仕事は好き。でもこのまま定年まで続けられる自信がない|看護師歴27年の私が働き方を変えた理由
仕事は好き。
一度も「看護師を辞めたい」
と思ったことはありません。
でもこの働き方を、
定年の65歳まで続けられる自信はありませんでした。
だから辞めるのではなく、働き方を変えることを選びました。
不安があるのは、当たり前。
「在宅ワークに興味はあるけど、できるか不安です」
そんな相談を受けることがよくあります。
「夫に在宅ワークを反対されています」
「収入が下がるのが怖いです」
「在宅ワークって低単価でしょ」
「現場を離れたらキャリアが止まりませんか?」
やったことのないことを不安に思うのは当然、
人は知らないものを怖いと感じる生き物だから。
でもその不安に縛られて
何のチャレンジもせず、
自分の人生の選択肢まで狭めてしまうのは、
とてももったいないことだと思っています。
「現場か、在宅か」という問いが苦しさを生む
医療職の多くは、
「現場で働くこと」が当たり前の世界。
学生時代は厳しい実習と課題に追われ、
国家試験を乗り越え資格を取れば、
医療機関で働くのが当たり前。
忙しい毎日の中で、
目の前の患者さんに向き合い続けることが仕事。
だから働き方を変えたいなと思ったとき、
多くの人が悩みます。
そしてその悩みの根源の多くは
医療従事者ならでの底知れぬ罪悪感。
「資格を活かさないなんてもったいない」
「奨学金返せるかな」
「患者さんを捨てるとになるのかな」
「私は逃げているだけなんじゃないか」
そんなふうに、
自分を責めてしまう人も少なくありません。
私自身も、長い間
「現場を離れる」
という発想そのものがありませんでした。
臨床で働くのが当たり前、
それ以外の選択肢があるなんて、
考えたことすらなかったのです。
看護という仕事が大好き
18歳で看護学生になると同時に、
看護助手として病院で働き始めました。
毎朝6時に病院へ行き、患者さんの食事を配り、
シーツ交換をして、看護師さんの補助をする。
昼に病院の賄いを食べたら学校へ向かい、
授業が終わるとまた病院へ戻る。
週2回は夜勤があり
手取りは月3〜5万円ほど。
出勤は月30日、毎日です笑
実習中ですら、毎日病院に戻って仕事をする、
記録は夜勤の休憩時間にかく日々でした。
今思えば、かなり過酷な生活ですよね。
でも当時はそれが当たり前の時代。
そして何より、
私はその毎日が本当に楽しかった。
仕事を覚えることが嬉しくて
患者さんの役に立てることが幸せで。
看護師になってからは、
学生時代より大変なことはなかったから
仕事がきつい思ったことはありませんでした。
忙しい病棟でも
急変対応の緊張感の中でも
「誰かの役に立てる仕事をして給料をいただける」
そのことが純粋に嬉しくて、
仕事は心底、生きがいでした。
仕事も家庭も、どちらも諦められなかった
結婚し、出産し、母になりました。
当時は今ほど育児制度も整っておらず、
第一子の時は、産後58日で職場復帰。
夜勤も当然あったし、
院内保育園のお迎えは深夜になることもあり、
帰宅は毎日日付が変わる頃。
準夜勤からの日勤、日勤からの深夜勤も
珍しくありません。
朝の1時間と夜の1時間しか会えない、
子どもの寝顔しか見られない日もありました。
それでも働き続けました。
家族も大切、仕事も大切。
だからどちらか一方を選ぶ選択は
ありませんでした。
2人目、3人目を出産したときも
育児休業は取得せず復帰。
子どもの行事はほとんど行ったことがありません。
長女の幼稚園で「母死亡説」が流れたときは
流石に転職して、
日勤だけにしてもらったこともあります。
管理職になり多くの部下と患者さんをまもり、
なんとか子育てをしながら走り続けました。
ただ、40代中盤、体力的にも立場的にも
かなりキツくなり、
その中でのコロナ最前線。
正直、もう毎日がギリギリでした。
私が変えたかったのは、仕事ではなく働き方だった
家族との時間も大切にしたい
自分の人生も大切にしたい
一度で良いから全力で子どもに時間を捧げたい
でも医療の仕事には関わり続けたい。
その答えとして出会ったのが、
「在宅ワーク」という働き方でした。
もちろん、
最初から自信があったわけではありません、
成功する保証もない。
なんのスキルもない、不安しかありませんでした。
それでも…手探りで、
試して、試行錯誤して、続けてみた。
ブログ、ライター、SNS運用代行、
ふつうのオンライン秘書
ありとあらゆる副業にチャレンジしましたが、
どれも挫折。
私には医療の仕事しかないんだ、そう何ども思い知らされます。
でも数々のその失敗と挑戦の積み重ねが
今につながっているんです。
今では全国の医療機関をオンラインで支援し、
多くの医療職の仲間と一緒に働いています。
今は、自分で働く時間や関わる仕事を選びながら、
医療に携わり続けられる。
もし「不安だから」「何もスキルがないから」
という理由だけで挑戦を諦めてたら、
今の私はありません。
何かを選ぶことは、何かを手放すこと
人生は選択の連続です。
現場で働き続ければ、
安定ややりがいを得られるかもしれません。
その一方で、
「時間」を「人」に使い続けることになります。
人生のほとんどの時間を、
患者さんや病院のために使って生きることに。
一方で、在宅ワークを選べば
時間や場所の自由度は上がるかもしれません。
好きな人とだけ、好きな仕事だけをしながら
全ては自分の「意思決定」の元生きることができる。
その代わり新しい環境へ飛び込む不安や、
「安定」を手放す場面もあります。
どちらを選んでも
得るものと手放すものがあります。
だから
「どちらが正解か」を探しても答えは出ません。
大切なのは、
今の自分は、何を大切にしたいのか
それだけ。
動いてみないと分からないことがある
「在宅ワークが自分にできるか分からない。」
そう言う方はたくさんいます。
当然です、
やったことがないのですから。
だから、
いきなり大きな決断をする必要はありません。
・まずは情報を集める
・学んでみる
・副業で試してみる
・実際に働いている人の話を聞いてみる
そんな小さな一歩が、
自分なりの答えを見つけるきっかけになります。
人生の答えは、
SNSにもインターネットにも落ちていません。
自分で動いた人だけが見つけられるものです。
「現場を離れたい」は弱さじゃない
医療職として積み重ねてきた経験は、
現場の外でも必ず活きます。
・患者さんとの関わり
・チーム医療
・コミュニケーション能力
・責任感や判断力
どれも簡単に身につくものではありません。
医療の現場で経験したからこそ得られた、
大切な財産であり資産です。
働き方を変えることは、
医療を捨てることではありません。
自分の経験を、別の形で活かすという選択。
私は人生に1ミリの後悔もありません。
現場で過ごした過酷な時間も
子育てとの両立に追われた日々も
管理職として禿げるほど悩みまくった時間も
副業時代や独立してからの数えきれない失敗も。
全部が今の私をつくっています。
だから、もし今働き方に悩んでいるなら
それは逃げではありません。
自分自身の人生を、
より良くしようとしているサインなのかも。
一人で悩まなくていい場所を作りたかった
私が医療オンライン秘書事業を始めた理由は
過去の私と同じように、
・働き方を変えたい
・でも、何から始めればいいか分からない
・医療職の在宅ワークなんて無理でしょ
そんなふうに思っている
医療職の方がたくさんいると感じたから。
現場しか知らない
在宅ワークに興味はある
でも何から始めればいいのか分からない
誰に相談したらいいのかも分からない
私自身、
ロールモデルがいなくて苦しかったし
かなり長い遠回りをしました。
だから私が経験した遠回りを、
次の誰かにはしてほしくないと思っています。
その想いから、
医療機関を支援する
「医療オンライン秘書サービス」と、
医療職が学び、挑戦できる場として
「医療オンライン秘書アカデミー」を
立ち上げました。
アカデミーには
看護師、医療事務、保健師、助産師、薬剤師、
臨床心理士、リハビリ職など、
さまざまな医療職の方が参加しています。
最初は誰もが「私にできるかな」
という不安からのスタートです。
でも、学び、小さく実践し
一歩ずつ経験を積み重ねることで、
自信へと変わっていきます。
そして、医療オンライン秘書として
医療機関を支える仕事へとつながっていきます。
開校から1年で、
200名を超える仲間と出会うことができました。
現在では、
全国13都道府県・27の医療機関をサポートし、
50名以上のメンバーがオンラインで活躍しています。
私が作りたかったのは、
単なる副業スクールでも職業斡旋所でもありません。
医療職として培ってきた経験を活かしながら、
自分らしい働き方を選べる場所です。
現場で働き続けることも素晴らしい。
働き方を自分自身で選び直すことも、
また素晴らしい。
そのどちらも、
自分の意思で選べる未来をつくりたい。
そしてその小さな一歩を、
私はこれからも応援し続けたいと思っています。
医療オンライン秘書という新しい働き方、次の一歩へ
医療オンライン秘書という仕事は
クリニック・病院の業務を在宅でサポートする、
新しい「専門職」です。
オンライン診療の普及と医療DXの進展により、
現場が診療に集中できる環境を整えるための
リモートサポートの需要が急速に高まっています。
人材不足が深刻化する医療現場において、
在宅から支えるプロフェッショナルの存在が
ますます重要になっています。
9月には第1回となる
医療オンライン秘書検定3級試験を実施予定です。
資格を取得することがゴールではありません。
医療職として培ってきた経験を、
新しい形で社会に還元し、
学び続けながら成長していくためのスタートライン。
私自身も、まだ挑戦の途中。
全国には、働き方に悩みながらも、
一歩を踏み出せずにいる医療職の方がたくさんいます。
そんな方々に、「現場だけが医療ではない」
という選択肢があることを届けたい。
これからも全国の医療機関と医療職をつなぐ架け橋として、
歩み続けていきます。




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