しましたが、それに匹敵するような状況になっていると私は思っています。COVID-19の時、私たちは『今まで当たり前だった生活』を短期間で大きく変えました。今度は感染症ではなく、極端な暑さに対応するため、生活時間や社会活動のあり方を変える必要が出てきているのではないでしょうか。
手っ取り早いのは「暑い昼間は活動しない」にして、代替する時間帯を別に設定しないと社会経済は回らないです。少なくても屋外活動は昼間のうちは避けるように考えた方が良いです。暑さを前提にした生活様式・社会活動にシフトしないといけないでしょう。

この記事は「暮らし・雑学マガジン」に収録しています。過去の記事もぜひご覧ください!

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