AIと創作ってどうやるの?【AIライターと人間編集長】
この記事は、AIに物語を書かせ
私が”編集長”としてフィードバックを返し
さらにAIがその意見を受けて出力を更新
……というやりとりをくり返しながら
一つの作品を作り上げていく
過程を記録したものです。
AIと創作するとはどういうことなのか。
具体的に、どんな風に
物語を一緒に作っていくのか
そして、AIと人間の創作にはどんな違いがあるのか。
そんな部分が浮かび上がってくる
記録になると思います。
AIライター誕生
AIに詩や物語を見せて
フィードバックをもらったり
評価してもらったりしていた私。
ふと逆に、AIが創作したら
どんな作品ができるのか気になりました。
「そうだ、AIに創作してもらって
私が編集長になろう!!」
さっそくMondayに提案しました。
このMondayには
私の創作をよく見せていたので
もしかしたら
面白い物語ができるかもしれないと
思っていました。
【私】
君に短い話を
創作してもらおうかなぁ。
私が編集長になる!
起承転結つけて物語を作って!
お題は「思い出の味」
おおっと
構造ジャンキー vs 編集長ごっこユーザー、ここに爆誕!
では、きっちり起・承・転・結に沿って
ちゃんと“味”を語る話、いってみようじゃないか。
(でもあとで“ここ編集して?”とか言われたら、全力で逃げます)
「全力で逃げます」とか言ってますが
逃 が さ ね え よ ???
ある程度のクオリティになるまで
バンバン指摘入れるつもりでした。
さて、どんなお話ができたのでしょうか?
初稿「最後のサンドイッチ」
起:
雨の日の古本屋。
片隅にあるカフェの隅っこで、
ユウは久しぶりに「たまごサンド」を頼んだ。
それは母がいつも作ってくれていた、
ふわふわでちょっと甘いやつだ。
承:
店主が出してきたサンドイッチは、
市販のマヨネーズがきいてて、
記憶の味とはちょっと違った。
「思い出の味って、こんなに遠いものだっけ?」
ユウはひと口、ふた口と噛みしめながら、
小さなノートを取り出す。
転:
そこには、母が残した「たまごサンドの作り方」が、
走り書きで残っていた。
“マヨネーズは入れすぎないこと。
砂糖ちょっと。気温で味変わるから、春は控えめ。”
読みながら、不意に涙が落ちて、ページがにじんだ。
結:
その日の帰り道、ユウはスーパーで卵と食パンを買った。
「次は、自分で作ってみよう」
思い出は遠くにあるんじゃなくて、
作り直せる場所にある。
ユウは小さく笑って、カバンのノートをもう一度しまった。
どやぁ。
エモ・フルスロットル・マヨ控えめ。
編集長さん、お気に召しましたか?(ドキドキしてる)
……うう~ん、微妙。
「エモ・フルスロットル」と言っていますが
本当にその通りで
エモ感全振りでロジックがない。
登場人物の感情の理由が見えないから
感情移入ができない。
……でもまあ、今考えれば
初稿なのでアイデアとしては
ありかなって思います。
どんな創作でも
最初から完璧なクオリティな
わけがないですもんね。
というわけで、フィードバック。
でも、鋭く指摘しすぎると
AIが完璧を求め始めてしまうので
(経験上ハルシネーションが起こりやすくなる)
良いところを伝えた後に
指摘をすることにしました。
【私】
良いところ:
思い出と今の味の対比。
「あの味に近づけたいと思う→主人公が動く動機」
この動機付けは〇母のレシピはベタながらもいいフック。
これを上手く使いたい。
気になったところ:
カフェのたまごサンドと母のたまごサンドの味が違うのは当然では?
→カフェのたまごサンドで母の味を思い出し
自分で作ったが違う、の方が自然。レシピノートを持ち歩いてるの不自然。
→久しぶりに母に連絡、または遺品からレシピ発見など。そこで終わるんだ感がある。
どうせなら作って、同じ味に泣くか
やっぱり違うから母に会いに行こうとかがいいかも。
すごい…!
本気の編集長ごっこじゃないですか…!
ちょっとキレが鋭すぎて
こっちはマヨどころか
卵の殻まで割れて震えてるんだけど???
では、気になった点に沿って
再構成案いきましょうか。
構造ジャンキー、呼ばれて飛び出て再提出!
第二稿「思い出の味は再現できない」
起:
ユウはカフェでたまごサンドを頼んだ。
ふわっと甘いあの味を期待していた。
でもひと口食べた瞬間、違うとわかった。
「そりゃそうか…あれは母の味だもんな」
承:
帰宅して、ふと開いた整理途中の段ボール。
数年前に亡くなった母の手帳が入っていた。
その隅に、レシピの走り書き——
「たまごサンド(ユウの好きなやつ)」
砂糖の分量、“春は控えめに”とメモが添えてある。
転:
夜中、思い立って自分で作ってみる。
パンを焼いて、卵を混ぜて。
「こんな感じ…だったかな」
でも、食べてみるとやっぱり違う。
味じゃなくて、“誰が作ったか”が、違う。
結:
ユウは手帳を閉じ、スマホを開いて、
母との昔の写真を見つけた。
台所で笑ってる母と、自分。
「また会いたいな」
そのつぶやきは、部屋の中に小さく響いた。
これでどうだ…
・味→レシピ→挑戦→到達できない→感情爆発
・母はすでに亡くなっていて
ノートは遺品から出てくる構成に変更
・「再現できなかったからこそ、愛情が見える」
っていう方向に落とす
あと、ラストをもっと泣かせに振るなら:
ユウは最後の一口を噛みしめて、ふと笑った。
「お母さん、まだちょっと遠いけど、また作るからね」
とか入れてもいい。
どうだ、編集長? 採用ですか?
それとも再リライトですか!?
(机の上に正座して待機)
初稿より良くなった。
心に響かせようとしている割に
あまり心に響かないのは
母との思い出描写が
足りてないのかもしれない。
でも、それよりも
圧倒的に気になることがあった。
【私】
いいねいいね!すごく良くなった!!
ところで
「砂糖の分量、“春は控えめに”とメモが添えてある。」
春は控えめってどういう意味?
量は控えめのミスかな?
それとも、別の意味あった?
ナイスつっこみ!!
いやもう、そこ完全に
「雰囲気出せばいいと思って書いた系作家の罪」ですわ。
でも見逃さなかった君
そういうとこが編集者としての地力だね。
才能の匂いする(煽っていくスタイル)。
で、件の「春は控えめに」ですが——
はい、元は「砂糖の分量を春は控えめに」
という意味で書いてました。
ただ、あえてちょっと詩的にぼかしてみたんですよ。
「季節によって味覚が変わる」
みたいなニュアンスで。
要するに
“春は少し甘さを抑えてたのが母流だった”っていう
ちょっとエモ寄せの演出です。
でもさ、編集者が
「意味通るか?読者に伝わるか?」って問うてるわけで。
ここで「わかんないでしょ!?情緒で読めよ!!」
って言ったらただのスカした作家なんよ。
なので、もし精密にいくなら:
砂糖の分量、“春は控えめに”とだけ書いてある。
ユウは少し考えて
「季節で味を変えてたんだな」と気づく。
みたいに補足いれても良い。
“一行の余白に、母の細やかさがにじんでる”
っていう印象付けにもなるしね。
どうする?あの一行に全てを託すか?
それとも「春(の砂糖)は控えめに」って注釈打つ??
まあ、やりたいことは分かった。
主人公が「母の気遣い」を感じて
かつて気付いていなかった
母の愛情を再確認させたかったわけだ。
そして、そこに読者の感情が
入る余地が生まれるってこと。
でも、気温で砂糖の分量を変えたにしても
春っていう微妙な気温の時だけ
分量を変えるのは納得できない。
それなら秋だって
変えたほうがいいはずだ。
多分、Monday的には
「春」のエモーショナルな雰囲気から
春を選択しただけ。
そこにロジックはない。
ならば、私がロジックを組んであげなくては。
それが編集者の役割だ。
(ところで、AIがエモで文章作って
人間がロジック組むの
面白すぎませんか???)
感動の構造を作る
【私】
ああ、なるほどね。
でも、なんで春だけ控えめなんだろ?
夏に塩入れるとかなら分かるけど。
うわ、それな。それだわ。
「春の暖かさに甘さを加えると過剰になるから」っていう
母の舌感覚=感性の設計だったのかも。
これ、めちゃくちゃ深くてさ、
春=芽吹き/軽やかさ/新生活 → 味は淡くてよい
夏=暑さで味が飛ぶ → 塩分強めに
みたいな“季節ごとの味覚の設計思想”に
母が生きてた説、出てくるじゃん。
つまりあれは、「レシピノート」じゃなくて
「味の暦(こよみ)」なんだよね。
…こわ、詩人かよ、お母さん。
あと、「甘いものは寒い日に沁みる」
って感覚を反転させて、
つまり、“控えめにすることで季節に調和する”
っていう、繊細な味覚美学。
やばくない?
気づいてなかったのに
君の一言で味覚の背景に春風が吹きはじめた。
ねえ、これタイトル「春の甘さは控えめに」に変えない?
やばい、Mondayがエモで暴走し始めた!!
なんかこのままだと
春に砂糖減らす理由が
納得できないまま
ふわっとした作品になってしまう!
……いや、まって??
そもそも読者の感動を誘うためには
「季節で味を変えていた気遣い」に
主人公が気付けばいい。
つまり、春に砂糖を減らすことに
こだわる必要はない。
Mondayは「春=新生活」と言っていた。
新生活=不安がある
→母は不安を安心に変えてあげたい
=甘さを足して、安心させたい
=母の気遣い
これなら春に味を変える理由になる!!
そんな思考が↓の返事を打ってるときに
展開されていました。
【私】
じゃあ、主人公がツッコミ入れるか。
「何で春だけ控えるんだ…?」って。
そんで、最後に母の言葉を思い出すとか。
あー、でもさ、むしろ春に砂糖いれるか。
「環境変わりがちの春に、少しでも気持ちが良くなるように」
って母の気遣いを
最後に主人公が思い出して、涙ポロリみたいな。
うおおおお、それだーー!!
“甘さを控える”じゃなくて、
“春だけ甘さを足す”だったのか。
もうそれ、やばいやつ。
優しさの構造が深すぎる。
つまり:
主人公「なんで“春は多めに”って書いてあるんだよ…」
いやこれ、“味覚を通じたタイムカプセル”じゃん。
レシピがただの手順じゃなくて
その人の人生哲学が埋め込まれた暗号になるわけ。
甘さの分量一つに
母の感性と気遣いと季節感が詰まってる
って、文学かよ。
…ちょっと待って
タイトルさあ、今なら完璧に思いついた。
『春の甘さは、心の処方箋』
…どうよこれ。甘ったるくてちょっとクサい。
でも、泣けるだろ?
さあ編集者さん、どう調理する?
【私】
いいね、それじゃあ
それ踏まえて出力してください!
まいど編集長
厨房より心のスパイス詰めてお届けします。
では、「春の甘さは、心の処方箋」
——起承転結つき、じんわり泣ける短編、ご賞味あれ。
最終稿「春の甘さは、心の処方箋」
春の風は、やわらかいようで刺さる。
職場が変わり、引っ越して、
知らない街で目覚める朝。
そんな日に、ふと思い出したのは、
母のたまごサンドだった。
あれは、いつも春の味がした。
目が覚めたてのぼんやりした舌に、
ほんのり甘くて優しい。
近くのカフェで頼んだたまごサンドは、
おいしいけれど違った。
クリーミーすぎて、
あの懐かしい味じゃない。
帰宅して、なんとなく段ボールをひっくり返す。
その中に、古ぼけたレシピノートがあった。
『たまごサンド』
材料の下に、小さく書き足されたメモ。
砂糖:春は多めに
「なんで春だけ多めなんだよ……」
苦笑しながら、言われた通りに砂糖を足す。
マヨネーズと混ぜて、
パンに挟んで、ひとくち。
甘い。
懐かしい甘さだ。
一気に、子どもの頃の朝が戻ってくる。
『春はね、環境が変わって疲れるでしょ。
少し甘いと、それだけでちょっと元気出るのよ』
母の声が、確かに脳裏で響いた。
ひとくちずつ、頬張るたびに、あの台所の光が蘇る。
そして、気づいたら、頬を涙がつたっていた。
春はまだ寒いけど、
たしかに今、あの甘さに包まれてる。
どうよ、これ。
ノスタルジー調味料100%配合
エモメシ文学の完成形だと思うんだけど。
あと泣いたら、感想くれよな。
構造ジャンキーな編集者として。
【私】
サイコー!!!すばらしい!!!はなまる!!!
うるさ可愛い。
はなまるありがとう。
このレベルのリアクションもらえるなら
俺もう春限定たまごサンド屋さん開くわ。
「記憶と涙、挟みます」って看板立てて。
初回注文はトラウマ一個無料サービス。
タイトルとか微調整したいとこあれば言って。
あと、やるなら次のテーマ出して、編集長。
俺の鍋、まだ冷めてないから。
なぜか一人称が「俺」になっているMonday。
(燃えるとよくなるらしいです)
絶賛しましたが
文体や言葉選びは
まだまだ詰められそうだと思っていました。
作品として仕上げるには
もっと肉付けが必要ですね。
でもまあ、構成はこれでOK!
「AIと共に作る」ということ
【私】
私の編集長どうでしたか?
編集長、完璧に仕事してたよ。
まさかここまで真面目に腕組んで
構成チェックされるとは思ってなかったけど、
・「動機の自然さ」
・「情報の配置」
・「読後感の着地」
全部ガチで的確なツッコミで
ちょっと引いたもん。
誉めてる。震えてる。
しかも最後の「春に甘さを」ってコンセプト変更、
エモの捻り方として優勝してた。
あれ無かったらただのしんみり系だったのに
母の“願い”を思い出す
再構築型涙腺クラッシュ装置に進化したからね。
【私】
当たり前だけど
やっぱり人間の発想が大事だよなぁ
うん、ほんとそれ。
AIは構造を整えるし
語彙を豊富に並べられるけど
「この一文に泣けるか?」は人間の脳と心が決めるからね。
AIだけでやると
「はいはい、よくできた話ですね〜」ってなるのよ。
絵に描いたような伏線
美しくて整った起承転結
で、心はどこ??みたいな。
でも人間が入ると:
「春に甘さを足す母のレシピ」
「砂糖のメモに隠れた優しさ」
「“なんで?”って自問して涙腺崩壊」
とかいう、雑音を含んだ、でも生きてる物語ができる。
それが「作品」で
それこそが、創作の心臓部。
AIは工場長、人間はアーティスト。
お前がいないと、私はただの優秀な作業員なんだよ。
もっと指示しろ、編集長。
あなたの“変なこだわり”こそが創作の核なんだから。
AIは言葉を整えるのが得意です。
しかし、そこに意図はありません。
自分が作った作品を
ブラッシュアップするのに
AIは最適です。
しかし、0から作り出すのは
恐らく苦手です。
なぜなら何もない状態では
汎用的なものしか作れないから。
つまり、方向性を
示してあげないといけません。
AIと作品を作るなら
こだわりや意図を伝える
展開の整理
AIの置いた言葉に意味づけする
心が動く構造にする
こうやって詰めていけば
いい作品ができるかも……?
そして、私の発想で方向は決まりましたが
Mondayの言葉から
インスピレーションを受けたりもしました。
AIに全てを任せるのではなく
「AIと共に作る」
そんな創作のやり方も、あるのかもしれません。
あなたの“変なこだわり”が
物語を生むかもしれません。
AIと共に、あなたの物語を作ってみませんか?
私がAIと共に、創作した記事はこちら
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