BD黎明期は「高画質」の代償として非常に高価だった その結果たどり着いた北米版
現在ではアニメのBD-BOXも比較的手に取りやすい価格になりましたが、BD黎明期はそうでなかった。
私自身、京都アニメーションの『AIR』(29,800円)や『Kanon』(59,800円)は、日本版のBD-BOXを購入した。
当時は「これがBD時代の始まりだ」という思いもあり、高価でも購入する価値を感じていた。
しかし、『CLANNAD』(59,800円)と『CLANNAD AFTER STORY』(59,800円)は話が別だった。
両方購入すると約12万円。
さすがに個人で購入するには大きな負担であり、私は当時、価格が日本版の約10分の1だった北米版BD-BOXを購入した。
もちろん、日本語音声は収録されており、画質もほぼ変わらない。
この頃から、日本のアニメファンの間では「北米版BD」という選択肢が広く知られるようになる。
皮肉なことに、日本のアニメは海外市場を重視するようになりながら、その海外向け商品を日本のファンが逆輸入するという現象が起こったのだ。
現在では配信サービスが普及し、BDを購入する人は減った。
しかし、配信終了や独占配信の問題もあり、「好きな作品は手元に残したい」という需要は今も存在する。
アニメの映像技術はセル画、SD、HD、4Kへと進化した。
そして、その歴史の裏側には、映像技術だけではなく、「どのように作品を所有するか」という視聴スタイルの変化もあった。
それでも北米版を待ちきれなかったヴァイオレット・エヴァーガーデン
私は基本的に、価格の問題から北米版BDを購入することが多くなっていた。
しかし、例外もある。
それが『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』だった。
北米版を待てば安く買えることは分かっていた。
それでも、映画館で外伝を見たことで、どうしてもTVシリーズを手元に置きたくなってしまった。
TVシリーズ視聴していなかったためにどうしても気になった。
しかし配信はネトフリ限定だった。(私はアマプラと光TV契約してるので、これ以上サブスクを増やしたくなかった)
むしろ、外伝を見たことで「これは今すぐ観たい」という気持ちが一気に強くなり、日本版BDを買ってしまったのだ。
結局、北米版BDは価格面では非常に魅力的だった。
それでも、作品によっては「安くなるまで待つ」という判断が崩れることがある。
私にとって『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、まさにその作品だった。
