見出し画像

面白い出世頭

 久々に教え子とライン電話で長話をしてしまった。
 真愛が初任の時、4年生で担任した男の子だ。
 何しろ40年近く教員をやっているとたくさんの教え子さん達がいる。真愛のお馬鹿指導の犠牲者達である。
 その犠牲者達、なんだかマゾっ気が有るらしく今だに、「先生、元気?」と連絡をとってくれる子が多い。
 職種も様々で、話をすると色々な事を教えてもらう立場になった。
 今日、長話をしたのはデーブ川崎君
 AIからのdataでは、
 デーブ川崎(本名:川崎隆章)は、日本の放送研究家、エディスト、コラムニストであり、ラジオ番組への出演やメディアに関する執筆活動を行っています。
 放送研究家として、長崎放送(NBCラジオ)などのローカルラジオ番組や地域文化に関する情報を発信note や YouTubeチャンネル 等のオンラインプラットフォームを通じて、地域メディアや社会・ビジネスに関する独自の視点を展開する。
と教えてくれる。
 が、そんな簡単に纏められる面白さではない。
 放送史研究家としての発掘能力は素晴らしく、今までの考え方を変えるような過去の情報を見つけてくる。不思議な嗅覚で探し当てる不思議な男だ。だから、今日の話も面白かった。
 NHKラジオ第1およびFMで放送されている『ラジオ深夜便』内のコーナー「明日へのことば」のお知らせからスタートして、今の社会情勢に対する考えや真愛の大好きな布咏先生や松岡正剛先生や田中先生のお話。彼の幅広い人脈?ご縁?から発生する面白い話がいっぱい出来た。
 プロデュースもするがインタビュアーにもなる人なので、話し始めたら止まらない。
 止まらないのは、真愛の知りたがりが次々と顔をもたげて、話はあっちにこっちにとぶっ飛び回る。
 最後に熊本地震の話になった。
(今回の「明日へのことば」の出演者が宮川さんという方で東日本大震災の頃から災害時の情報のあり方について研究なさっている方にインタビューをしたそうだ。)
 災害時に大事なことは人の繋がり。
 人との繋がりは備え。
 SNS中心社会であっても、信じられるのは目の前の生身の人。その人とどう繋がっているかによって信じられるかどうか判断しちゃうよね。って
話になった。
 人工的ではなく生身の人間。
 即時性ではなく、緩やかな真実。
 そんな話を終えたら、新聞に面白い記事が載っていた。
 最近インスタントカメラが若者に人気らしい。取り直しができず、見るまでに時間がかかる。
 それも含めてレトロな質感が魅力と言う。
 レコード人気の再燃も耳にするが、手間がかかる分味わいも増すのだろう。
 今はSNS全性の時代AIも普及し、相談にも乗ってくれる。
 人と顔を合わせなくて済む事が楽な時もあるが、微妙な表情の変化や空気感から伝わる真実もあるはずである。
 「手間をかけて会う価値」が際立っていくように思える時代なのだ。
 作家の堺屋太一氏は、日本の行き詰まりの要因の1つに、「流通の無言化」を挙げたことがある。 
 販売形態の変化で、店員と客の会話は減り、天気や近所の話をしながら買い物を楽しむ光景が消えたと、(『三度目の日本』祥伝社)の中で語っている。
 効率を追求する余り人間らしさが失われたと言う指摘だ。

川崎君

 対面の重要性(人の表情)。
 まさに、今日、教え子と話している時に感じたことである。
 教え子の仕事はラジオの関係が多い。
 最近、私はテレビよりもラジオが面白いと思うようになってきた。
 テレビのトーク番組はいつも同じ人が出て同じように話して内容は違うが同じ顔を見ている。
 家族でも親戚でもないが、テレビの中の人が知人のようになってしまう。そのうち飽きるのだ。 
 人は人と会って話す。
 電話も同じだ。顔は見えないが、声の高さや笑い方や間の取り方や、相槌の打ち方で相手の様子が分かる。
 考えたら、ラジオと同じである。
 耳で聞きながら、教え子の面白い話題を寄席に行って噺を聞いているように…。
 いや、どっかの大学の面白い教授が講義をしているのを聞いているように…。
 楽しい話を聞いた。
 楽しい話とは発見があることである。
 気づかないことに気づかされることである。
 彼から教えてもらう番組は、いろいろなジャンルに渡って伝えてくれるので本当に面白い。
 私のスマホは私の情報を得て私が好きそうなものを集めてくるので、いつも私の周りにもちょもちょいる情報なのだ。
 ところが暫くぶりで掛けてくれる教え子の電話での情報は、「遠いところにある何かをポンと手元に投げてもらったような、突然、彗星が火球のように飛び込んだような」そんな面白さなんだ。
 その話を聞いていると、私の世界が広がる。
 自分を高めてくれる人なのかもしれない。
 厚洋さんがいるときは、厚洋さんが師匠であり、多岐にわたる話をしてくれた雑学博士であり面白いように自分の世界が広がった。
 厚洋さんが亡くなって、この教え子に再会してから、彼は教え子ではなくなった。
 今は私の先生だ。
 何しろ面白い話題をポンと投げかけてくれる。 
 で、電話を切ったときに思った。
 教え子はみんな立派になったけれど、出世頭っていうのはこの子のことを言うのかなと。
 お金の問題じゃない。
 地位の問題でもない。
 素晴らしい人間性を持ち、今を豊かに生きている。そういう人を真愛の教え子の中の出世頭と思ったのだ。
 会えばもっと面白い話がたくさん出てきそうな教え子なのだが、教え子が立派になり過ぎて忙しそうだ。
 今日のようにたまに連絡を入れてくれて、話ができたら最高の幸せである。
 
 

いいなと思ったら応援しよう!

maa ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります