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ピグマリオ

休養宣言をした舌の根も乾かぬ内に思いついて投稿してしまいました💦

『ピグマリオ』は、『花とゆめ』(白泉社)1978年7号 - 1990年20号に連載された和田慎二のファンタジー漫画、およびそれを原作とするテレビアニメである。ギリシャ神話のピュグマリオーン伝説がモチーフになっている。
精霊とルーン国の王との間の子供であるクルトが、母親や村人達を石に変えたメデューサを倒す旅に出る物語。単行本全27巻(花とゆめCOMICS版。後にメディアファクトリーから最終完全版として発売されたMFコミックス版は全12巻)、全5部構成の長編作品である。

ストーリー

有史以前、まだ神々がこの世界を導いていた時代。東方の小国ルーンの王子クルトは母親の顔を知らず育ったが、8歳の誕生日を目前にして真実を知る。クルトが生まれて間もなく妖女メデューサがこの国を襲い、クルトの母ガラティアを石に変えてしまっていた。メデューサがはるか西に棲むと知ったクルトは、メデューサを倒して母を救うべく旅立つ。しかし、それは母を救うだけでなくクルトが王になるための試練の旅でもあった。

ーウィキペディアより抜粋ー

神話と人間愛が織りなす旧き至高のファンタジー:アニメ『ピグマリオ』を振り返って

 1990年代初頭、多くの子供たちが手に汗握りながら見守った冒険活劇がある。それが、「スケバン刑事」や「超少女明日香」で有名な和田慎二先生の壮大な叙事詩をアニメ化した『ピグマリオ』。本作はギリシャ神話の「ピュグマリオーン」をモチーフにしつつも、独自の重厚な世界観と、母を救うために過酷な旅を続ける少年:王子クルトの成長を描いた、日本ファンタジー史に燦然と輝く一作。改めて本作を振り返ると、そこには単なる勧善懲悪に留まらない、深い人間愛と運命の物語が語られていました。

少年クルト、その「王としての器」の成長

 物語の主人公・クルトは、ルーン国の王子でありながら、生後間もなく母ガラティアを邪神メデューサに嫉妬のために石化されると云う悲劇に見舞われます。8歳の誕生日にその真実を知り、彼は迷うことなく「母を救うための旅」に出るのです・・・。
 初期のクルトは、王子の血を引くゆえの我儘わがままさや、自分の思い通りにならないと癇癪かんしゃくを起こす幼さが目立っていました。が、旅を通じて出会う仲間達、そして立ちはだかる妖魔達との戦いの中で、彼の中で「力」は単なる暴力ではなく「守る為の力」へと変貌していきます。
 彼が手にする「大地の剣」は、持ち主の求めに応じて大きさを変えるが、それはクルト自身の心の成長に呼応している様にも見えます。単に敵をなぎ倒す強さではなく、異種族であるトカゲ族のレオンや、敵対していた筈の存在とさえ心を通わせようとするクルトの「慈愛」こそが、ライバルであるアスナスに「真の王」と言わしめた所以でありましょう。

二人の「オリエ」が象徴する献身と情愛

 本作を語る上で欠かせないのが、二人のヒロイン、すなわち「水晶の姫オリエ(小さいオリエ)」と「精霊オリエ(大きいオリエ)」の存在。
 小さいオリエは、運命に翻弄されながらもクルトへの一途な恋心を抱き、最後には自らを犠牲にする悲劇的な役割を担ってしまいます。彼女の健気さは、視聴者の胸を締め付け、クルトの旅の目的を「母の救出」から「愛する者達の為の戦い」へと拡張させる要因となります。
 一方、精霊オリエは、クルトの叔母おばでありながら彼を導き、守り続けます。彼女もまた、クルトを愛するが故に、精霊としての地位や命さえも投げ出すのです。この二人の女性が、同じ「オリエ」という名を持ち、共にクルトのために命を懸ける構図は、愛の多様な形を提示します。自己犠牲を厭わない彼女達の姿は、本作に漂う悲劇的な美しさを象徴している様に思われます。

精霊オリエ(クルトの叔母)

 敵役の厚さ:メデューサ・・・そしてアスナス

 『ピグマリオ』が傑作である最大の理由は、敵対する側にも深いドラマがある点。
 絶対的な悪として君臨するメデューサは、実はガラティアの「半身」であり、エルゾという強大な悪神の駒に過ぎず。彼女が抱く孤独や、ガラティアに対する複雑な嫉妬心は、彼女を単なる「石化する怪物」ではなく、一人の苦悩する女性として描き出します。
 また、孤高の戦士アスナスの存在感は圧倒的。彼はメデューサの兄でありつつも、独自の野望を抱き、時にはクルトの師となり、時には強敵として立ち塞がります。彼がガラティアの石像に魅せられ、次第に「情」を知っていく過程には、物語に於いて非常に重要なサブプロットです。冷酷な妖魔が人間性を獲得していく姿は、本作の持つ「救い」のテーマを体現します。

 アニメ版の魅力と「その後」

 日本アニメーションが制作したアニメ版は、原作のダークファンタジー的な色合いを大切にしつつ、子供向けアニメとしての躍動感を兼ね備えていました。折笠愛さんの凛々しいクルトの声、島本須美さんの透明感ある精霊オリエ、そして小杉十郎太さんの渋いアスナスの演技は、非常に印象的でした。
 惜しむらくは、アニメ版が全39話で、物語の完結(メデューサ城での決戦)までを描ききれずに終了してしまったこと。原作漫画では、クルトとメデューサ、そしてエルゾを巡る衝撃的な結末が待っているのに・・・。もし現代の技術で、全編を再アニメ化することがあれば、それは間違いなく世界に誇れるファンタジー大作となったでしょう・・・。

結論

 『ピグマリオ』は、単なる冒険物語ではなく。それは「愛」が石を溶かし、運命を切り開き、神さえも揺るがすことが出来るという信念の物語。クルトが流した涙の一つひとつが、彼を真の英雄へと育て上げて行きます。
 小生達が今、本作から学べるのは、困難な状況にあっても「自分を信じて歩み続ける勇気」と、異なる立場の人々を理解しようとする「広い心」ではないでしょうか? 放送から30年以上が経過した今尚、クルトの金の髪と青い瞳、そして彼が掲げた大地の剣の輝きは、小生達の心の中に色褪せることなく光り続けています・・・かな?

 もし貴方が、且つて子供だった頃にこの物語を観たことがあるなら、是非今一度、その壮大な神話の世界に足を踏み入れてみて欲しいと思います。大人になった今だからこそ見える、・・・メデューサの哀しみ、オリエの覚悟、そしてクルトが背負った王としての重責が、より深く心に響くと確信するのです・・・

水晶の姫オリエ

主題歌

オープニング
「ドリーム・チェイサー」
作詞 - 佐藤ありす / 作曲 - 大塚修司 / 編曲 - 長谷川智樹 / 歌 - 山野さと子
エンディング
「Tenderness 抱きしめて」
作詞 - 佐藤ありす / 作曲 - 大塚修司 / 編曲 - 長谷川智樹 / 歌 - 山野さと子

正直に言います・・・原作のファンでしたが・・・アニメは噛り見しただけです・・・だから唄えません!!m(_ _;)m

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