まおゆう魔王勇者
『まおゆう魔王勇者』(まおゆうまおうゆうしゃ)は、橙乃ままれによる日本のライトノベル。2ちゃんねるに投稿された即興小説をほぼそのまま書籍化するという形式で、エンターブレインより2010年12月から2012年12月までシリーズ刊行が行われた。2013年1月時点で原作書籍の累計部数は60万部を、関連コミカライズを含めたシリーズ累計部数は220万部をそれぞれ突破している。
原作小説(ウェブ / 書籍)をもとにした、アニメ、漫画、ドラマCDなどメディアミックス展開がなされている。
ーウィキペディアより抜粋ー

この作品がネット上で公表された当時、ファンタジー物+経済・内政による世界構造の改編+魔王・勇者の和解という概念は、他には存在していなかったと思います。(かなり不確かですが)・・・爺はこうしたジャンルを生み出した、原作者の素晴らしいアイデア力に脱帽しました。
本来相容れないはずの魔王と勇者が、「剣」や「魔法」ではなく「経済」や「知識」を武器に手を取り合い、新たなる世界を創造してゆくという、希望の話。百年後の豊かさを見据えて「丘の向こう」を目指す、地道でありながらも、既存の世界を根底から揺るがす静かにして過激な革命。
魔王・勇者が先ず気付いたのは、人類vs魔族のいつ終わるとも知れない戦争が、単なる憎しみの連鎖ではなく、『貧富格差』、『食糧不足』、そして『戦争有りきの上に存続する経済システム』という強固な構造によって維持されているという無情な現実。この構造を破壊し社会システムを作り変えなくてはならない・・・
二人が最初に行ったのが、強力な大魔法による敵殲滅などではなく、三圃式農業の導入や馬鈴薯:越冬用食糧の普及であったことはその象徴。流血せず腹を満たし、教育による大衆の意識の底上げし。その一歩一歩は、一時的な戦争勝利よりも遥かに困難・・・しかし確実に「世界変革」へと繋がっていく。その地道な過程は、重厚な説得力を魅せてくれたのではないでしょうか?
この話の大きな特徴は、登場人物に固有の名がなく「魔王」「勇者」「メイド姉」といった役職や役割で呼ばれ続けることです。これには単なる演出以上の深い意味を感じます。
個人ではなく「概念」のストーリー・・・ 具体的な名前を排することで、彼らは特定の個人であると同時に、ある種の「象徴」になります。これは、この変革が二人だけの力ではなく、農民、商人、貴族といった全階層の「役割」を持つ人々が連鎖的に動くことで達成されるという意味でもあると思うのです。
名前が語られないことは、各登場人物が「過去(血筋・家名)」に縛られず、目前の瞬間・瞬間に「何を選択し、どう動くか」という意志の力に焦点を充てる語り口。「魔王」の肩書を背負いつつも、一人の女性として平和を願う。彼女のギャップ感を、記号的な呼び名によって逆に、鮮明に浮き彫りにしようとしたのかも知れません。
『まおゆう魔王勇者』は、ファンタジーという舞台を使っての、現実的「社会変革のシミュレーション」実験。
二人が手を取り合ったのは、妥協などではなく、互いを認め合った先にある「理」への挑戦。中盤の「人間宣言」に代表されるような、名もなき人々が自らの足で立ち上がる姿は、現代に生きる私たちにも「世界をどう変えるか」という問いを投げかけてくるのではないでしょうか?
「駄肉」と揶揄される魔王のキュートさと、彼女が抱える世界への重責。その対比構造こそが、彼女の体温を感じさせていると、思われるのですが・・・皆さんは如何でしょうか?

オープニングテーマ「向かい風」 歌 :YOHKO は、爽やかな曲で爺も大好きです・・・しばらく歌っていませんが、また練習しなければ忘れてしまう・・・(;・∀・)
エンディングテーマ「Unknown Vision」作詞・作曲・歌:新居昭乃は、相変わらず奥さんからは・・・ドライブで眠たくなるから絶対流すな!!と、怒られる一曲です・・・いい曲なんだけどな・・・(。ŏ﹏ŏ)

