ゴブリンスレイヤー
血と土の匂いに満ちた物語。
アニメ「ゴブリンスレイヤー」は、英雄譚の裏側に捨て去られた現実を描く異色の叙事詩。
主人公・ゴブリンスレイヤー。
名を持たぬ冒険者。銀級のベテランでありながら、肩書きはただ一つ、「ゴブリン殺し」。華やかな称号も、喝采もない。
あるのは、過去に刻み込まれた惨劇と、そこから逃げぬという執念。
彼の冒険は、泥にまみれた日常。
下水道。洞窟。廃村。
英雄が振り返りもしない場所。
金にも名誉にもならぬ依頼。
だが、そこに確かに存在する「守られるべき命」。
それを知っているからこそ、彼は剣を抜く。
対照的に描かれる、光を歩く者たち。
勇者一行。眩い才能。大いなる使命。世界を救う物語の主役達。
彼らの歩みは正しく、美しく、祝福されている。
だがその背後で、踏み潰される無数の小さな悲劇。
誰も語らぬ「後始末」。それを引き受ける存在としてのこの男。
彼の戦いに、激情はない。
あるのは合理。罠。準備。徹底。
そして「油断しない」という冷徹な信条。
それは狂気にも見えるが、同時に極めて人間的な防衛本能。
過去に失ったものが、彼をそうさせた。
そんな彼の周囲に集う仲間たち。
神官の少女。エルフ。ドワーフ。リザードマン。
それぞれ異なる価値観を持ちながらも、彼の背中を信じ、共に歩む存在。
とりわけ幼馴染の存在は、忘れられた「日常」の象徴。
言葉少なな交流。ぎこちない距離。
だが確かに交わされる感情の温度。
それは、彼がまだ「人間である」ことの証。
夜の闇を歩く男。誰にも称えられぬ守護者。英雄にならなかった英雄。
「ゴブリンスレイヤー」とは、光に選ばれなかった者が、それでも闇を拒み続ける物語。
復讐ではなく、責務。
憎しみではなく、誓い。
希望ではなく、継続。
それでも彼は歩く。
剣を手に。泥の中を。誰かの明日を、見えぬ場所で支えるために。
静かに、確かに、命を守る者。
その背中こそが、この物語の真の輝き。
渋い!!!それがこの爺の感想であります。RPGで言えばザコ中のザコ、たかがゴブリン・・・しかし、奴らは、愚かではあるがしたたか、悪辣、残虐、悪知恵は超一流・・・。奴らのさらに裏を掻き、執拗に追い詰める・・・その狂気じみた泥臭い執念。一つの名作の形でありましょう。
「Rightfully」歌:Miliによる第1期オープニングテーマ、日本語・英語・中国語を織り交ぜて歌われるこの曲は不協和音によって世界を盛り上げてくれます。
「銀の祈誓」作詞・作曲・歌:そらるのによる第1期エンディングテーマ。こちらも渋さと哀愁が物語に彩りを添えてくれます・・・好きな曲です・しかしカラオケでは・・・あえて語りますまい・・・(ノД`)シクシク(ノД`)シクシク(ノД`)シクシク・・・現実と同じく、AI精密採点先生の判定も無情なものでございます・・・
