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ログホライズン

『ログ・ホライズン』(LOG HORIZON)は、橙乃ままれによる日本のライトノベルおよびそれを原作としたメディアミックス作品。略称は「ログホラ」[3]。初出は小説投稿サイト「小説家になろう」(2010年4月 - 更新停止)。ゲームデザイナーの桝田省治の紹介、監修により、書籍版がKADOKAWA(エンターブレイン)より、2011年3月からシリーズ刊行されている。書籍版のイラストはハラカズヒロ、モンスターデザインは橋本モチチが担当している。『このWeb小説がすごい!』全Web小説ベストランキングでは4位を獲得している。2015年9月時点でシリーズ累計部数は160万部を突破している。MMORPGのルールが現実化している剣と魔法の世界「エルダー・テイル」を舞台とする。

来歴

『ログ・ホライズン』は2010年4月、小説投稿サイト「小説家になろう」に最初の章が投稿され、連載が始まった。紙の書籍を書く練習として三幕構成をとり、9章で1冊分となるように執筆された。連載開始後、ゲームデザイナーの桝田省治がweb上に掲載されていた橙乃ままれの前作『まおゆう魔王勇者』に関心を持った。桝田は『まおゆう魔王勇者』、『ログ・ホライズン』の商業出版を企画し、関連作品の監修を引き受けた。2011年4月から、ハラカズヒロが挿絵を描いた書籍版がエンターブレインよりシリーズ刊行された。エンターブレインは「小説家になろう」での掲載中止を求めず、編集・校正前の原稿が無料で読める状態のままにされた。(一覧→原作小説)
橙乃ままれは、ファンによる二次創作を許可しており、二次創作作品の設定、キャラクターを作中に引用することもある。また、「小説家になろう」に掲載されていた二次創作作品の一作が書籍化された。(→外伝小説)
二次創作者からの要望もあり、設定の詳細がまとめられ、テーブルトークRPG『ログ・ホライズンTRPG』が発表された。(→テーブルトークRPG)
ハラカズヒロによりコミカライズされた。他に、3本のスピンオフ漫画シリーズが制作された。(→漫画)
テレビアニメ化もなされ、NHK Eテレで、2013年10月から第1シリーズ25話、2014年10月から第2シリーズ25話が放送され、2021年1月から3月まで第3シリーズが放送された。(→テレビアニメ)
また、ソーシャルゲーム化され、2015年3月19日より、『ログ・ホライズン 新たなる冒険の大地』というタイトルでGREEで配信されている。

あらすじ

物語は(作中の現実世界で)人気MMORPG「エルダー・テイル」の有名プレイヤー城鐘恵が、自身のプレイヤーキャラクターである冒険者シロエの姿で、エルダー・テイルに登場する冒険者の街アキバにいることに気づくところから始まる。同じように、全世界数十万人、日本人だけでおよそ3万人のプレイヤーが冒険者となるが、ゲームで手に入れた強大な力は、法のない世界で混乱と無秩序をまねく。この世界がゲームの設定に酷似していても異世界であり、自分たちがよそ者であることを理解したシロエは、秩序の回復や、大地人と呼ばれるこの世界の住民との共存、地球世界への帰還の方法を模索していく。

異世界の始まり

MMORPG「エルダー・テイル」の12番目のアップデート「ノウアスフィアの開墾」が導入された日、主人公は、自身のプレイヤーキャラクターである冒険者シロエとして、ゲームの世界のアキバの街にいることに気づく。この世界は一見、現実的なようで、メニュー画面や念話(ボイスチャット)などゲームのコマンドも使用可能な奇妙な世界だった。シロエは「放蕩者の茶会」の旧友の直継と連絡を取り、また旧知の縁から、マリエールのギルド「三日月同盟」と協力関係になる。男性キャラクターになってしまっていた女性アカツキを助け、仲間になる。
シロエは、アキバより治安の悪いススキノの街で孤立している三日月同盟のセララを助けるため、ススキノに向かう。セララをかくまっていた放蕩者の茶会のにゃん太と合流し、悪辣なギルド「ブリガンティア」を倒し、アキバへの帰途につく。この世界の食事は味がないと思われていたが、帰路にゃん太により、キャラクターの職業が料理人であれば味のある料理を作れることが明らかにされる。
大手ギルドの対立が続くアキバでは、さらに悪辣なギルド「ハーメルン」が初心者プレイヤーを軟禁し、搾取するなど事態が悪化していた。シロエは自身のギルド「|記録の地平線《ログ・ホライズン」を結成し、三日月同盟とともにこの改革に乗り出す。三日月同盟は屋台「軽食販売クレセントムーン」を開き、味のある料理によりアキバの街を席巻する。その影響を軸に、3大生産系ギルド「第8商店街」「海洋機構」「ロデリック商会」を、一方のシロエは、茶会の仲間で戦闘系ギルド「西風の旅団」のギルドマスター、ソウジロウ=セタを説得。有力ギルドの長の12人による会議を招集し、集めた資金で重要施設である「ギルド会館」を購入してこの使用制限が可能となったことを圧力に、また料理の作り方などこの世界の仕組みを明かし、有力ギルドによる自治組織「円卓会議」を結成した。
シロエたちは会議路の裏でハーメルンとの戦いも進め、ギルド会館の使用制限を武器にこれを追放した。助け出された初心者プレイヤーの多くは三日月同盟に加わったが、シロエと旧知のトウヤミノリは記録の地平線に参加、ここに記録の地平線が誕生した。

記録の地平線

ゲームの終わり

初心者プレイヤーの育成のため、マリエールや直継たちは、ザントリーフ半島に夏季合宿に行く。一方で、アキバに自治組織が成立したことを受け、大地人の国家「自由都市同盟イースタル」は円卓会議にイースタルへの参加を要請する。シロエやアカツキたちは特使として古宮廷で開かれた舞踏会に出席する。
夏季合宿のトウヤとミノリは、セララ、五十鈴、ルンデルハウスとパーティを組み、ダンジョンに挑むも苦戦を続ける。しかし、次第にパーティでの戦いを理解し、腕を上げていく。その間、シロエは宮廷にて、大地人の魔術師リ=ガンと出会い、この世界ではるか昔起きた「森羅変転」と呼ばれる事象の話を聞く。また、円卓会議のクラスティはイースタルの姫レイネシアと知り合う。
そんな最中、合宿の場となったザントリーフ半島にゴブリンやサファギン(水棲緑鬼)の大軍が向かっていることが発見される。これは「ゴブリン王の帰還」と呼ばれるイベントが発生したためだった。街を守ろうと、必死に戦いを続けるトウヤたち。一方で、円卓会議への支援要請を巡り混乱する宮廷では、レイネシア姫が自らアキバに赴き義勇兵を募ること宣言。多くの冒険者がゴブリン退治に向かった。
しかし、トウヤたちの低レベル組は窮地に追いやられ、小さな勝利の代償としてルンデルハウスが倒れてしまう。冒険者は倒れても蘇生するが、ルンデルハウスは大地人であり、死の縁にあった。救援に向かったシロエは、自身のスキルを用いて、大地人を冒険者にする新しい呪文を作成することに挑む。ルンデルハウスは冒険者となり、一命をとりとめた。ザントリーフでの戦いも終局を迎え、レイネシアは大使としてアキバの町に滞在が決まったのだった。

アキバの街の日曜日

ザントリーフ半島の一件から2ヶ月が経ち、アキバの街は秋祭りの時期を迎えていた。円卓会議の事務に忙殺されるシロエは、アカツキとミノリに祭りのケーキバイキングに誘われる。ミノリはシロエへの感情を自覚しない一方、アカツキはシロエへの好意を自覚していた。そんな一方で、大使としてアキバにきたレイネシアも忙しい生活に嘆いていた。
秋祭り当日、盛り上がりを見せるアキバの街は、しかしいたるところで小さなトラブルに見舞われていた。シロエは不自然な状況から、円卓会議の信用失墜を狙った西の大地人による攻撃が行われていると特定、ソウジロウの西風の旅団とミノリの活躍もあり、これを鎮静化した。戦いの後、ミノリを褒めるシロエを前に、アカツキは自分とシロエの間に距離感を覚えていた。
祭りの最終日、シロエは西の大地人国家「神聖皇国ウェストランデ」の情報を探っていた旧知の大嶋と密会するため、一人夜の廃墟に繰り出していた。しかしそこに現れたのは、西のホームタウン「ミナミ」を支配する巨大ギルド「Plant hwyaden」のギルドマスター濡羽だった。濡羽は新たな魔法を創設したシロエを、またゲーム時代に声をかけてくれたことを理由に、シロエをPlant hwyadenに勧誘する。しかし、シロエは濡羽の敵となる道を選んだ。

夜明けの迷い子

アキバでの一件の後、アカツキは自分の力不足に悩み、強くなる方法を探し足掻いていた。悩みの傍ら、シロエに依頼された任務として水楓の館のレイネシアのもとに通う。同じく依頼を受けた三日月同盟のマリエールやヘンリエッタ、D.D.Dのリーゼらとの間には、いつしか姫を囲んでのお茶会が日課となっていた。
そんな中、アキバでは衛兵によりPKが禁じられているはずの街中で、手練れの冒険者を相次ぎ襲う殺人鬼が噂となっていた。メンバーが被害にあった西風の旅団は、殺人鬼盗伐に動き出す。一方レイネシアのもとには、ゲーム世界のシステムを管理する供贄一族の頭領、菫星が訪れる。菫星は、大地人であるアキバの衛士の一人が、衛兵の鎧を盗み、冒険者以上の力を得て犯行を行なっていることを告げる。冒険者と大地人との関係が破局することを恐れるレイネシア。その会話を聞いてしまったアカツキは、自身も殺人鬼討伐に乗り出すも、ソウジロウ共々返り討ちにあう。
アカツキとレイネシアの単独行動を諫めるリーゼとヘンリエッタ。しかしお茶会の面々は「友達」として、協力して殺人鬼を打倒することを決めた。レイネシアと菫星も覚悟を決め、殺人鬼の力を削ぐため、アキバの治安を守る衛兵システムを停止することを決意。アキバの街を舞台としたレイドバトルの末、水楓の乙女たちは殺人鬼を打倒し、アカツキは口伝を手に入れたが、それよりも大事なものを認識するのであった。

シロエ: 職業:付与術師(エンチャンター)/筆写師 種族:ハーフ・アルヴ

供贄の黄金

アカツキがアキバで苦悩していた頃、シロエは直継、リ=ガンとともに、自身の計画を実現するための途方もない資金を求めて、供贄一族の菫星との密会に出向いていた。供贄一族が管理するゲーム内の金貨の根源の存在を指摘するシロエ。しかし菫星はその存在を認めつつも協力の申し出を拒絶し、シロエにレイドバトル(英語版)による挑戦を求めるのであった。
シロエは、レイドに参加するメンバーを求め、円卓会議を拒絶しススキノの街に移住したギルド「シルバーソード」を訪ねる。なぜか二つ返事で了承するギルドマスターのウィリアム。だが、死への恐怖からメンバーが減り、人数が規定の24人に満たないという。そんな中、自称美少女でアイドルの冒険者てとら、そして元ブリガンティアでシロエと因縁浅からぬデミクァスが加わり、この24人でレイドに挑むことになる。
レイドのセオリーに則り、一体ずつボスの攻略を目指すシロエたち。ところが、ボスの1体との戦闘中に、他のボスが増援に駆け付けるというゲーム時代にはありえなかった事態に見舞われる。24人で1体を倒すのがやっとのボス3体を前にして、なすすべもなく全滅する冒険者たち。レイドが事実上攻略不能になったと嘆くシルバーソードのメンバーたちに、ウィリアムは自身の心情を吐露し、再起を訴える。気力を取り戻した一行は、今度はボスを分断し、各個撃破する作戦を立てる。思いがけぬ反撃に苦戦を強いられるも、デミクァスの活躍もあり、シロエは菫星のもとに辿り着き、シルバーソードはレイドの攻略に成功した。シロエは菫星に全てのゾーンの使用制限を無効化するという目的を告げ、両者は和解。シロエと直継は、記録の地平線の新メンバーとなったてとらを連れて、アキバに帰還した。

カナミ;ゴー・イースト

北米サーバーを妖精の輪で脱出したレオナルドは、中国サーバーの草原地帯アオルソイで、一人廃墟の町に閉じ込められ途方に暮れていた。ある日そんな彼のもとに、旅の冒険者のカナミとコッペリア、古来種のエリアスが訪れる。3人は、時差の関係で唯一「ノウアスフィアの開墾」のアップデートが適用されている日本サーバーを目指し、西欧サーバーから旅を続けていた。さらに日本から幻獣の身体に憑依して旅をしているというKRも加わり、東に向かう一行。旅の最中、彼らは大地人がノールになる異常な事態に遭遇する。村々を襲うノールの大軍勢を前にボスの討伐を決意した一行は、この世界がゲームであることを知る謎の敵「典災」と遭遇する。 その後の、典災との戦闘の結果、レオナルドはラスフィアを屠り、エリアスとカナミは、パプスを追い払った。 そして戦闘の決着と同時にKRが死亡によりパーティーから離脱。再び四人に戻ったカナミたちは、また、日本サーバーを目指し旅を続けていく。

アカツキ: 職業:暗殺者(アサシン)/追跡者 種族:ヒューマン

Route43/雲雀たちの羽ばたき

トウヤやミノリら初心者プレイヤーは、冒険者に必須の魔法の鞄を手に入れるため、年少組だけで馬車の旅に出発する。西に向かうパーティは、本来街道沿いでは出会わない強いモンスターと遭遇、ロエ2と名乗る召喚術師に助けられる。同じく西を目指すロエ2と共に旅を再開した一行に、今度は立ち往生していたダリエラと名乗る大地人が加わる。
サフィールの街に到着した一行は、五十鈴の発案で宿でライブを開く。ライブの成功に気を良くしつつも才能がないからプロにはならないという五十鈴に、ルンデルハウスは五十鈴の音楽の素晴らしさと、この世界には音楽がゲームの42曲しかなかったことを告げる。五十鈴は、コピーバンドが新曲として大地人に大きな感動を与えていたことに罪悪感を覚え、夢のためにアキバで学ぶ大地人の話を聞いて自分を恥じる。
翌日、元気がない五十鈴を心配しつつ、旅の間の出来事を悩む仲間たち。そんなサフィールの町にワイヴァーンの大群が襲来する。ワイヴァーンを撃退すべく現れた冒険者集団「オデッセイア騎士団」は、しかし現実への帰還を目指して自殺的な戦いを繰り返し、それを見たトウヤとミノリは恐怖を覚える。彼らの行動を評価するロエ2を前に、その正体を問いただすミノリ。一方、五十鈴もルンデルハウスの呼びかけに応え、町を守るため戦うのだった。
混乱が続く町の外では、神聖皇国ウェストランデの将軍ミズファが指揮する魔道列車が、Plant hwyadenの援助の下、大地人の経験値稼ぎのためにモンスターを出現させていた。旅を陰から見守っていたにゃん太は、事態に気づき列車に駆け付けるも、旧知のカズ彦に阻まれる。しかし、ロエ2や五十鈴の活躍、またトウヤの言葉に感慨を受けたダリエラが、濡羽の正体を現し、作戦中止を命令、戦いは収束した。ロエ2とダリエラと別れ、町を去る一行の耳には、五十鈴が歌った曲が聞こえていた。

クラスティ・タイクーン・ロード

ゴブリン王討伐の最中、突然の転移により行方不明となったクラスティは、中国サーバーの仙境「白桃廟」に居た。クラスティは、HP回復不可で記憶を失うという高レベルの呪いにかかった中、退屈な日々を過ごしていた。仙境を訪れた葉蓮仙女は呪いの治療を申し出るが、クラスティはこれに疑問を感じる。一方、ノールの一件から3か月を経て草原の都に近づいていたカナミ一行も、騎乗用の狼の入手のために、白桃廟の入り口の天狼洞に向かっていた。葉蓮仙女は次いで、天狼洞に近づいたエリアスのもとにも現れる。仙女は白桃廟が魔人に占拠されたと訴え、エリアスにこの討伐を依頼する。クラスティを典災と誤解し襲い掛かるエリアス。しかし二人の戦いで洞窟が崩壊、パーティーは離れ離れになってしまう。クラスティはカナミと合流を果たすも、今度は葉蓮仙女と完全に操られたエリアスが立ち塞がる。戦いの最中、クラスティは自身に呪いをかけたのが典災の西王母であり、葉蓮仙女はその僕であることを知る。クラスティは自身の記憶と引き換えに無尽蔵のMPを得て、また呪いの効果を一部書き換え、葉蓮仙女を打ち破った。一方、レオナルドはエリアスに対し、憧れのヒーローであると呼びかけ続け、エリアスも正気を取り戻す。エリアスは仲間と共に新たな一歩を踏み出した。

ーウィキペディアより抜粋ー

ミノリ: 職業:神祇官(カンナギ)/裁縫師→見習い徒弟(アプレンティス) 種族:ヒューマン

希望という名の地平線を目指して・・・アキバの街に灯った小さな勇気と知恵の物語

もしも、昨日まで慣れ親しんでいた「ゲームの世界」が、ある日突然、逃げ出せない「現実世界」になってしまったら・・・?空腹を感じても食事に味はなく、死んでも蘇生出来るけれど、その度に自分という存在の一部ががれ落ちて行く。そんな絶望的な状況に置かれた時、人は如何いかに生きるべきなのか?

アニメ『ログ・ホライズン』が描くのは、単なる異世界での無双劇ではありません。それは、放り出された不条理な世界の中で、仲間を愛し、隣人を慈しみ、失われた「秩序」を自分たちの手で再編しようとした、優しくも力強い開拓者たちの叙事詩。

孤独な「腹黒眼鏡はらぐろめがね」が見つけた、絆の温もり
物語の主人公:シロエは、つて「放蕩者の茶会デボーチェリ・ティーパーティー」という伝説的プレイヤー集団の参謀として名をせていた青年。しかし彼は、決して英雄に成りたい訳ではなく。むしろ、人付き合いが苦手で、他人からの誤解を招き易い「腹黒眼鏡」と称される、孤独を愛する戦略家。

そんな彼が「大災害」という異変を経て、再び眼鏡の奥に理知的な光を宿した時、その隣には掛け替えのない仲間達が居ました。

主君と仰ぐシロエに従順な忠誠を誓う暗殺者・アカツキ。彼女は、ゲーム時代の男性キャラクターとしての自分ではなく、小さな少女としての自分を受け入れ、シロエを支えるためにやいばを振るいます。彼女の献身は、冷徹になりがちな戦略の裏側に「誰かを守りたい」という純粋な祈りを添えます。
そして、豪放磊落ごうほうらいらくな親友・直継。下ネタを口にしてはアカツキに膝蹴ひじげりを食らうような彼ですが、その巨大な盾は決して揺らぐことはない。彼がシロエの背中を支えているからこそ、シロエは安心して前を向き、策を練ることができる。

更に忘れてはならないのが、にゃん太班長です。猫の姿をしたこの「料理人」は、世界が失っていた「味」を取り戻すという奇跡を成し遂げました。にゃん太が振る舞う湯気の立つ料理は、ただの栄養補給にあらず。それは、荒んだ冒険者たちの心に、かつての平穏な日常の記憶を呼び覚まし、「此処で生きていく」・・・という前向きな活力を与える魔法だったのです。

策謀を跳ね除け、混沌に光を。アキバの改革
シロエたちが最初に向き合ったのは、無法地帯と化したアキバの街。強者が弱者を搾取し、初心者プレイヤーを軟禁して私腹を肥やすギルド「ハーメルン」の如き存在。そんな暴力と策謀が渦巻く混沌とした社会を、シロエは剣ではなく「知恵」で変えていきました。

彼が結成した小さなギルド「記録の地平線ログ・ホライズン」は、文字通り、この世界の新たな歴史を刻むための拠点となる。シロエが主導した「円卓会議」の設立は、単なる政治的な駆け引きではなく・・・それは、自分勝手に生きる「冒険者」たちが、一つの共同体として責任を持ち、他者と共存して行く為の、最初の一歩。

暴力で支配しようとする者たちに対し、シロエは「ギルド会館」というシステムの権利を買い取るという、ゲームのルールを逆手に取った鮮やかな手腕で見事な秩序を確立します。しかし、その根底に在ったのは、冷徹な計算ではなく、傷ついた少年少女達を救出し、誰もが安心して眠れる夜を取り戻したいという、静かな慈愛。

小さな勇者たちが教えてくれたこと
この物語が何よりドラマチックなのは、シロエたちのようなベテランプレイヤーだけでなく、トウヤやミノリといった「小さな勇者達」の成長が等身大で描かれる点です。

大人達がアキバの街の基盤を作っている裏側で、彼ら初心者の少年少女達もまた、自分達の戦いに挑んでいました。まだ力不足で、モンスターの群れに怯えながらも、仲間達と手を取り合い、一歩ずつ前に進む彼らの姿。特に、大地人(NPC)であった筈のルンデルハウスと彼らが結んだ、システムを超えた友情は、観る者の胸を熱くさせます。

「冒険者とは、自由であること。そして、その自由には責任が伴うこと」

シロエが提示したこの信念は、ミノリたちの心に深く刻まれました。彼等は単なる「守られる存在」から、自ら考え、誰かの為に盾を掲げる「真の冒険者」へと進化して行きます。

地平線の先にある優しさ
『ログ・ホライズン』という物語は、私達に問い掛けます。喩え目の前の状況がどれ程絶望的でも、自分達は自分の足で立ち、誰かの為に手を差し伸べることが出来る。暴力や策謀が蔓延はびこる場所であっても、誠実さと知恵、そして仲間への信頼があれば、そこに「秩序」と「愛」を育むコトが出来るのだ・・・と。

シロエたちがアキバの街に取り戻したのは、単なる安全でなく・・・それは「明日への期待」という、人間が生きていく上で最も大切な光。

夕暮れ時のアキバの街並みをながめつつ、にゃん太がれたお茶を飲み、仲間達と笑い合う。そんな何気ない一時こそが、過酷な異世界で勝ち取った最高の宝物。

彼らが切り拓いた「記録の地平線」の先には、まだ見ぬ困難が待ち受けているでしょう。でも・・・シロエ、アカツキ、直継、にゃん太・・・そしてアキバに住む凡ての冒険者達の心には、もう迷いは有りません。彼等はもう、ただの迷い子ではなく、新しい世界を愛し、守り抜こうとする誇り高き住人となったのです・・・。

優しく、そして何処までも力強い。そんな彼らの活躍に、心からの喝采と、温かな感謝を贈りたい。そう思わせてくれる、素晴らしい作品です。

にゃん太(にゃんた): 職業:盗剣士(スワッシュバックラー)/料理人 種族:猫人族

オープニングテーマ
「database feat. TAKUMA(10-FEET)」
第1・2シリーズで使用。歌はMAN WITH A MISSION、作詞はKamikaze BoyとJean-Ken JohnnyとTAKUMA、作曲はKamikaze Boy、編曲はMAN WITH A MISSION、Kohsuke Oshima。
オープニング映像は第2シリーズで刷新された。
「Different」
第3シリーズで使用。歌はBAND-MAID。作詞はMiku Kobato、作曲・編曲はBAND-MAID。
エンディングテーマ
「Your song*」
第1シリーズで使用。作詞・歌はYunchi、作曲はHayato Tanaka、編曲はFloor on the intelligence。
「Wonderful Wonder World」
第2シリーズで使用。作詞はYunchiと田中秀典、作曲・編曲は飛内将大、歌はYunchi。
いずれも第2シリーズでは五十鈴の持ち歌として劇中で歌われている。
「ブルー・ホライズン」
第3シリーズで使用。作詞はyumaと大城美友、作曲はyuma、編曲はKASUMI, SOU by COZMIC CODE、歌は大城美友。

これは、爺がMAN WITH A MISSIONに出会った初めての曲です。素晴らしい旋律に、ついついカラオケでマイクを握りました・・・しかし・・・う、歌えない!!・・・自分の音痴ぶりに嘆いた瞬間でありました・・・(ノД`)シクシク(ノД`)シクシク

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