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中核駅在来線運行本数を比較する《⑤名古屋駅》

 今回日本各地の主要都市にある中核駅について、利用できる列車本数をカウントし路線・行き先別に分類・集計し視覚化してみた。これによって他駅との列車本数の比較が容易となるであろう。参考にして頂きたい。

 なお対象はJR在来線の駅とし、同駅に直接乗り入れる公営・三セク・私鉄も一部含まれている。列車本数は平日ダイヤ、グラフの色はそれぞれラインカラーとしている。第5回目は中部地方最大都市である名古屋市(人口233万人)の中核駅「名古屋」である。


【東海道本線下り:170本】

東海道本線下り列車行き先と種別・本数一覧

 並行する東海道新幹線区間は、普通および快速列車のみの運行となっており、全ての列車がJR東海境界駅の米原までかその手前の駅までの行先となっている。他線への乗り入れ列車は存在しない。一方東海道本線より分岐し、他の主要都市へ連絡する特急列車は2系統設定されている。

 普通列車151本の運行形態を行先別に見てみると、高山本線が分岐する岐阜行が43.7%、東海道支線分岐駅となる大垣行が46.4%、関ヶ原行が1.3%、および北陸本線が分岐する米原行が8.6%の割合となっている。岐阜行の列車は全て各駅停車となっているが、名古屋⇔岐阜間を快速運転する列車の多くが大垣・関ヶ原・米原行となっている。各駅停車で90分、快速列車で70分程度となるため米原までが名古屋圏の通勤・通学範囲と云えるであろう。

 特急列車の運行形態を見ると、岐阜でスイッチバックし高山本線に乗り入れるひだ、同様に米原でスイッチバックし北陸本線に乗り入れるしらさぎが存在する。ひだはインバウンドによる需要の多い高山までが5本、更に富山まで向かう列車も4本設定されている。一方しらさぎは全ての列車が北陸新幹線接続駅となる敦賀までとなっている。この他サンライズ瀬戸・出雲が名古屋を通ってはいるが、通過するだけである。

【東海道本線上り:169本】

東海道本線上り列車行き先と種別・本数一覧

 下り方面と同様に、普通および快速列車のみの運行となっている。多くの列車は岡崎または豊橋行きとなっており、豊橋から静岡方面へは1時間に3本程度の列車が接続している。また快速列車の殆どは、豊橋行または唯一他線へ乗り入れている武豊行の列車となっている。

 普通列車168本の運行形態を行先別に見てみると、笠寺行が0.6%、武豊線が分岐する大府行が4.8%と武豊行が10.1%、刈谷行が0.6%、岡崎行が17.9%、飯田線が分岐する豊橋行が65.4%、および浜松行が0.6%の割合となっている。
 所要時間で見ると、普通列車では岡崎60分・豊橋100分だが、快速列車では岡崎30分強・豊橋60分であり本数も多いので、十分通勤・通学圏内となりうる。朝夕武豊まで乗り入れる列車の殆どは東海道本線内は快速運転となっており、所要60分程度で名古屋に到達できることから全駅が通勤・通学圏内となるが、日中は大府での乗り換えが必要となるため多少不便である。名古屋を通る特急列車サンライズ瀬戸・出雲は、通過するだけである。

【中央本線下り:152本】

中央本線下り列車行き先と種別・本数一覧

 名古屋と塩尻を結ぶ中央本線は、普通列車に加え多治見までの区間を快速運転する列車がある。更に高蔵寺から第三セクターの愛知環状鉄道に乗り入れる列車も一部存在するのが特徴である。この他長野へ直通する特急列車も1系統設定されている。名古屋から金山までは、東海道本線とは別に複線の専用線が設けられており、双方いずれかのダイヤ乱れの影響は及ぼす事が無いようになっている。

 普通列車139本の運行形態を行先別に見てみると、神領行が2.2%、愛知環状鉄道が分岐する高蔵寺行が25.2%と瀬戸口行が2.9%、太多線が合流する多治見行が25.9%、土岐市行が3.6%、瑞浪行が11.5%、および中津川行が28.7%の割合となっている。
 中津川より列車運用が分離されており、この先一部単線区間もある普通列車は局単位本数が少なくなっている。名古屋起点の1時間当たりの列車本数でみると、高蔵寺行が7本前後、多治見行が4~5本、および中津川行が2本となっている。所要時間も75分程度なので中津川までが通勤・通学圏限界となる。夕夜には各1本の、通常の快速より停車駅の少ないホームライナー瑞浪(瑞浪行)が運転されている。

 特急列車の運行形態を見ると、名古屋と長野を3時間で結ぶしなの13本が運転されており、中津川よりも先長野県内の主要都市間を連絡する重要な便となっている。

【関西本線下り:81本】

関西本線下り列車行き先と種別・本数一覧

 名古屋とJR難波を結ぶ関西線は、亀山・加茂両駅を境に輸送形態が大きく分かれ、路線性格が異なるため全区間を通して運転される列車はなく、名古屋からの列車はJR東海管内の亀山止まりとなっている。快速列車は、亀山行の一部と参宮線に直通するもの、特急列車は紀勢線に直通する1系統が設定されている。

 普通列車77本の運行形態を行先別に見てみると、桑名行が15.6%、四日市行が27.3%、紀勢線が分岐する亀山行が40.2%、および伊勢鉄道に乗り入れる列車が16.9%の割合となっている。
 名古屋を出るとほどなく三重県に入り、路線も単線区間も多く存在することから列車運行本数は、名古屋近郊の他路線に比べて少ない。それでも亀山までは普通列車で80分、四日市まで快速運転となる列車で60分となる利便性から名古屋の通勤・通学利用圏となっている。一方、河原田から第三セクターの伊勢鉄道を経由して参宮線に乗り入れる快速みえが設定されており、伊勢市や鳥羽方面の観光需要に応えた列車となっている。

 特急列車では名古屋と紀伊方面を結ぶ南紀が4本設定されており、こちらも河原田から伊勢鉄道を経由して多気から紀勢本線へ乗り入れている。こちらも観光・ビジネス需要に応える重要な列車となっている。

【次回予告】

第6回は関西地方の中核都市となる京都駅を紹介します。お楽しみに

※グラフデータが見づらいため、下記ファイルをダウンロードしてご覧ください。
※画像資料:photolibrary フォトライブラリー

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アルファ模型 ありがとうございます。 今後も鉄道情報をこまめに収集し、皆様の参考になる記事をご提供させていただきます。