戦闘メカ ザブングル
アニメ『戦闘メカ ザブングル』は、1980年代初頭のサンライズが生んだ異色のロボット作品です。舞台は惑星ゾラ。そこでは「イノセント」と呼ばれる科学文明の管理者たちが、“人間は未熟な存在である”という名目のもと、原始的な生活を強いられる人々・・・いわゆる「シビリアン」たちを支配しています。彼らは物資や技術を与える代わりに、争いや競争を観察し、人類を“実験素材”のように扱っていました。
そんな世界で生きる若者、ジロン・アモスは、両親を殺した無法者への復讐を胸に旅立ちます。彼は奪われたウォーカーマシン「ザブングル」を奪い返し、仲間たちと共に自由を求めて走り続けます。ジロンは単なる復讐者ではなく、理不尽な支配の世界に対して「人間はもっと自由に生きていいはずだ」と無意識のうちに抗っていく存在です。その姿が、後半ではイノセントの支配構造を揺るがすきっかけとなっていきます。
物語を彩る仲間たち・・・ラグ、エルチ、チルらとのドタバタとしたやり取りも、この作品の魅力です。彼らの口げんかや軽妙な掛け合いは、笑いながらも、どこか“人間らしさ”の象徴として描かれています。どれほど厳しい状況に置かれても、冗談を言い合い、食べ、怒り、泣く。イノセントには決して理解できない、温かい「人間の泥臭さ」がそこにある。
そして物語が進むにつれ、イノセントの「完全な管理社会」こそが実は行き詰まったもの、人類が自らの意志で未来を切り開かねばならないことが明らかになる。ジロンたちの行動は、偶然にもその“目覚め”を象徴するものとなっていきます。最後に描かれるイノセントの終焉は、文明と野性、管理と自由の境界を越えて、人類が再び自分自身の力で立ち上がる瞬間を示していると感じました。淘汰されるべきは「シビリアン」ではなく「イノセント」なのだと、
『戦闘メカ ザブングル』は、笑いあり涙ありのドタバタ冒険劇でありながら、根底には深い文明批評と人間賛歌が流れており、ジロンの言葉を借りれば、「生きてるってのは、やり直せるってことさ」。それは、イノセントの支配を打ち破った人類の再出発を象徴する言葉です。陽気で、泥臭く、逞しい・・・この作品は、まさに“生きる力”を感じさせてくれる作品です。富野由悠季監督自身は、ガンダムとイデオンの合間に作った息抜き作品で、自己採点は30点だそうですが、私な十分に楽しめました。
OP『疾風ザブングル』歌: 串田アキラは、今も魂を込めて熱唱する名曲です。しかし、次男に十八番を取られてしまいました( ノД`)シクシク…
エンディングの『乾いた大地』歌:串田アキラも名曲で、今もアルコールが回るとカラオケで熱唱してしまします、しかしアルコールが回るとAI採点が下がるのは何故でしょう?わからーん!!( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
