「共通テスト」を、英語を捨てる日にしないために。
受験生の皆さん、共通テスト本当にお疲れ様でした。
冷え込む空気の中、真っ黒に塗りつぶしたマークシート。自己採点の結果に一喜一憂し、今は次の二次試験や私大入試に向けて、必死に机に向かっている方も多いでしょう。
でも、この時期になると思い出してしまう光景があります。それは、試験が終わった瞬間に「あぁ、これでようやく英語から解放される!」と、参考書を棚の奥に追いやってしまう人たちの姿です。かつての私もそうでした。
もしあなたが今、英語を「合格するための道具」としてしか見ていないとしたら。
それは、あまりにも**「もったいない」**ことだと思うのです。
「得点」のための英語は、賞味期限が短い
厳しい言い方かもしれませんが、テストの点数を取るためだけに詰め込んだ知識には、短い「賞味期限」があります。
入試本番というピークを過ぎれば、必死に覚えた英単語も、複雑な構文も、驚くほどのスピードでこぼれ落ちていきます。「あんなに勉強したのに、今はもう何も話せない」という大人が日本中に溢れているのは、学ぶ目的が「テストのため、受験のため」だけになっているからだと思います。
受験英語を「パズルを解くためのルール」だと思っていませんか?
でも、そのパズルのピースは、本来は**誰かの想いを受け取り、自分の意思を届けるための「言葉」**なのです。
共通テストの読解力は、世界への「鍵」になる
近年の共通テストは、以前よりも「実用性」を意識した出題が増えました。思考力を試される問題も増えていますね。
大量の英文から必要な情報を素早く抜き出す、複数の資料を照らし合わせる。これらは、実はビジネスの現場や、海外の最新ニュースをチェックする際に必要な**「基礎体力」**そのものです。
共通テストレベルの英文が読めるということは、あなたはすでに**「世界中の知見に直接アクセスできる鍵」**を手にしかけているということです。
それなのに、テストが終わった瞬間にその鍵を捨ててしまう。
これほどもったいない損失が、他にあるでしょうか。
テストはゴールではなく、スタートライン
「試験のため」と割り切って勉強するのは、正直に言って苦しい作業です。
でも、その視点を少しだけ変えてみてください。
今あなたが必死に読んでいるその一文は、将来、異国の地で出会う友人と語り合うための準備かもしれません。
今耳にしているリスニングの音声は、いつかあなたの人生を変えるようなスピーチを理解するための練習かもしれません。
英語は、あなたをどこか遠く、今よりずっと広い場所へ連れて行ってくれる翼になります。
最後に
受験生のみなさん。
今は目の前の点数を追いかけるので精一杯だと思います。それは間違いではありません。全力で走り抜けてください。
ただ、心の中のどこかに、小さなスペースを開けておいてほしいのです。
**「この英語を使って、合格した後に何をしようか?」**というワクワクする想像のために。
テストが終わっても、あなたの英語は終わらない。
どうか、一生モノの武器を手に入れるための「入り口」として、今の努力を慈しんであげてください。
