【Newsletter】2026年1月16日_その日の経済ストーリー
海外ファミリーオフィス出身の公認会計士が毎日ピックアップしてお届けする金融・経済ニュース5選! 本日のニュースはこちら!
① 米新規失業保険申請、予想外に減少
先週の米新規失業保険申請件数は19万8000件となり、エコノミスト予想の21万5000件を大きく下回り、昨年11月以来の低水準となった。4週移動平均も20万5000件に低下し、2年ぶりの水準である。大手企業の人員削減発表は続くが、統計上はレイオフ拡大に波及していない。季節調整前では年末特有の一時的増加が見られ、特にテキサスやカリフォルニアなどで増加が目立ったが、景気悪化によるものではないとみられる。
<金融・経済の視点>
新規申請が予想を下回ることで、米労働市場の底堅さが再確認され、利下げ期待の調整要因となる可能性がある。レイオフ増加が広がっていない点は景気後退懸念の後退要因となり、消費の下支えにも作用するである。
② ゴールドマン、10-12月の株式トレーディング収入が米銀史上最高
ゴールドマン・サックスの2025年10-12月期の株式トレーディング収入は43億1000万ドルとなり、米銀史上最高を更新し市場予想を大きく上回った。資産運用・ウェルスマネジメント部門も四半期最高の手数料収入を記録し、利益目標を引き上げた。通期純収入は583億ドルで過去2番目の高水準となり、不振だった個人向け事業の整理を経て経営の軸が再強化された。株価は決算発表を受けて2%超上昇した。
<金融・経済の視点>
市場環境の不透明感が続く中でもトレーディング収入が過去最高となり、金利や株式ボラティリティの上昇が収益を押し上げたとみられる。高い資本市場需要を背景に投資銀行業務も堅調であり、米金融大手の収益構造が再びマーケット関連部門へ回帰している傾向を示すである。
③ FRB独立性低下なら米格付けにマイナス、ドル基軸重要=フィッチ
フィッチは、FRBの独立性が大きく損なわれれば米国の信用格付けにマイナス影響が及ぶとの見解を示した。パウエル議長が本部改修費用を巡り捜査を受ける中、中央銀行の政治化が懸念されている。フィッチは、基軸通貨ドルへの強い信認と米国の金融の柔軟性が米格付けの根幹であり、それが大幅に弱まれば格下げにつながる可能性があると指摘した。ただし現時点で兆候はないとしている。
<金融・経済の視点>
中央銀行の独立性は市場の金利形成と通貨価値の安定に不可欠であり、政治介入の懸念は債券市場のリスクプレミアム上昇を招き得る。ドル基軸の揺らぎは資本流入の減退や米債の需要低下につながり、米財政運営のコスト上昇という連鎖を生む可能性があるである。
④ 激しい暴力に部分的なヌード、北朝鮮の映画にみられる大きな変化
北朝鮮で公開された新作映画に、生々しい暴力描写や部分的なヌードが登場し、これまでの厳しい表現統制から大きく変化している。若い世代の関心を引くために、従来になかった演出や自爆ベスト、不倫、裏切りなど刺激的な要素が物語に組み込まれている。国家主導で制作が進められ、金正日総書記時代から続く映画への強い執着が金正恩政権下で一層強化されている。映画祭での受賞もあり、大規模で大胆な作品づくりが推進されている。
<金融・経済の視点>
北朝鮮映画の表現拡大は、国内の娯楽需要の高まりと宣伝戦略の再構築を示し、体制維持のための情報統制の方法が変化していることを示唆する。文化産業強化は外貨獲得や国際的イメージ操作の一環ともなり得るが、経済制裁下では実質的な収益拡大には限界があるである。
⑤ トランプ米政権、75カ国を対象に移民ビザの処理を一時停止へ
トランプ政権は75カ国からの移民ビザ申請を無期限に停止すると発表し、合法的な入国経路のさらなる制限に踏み切った。国務省は福祉制度の悪用防止を理由とし、該当国の完全なリストは未公表である。停止措置は観光・商用などの非移民ビザには適用されず、ロシアやイランなどすでに対象となっている国々に加え、国家安全保障上の脅威と見なされる国を中心に制限が強化されている。昨年11月に起きた首都ワシントンでのアフガニスタン出身の移民による州兵2人の銃撃事件を受けて入国禁止や亡命・永住権手続き停止も拡大している。
<金融・経済の視点>
移民ビザ停止の拡大は労働供給を制約し、特定産業の人材確保を困難にする可能性がある。移民減少は国内消費や税収基盤にも影響し、中長期的な成長率を押し下げるリスクがある。また、外交関係の悪化は投資・貿易にも波及し国際資本フローの不安定化を招きうるである。
【出典】
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-15/T8WR0VT9NJMI00
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-15/T8WO36KK3NYM00
https://jp.reuters.com/markets/japan/IFOMEEE6EROZJHKJEJ5LOCYEPE-2026-01-15/
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35242770.html
https://www.bbc.com/japanese/articles/cvgjnl7k2pxo
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