愛すべきドロ沼、「ゴシップハーバー」
え?二股?
え?育児放棄??
そんなツッコミどころ満載の私の偏愛「ゴシップハーバー」について、語らせてください。
「その行動に生産性はあるのか?」
「将来のキャリアにどう繋がるのか?」
そんな正論で自分を追い詰め、完璧を目指し、パンクしてしまった24歳です。
無職7年目さんの
「役に立つ話」ばっかしてる人、正直つまらないです。
というツイートを拝見しまして、確かにそうだなと思いました。
役に立ちそうなことを探して日々Twitterを徘徊していますが、楽しくない。
偏愛について語り、誰かの偏愛を読み、「なんじゃこれ!!!!!」と笑いたいです。
そんな私は、地元の静かな港町で療養しながら、
今、猛烈に熱中している
「全く役に立たない、でも最高に愛おしいドロ沼」について、語らせていただきます。
それが、スマホゲーム『Gossip Harbor(ゴシップハーバー)』です 。
あまりに「酷い」ストーリー
このゲームは、ジャガイモとジャガイモをくっつけてポテトを作るような、よくあるマッチパズルゲームです 。
でも、私がこのゲームを「偏愛」している理由は、
システムの出来栄えではありません。
圧倒的に、ストーリーがおかしいんです。
物語は、
主人公クインが営んでいた店が「食中毒のデマ」で暴徒に破壊される
という、衝撃的な展開から始まります 。
追い打ちをかけるように旦那のコルトンの女性関係が発覚。離婚。
ドロドロの幕開けです 。
ここまではまだ「逆転劇」として理解できます。
しかし、そこから話は加速して迷走を始めます。
「アングリーノームという秘密結社がいるらしい」という唐突な陰謀論 。
大量の魚を持って、
「自分にもチャンスがある」
とクインに詰め寄る幼馴染の漁師ハリソン 。
もはや倫理観の整合性を保とうとする意志を、運営側が放棄しているとしか思えません。
主人公クインの「無敵のヤバさ」に魅せられて
特に、主人公クインの言動は「まとも」の対極にあります。
元旦那のコルトンとハグやキスをして復縁の兆しを見せたかと思えば、
ハリソンともデートに行って「ときめくわ」とモノローグを出す。
「え、旦那どうするの?」という視聴者の困惑を置き去りにして突き進む姿は、もはや爽快ですらあります。
普通に二股に見えますが。
さらに、娘オリビア(多分5歳くらい)が健気に話しかけても、
「今忙しいからあとにして」と冷たくあしらいます。
あまりにも回数が多すぎて、「え、育児放棄?」と言わざるを得ません。
また、店の改修を手伝ってくれる地域の知り合いたちを自分から呼びつけておきながら、
「ちょっと待って、これ終わってから」と平気で後回しにする。
学生時代からの友達が、長年付き合っていた恋人と別れた際には、
強引にマッチングアプリを勧め、
失敗しても「とりあえず会ってみたら?」とさらに押す。
現実の世界で、もし私の周りにこんな人がいたら、
断固として、絶対に、関わりたくないタイプです。
トラブルの種でしかないので、近所の人でも嫌なレベルです。
でも、だからこそ、私は彼女から目が離せないのです。
相手がどう思うかを気にして生きてきた私にとって、
彼女の行動は予測不能すぎて、もはや面白いです。
この「自分勝手な無敵感」と「予測不能な振る舞い」は、
私にとって、ある種の解放だと言えます。
「クインっち」とか言ってる場合じゃない。
元旦那への殺意と、サムへの共感
ただそのクインより血圧が上がってしまうのが、元旦那のコルトンです。
彼は離婚したくせに、他人となった今でもしょっちゅう家の前に現れます。
他人なのでもはやストーカーです。
しかも落ち込んでいるとか、調子が悪そうな空気を出します。
余計イラっとする。
しかも、クイントよりを戻せそうになると「この部屋をジムにする」と言い出して勝手に器具を買い込みます。
話によると、ストーリーの最初から借金があり、それは自分の実家に肩代わりさせているそうです。倫理観どない??????
どう見ても30歳以上の大人が、親に借金を払ってもらって恥ずかしくないのでしょうか?
さらに、成長期の娘オリビアが「モンスターがいた!」怯えていても、
「そんなわけない、気にするな」と一蹴し、
娘の前で「僕が作るよ」とサラダを並べる始末。
自分だけならまだしも、成長中の娘には肉を食べさせろよ。
いつまでも独身気分でいるその無神経さが私の神経を逆撫でします。
極め付けは、クインを時折「クインっち」と呼ぶあのセンス。
ダサすぎてわけがわかりません。
たまごっちかなにかですか??????
そんな地獄の対極にいるのが、私の推しキャラ、
クインの友人のサムです。
彼は腕利きで多趣味、職人仕事、配管工事、音楽などなんでもできます。
何よりクインに対して常に肯定的で、
大人同士のぴりぴりした空気を読んで、オリビアを遊びに連れて行ってくれる「気が利きすぎる男」です。
サムは警察官のマークに恋していますが、「自分に自信がないから」「迷惑になるから」と想いを飲み込み続けています。
その控えめで、自分より周りを優先してしまう彼は、
ゲーム内で唯一私が共感できるキャラであり、幸せになってほしい人物です。
私は彼を応援せずにはいられないのです。
納得感ゼロの真犯人
このゲームの「やばさ」を象徴するのが、シーズン1の結末です(ネタバレ注意)。
真犯人として現れたのは、序盤に一瞬だけ登場し、プレイヤー全員がその存在を忘れていた謎の男でした。
「え?どこの誰?なんでお前が犯人?」という、ミステリーとしては致命的な納得感のなさに、私は震えました。
そしてその後もストーリには一度も出てきていません。
本当に誰?????????
「学び」なんて、ない
普通、こういう話の最後には、
「このカオスから、自分を許す大切さを学びました」
などと、綺麗にまとめるべきなのかもしれません。
でも、あえて言わせてください。
そんな学び、このゲームからは何も得られません。
ただただ、ジャガイモをマージしてポテトを作り、
次にコルトンがどんな無神経な言動に出るのか、
クインがいつ娘を放置してデートに行くのか、
それを期待してニヤニヤしながら画面をタップするだけです 。
「役に立つこと」や「正しいこと」だけで埋め尽くされた世界から、
この「愛すべき泥沼のカオス」に逃げ込む時間は、
私にとって何物にも代えがたい「無駄」であり「偏愛」です。
私はこれからも、整合性の欠片もないこの物語を追いかけ、
意味不明な犯人に驚愕し、「クインっち」へのツッコミを燃料にしながら、
このゲームを遊び続けるでしょう。
「ゴシップハーバー」のおかげで、
私は、明日もぼちぼち生きていける気がするのです。
ゴシップハーバーよ。ありがとう!!!!
