【起業の裏話】発明おじさんとビジネススキルとAIコンテンツの開発|エンジニア|私の仕事|マーケティング思考|SNS運用の勉強記録
おはようございます。金田まりです。
個人の起業支援や法人の新分野進出など、事業企画の0→1をやってる人間です。
イラスト系の記事が続いたので、たまには本業ネタで。
スタートアップ支援の現場にいると、時々
ぐふっ…これは…と思うような切ないズレに立ち会うことがあります。
マーケ的にnote運用にも通じる部分があるので、勉強記録としてまとめてみました。
特許があれば起業できる?発明家おじさんとの出会い
起業支援者になって1年ほど経った頃にお会いした男性も、まさにそんな切ないズレにハマったお一人でした。
腰が低く、丁寧な物腰で切り出された言葉は、
私は長年かけて開発した技術で特許も取りました。でもビジネスは素人なんです。
だからどなたかに、この特許で起業してくれませんか?
私はライセンス料を頂ければいいので。
このセリフ来たー!!つまりですね、
いいもの(今回は特許)さえあれば、
あとは誰かがリスクを肩代わりして、
自分にお金を運んできてくれる
という、ピュアすぎるシンデレラストーリー。
おじさんのキラキラした瞳を見つめながら、
私の背中に嫌な汗が流れてきました。

JTC平社員の夫も持っていた特許と、ビジネスの成功は別物
おじさんは何度も「特許があるから大丈夫」と繰り返していました。
でも私はその時、帰宅して半額惣菜をつまみにビールを飲んでいる、ごく普通の自分の夫のことを思い出していたんです。
私の夫はJTCの平社員。そんな彼も20代のうちに一人で5個以上の特許を取得している。
補足しておくと、特許数と市場を作る力は全く別物です。大企業の社員が持つ特許の多くは、自社技術を守るためのものなので…
一方で起業の材料になる特許には未知の市場を切り拓く攻撃力と、それを裏付ける実装プランが求められる。
つまり特許の価値を決めるのは、
それを使って
誰が
どうやって
いくら稼ぐのか
という投資対効果(ROI)の算段になる。
立派な特許だろうと売上を生み出さずに維持費だけを計上する存在なら、ビジネスとして成り立たないのが現実なんですよね。

AI開発の人件費は月3,000万円?空気が凍った実装の壁
同席していたベテランの中小企業診断士さんは、技術を褒めつつもこれでもかと!と核心を詰めていく。極めつけの質問が、
で、これを社会に実装するのに、
一体いくらかかる想定ですか?
結果わかったのは、件の技術が日の目を見るには、AIの学習が肝心になるということ。
AIか。一気に空気が変わる
私も脳内シミュレーションをしてみる。
当時の感覚ですが、例えば大手SIerのエンジニアを数人確保して、AIを学習させて、と。
SIer(エスアイヤー)とは
企業のITシステムの企画・設計・開発・運用・保守までを請け負うシステムインテグレーター(System Integrator)の略称。
ざっくり人件費だけで、月に3,000万円は飛んでいく。半年で2億円弱か〜。人件費だけで。
ここから学習データ利用料に保守管理諸々。
AIを内蔵したアプリ開発は、概算だけでも月に億単位の金が飛ぶ。
もちろん委託先をベンチャーや個人に変えれば、月数百万円までコストは落とせます。
でも、おじさんの技術は独自のAI学習が肝。
適当なツールを組み合わせてそれっぽいアプリを作るのとは訳が違う。
特許技術を正確に社会実装し、法人も安心して使える堅牢なシステムとなると、やっぱり大手SIerクラスのガチな開発体制じゃないと正直厳しい。
しかもおじさんの想定顧客層を聞くかぎりでは、法人設立が必須。となると営業職やバックオフィスもろもろメンバー増員やオフィス設立を皮切りに、さらに資金が要る。
おじさんが「誰かに夢を託したい」と言っていた言葉の裏には、
(実現できるか分からないけど)
数百億円の赤字を、
私の代わりに背負って実現させて
という話が隠れていたわけです。ひえっ…
ビジネスとして成立させるリスクを
誰かに丸投げして、利益だけを望む。
その構造に気づいたからこそ、場の空気は一気に凍りついたわけです。

「プロダクトアウト」の罠。noteが読まれなかった過去と理由
なぜ私はこの素晴らしい技術を前に
「やりましょう!」と即答できなかったのか。
それは技術をビジネスの言語に翻訳するブリッジが、私を含め支援の現場に不足していたからではないか。
もっと支援者としてスキルがあれば、資金調達が成功してより良い社会を作るきっかけになっていたかもしれない。
そして技術への愛が強すぎて周りが見えなくなるおじさんの姿は、実は
良い記事を書けばフォロワーが増える
と信じて、出口戦略のない努力を続けるかつての私の姿そのものではないか?
書きながら私にもぐさぐさ刺さってて。
自分にはこんなに凄い専門知識がある!
そう信じて、読者の悩み(マーケットイン)を無視した自分語りの記事を量産している気がしてならない。
時間というコストを投じた先に、
ちゃんと誰かの役に立ちつつ
一定の収益化を達成できた
と実感できるプランを作れているだろうか?
そう内省してみて、
noteもプラットフォームで
構造があるんだから、
ちゃんと分析・実行しないとな
と今の形に落ち着いています。

宝の持ち腐れを防ぐ「マーケットイン」の視点とタグ選び
おじさんの特許から得た教訓は、
誰が、なぜ買うか
という出口設計の大切さ。
ビジネスもnoteの運用も、根っこは同じ。
その情報はどう届ければ必要としている人に
届くのかというマーケットの視点を持つ。
というのも、noteってもしかして…と考えていた予想が形になってきたので、次は
マーケティング視点で選ぶnoteのタグ
について投稿しようと思います。
基本的にどの発信ジャンルでも使えますが、
実践してみて感じたのは、
イラスト・物語など創作系のクリエイターさんにオススメのテクニックということ。
バズとタグ戦略を併用すると、フォロワー数が50〜100人ほど一気に増える時もあります。
バズの話はこちらで触れてます▼
正直大っぴらにするのは恥ずかしいなと思ったので、3月31日〜4月2日の3日間限定でリポスト無料にすることにしました。
もちろん有料マガジンに収録予定です▼
ここまでおつき合いいただき感謝します。
とてもコメントしづらい記事になったので、
スキだけでも頂けたらとっても嬉しいです!

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